11/03/18 11:43:47.94
>>802
(呼び止める声に一瞬立ち止まり、ゆっくりと振り返ったチアガール。キョトンとしたその顔が、見る間に驚きに染まっていき)
(あっという間に目の前に駆け寄られ、喜色満面の笑みとともに手を握られて)
(普段触り慣れたボールのザラザラした感触や、チームメイトのゴツゴツした手とは違う感触)
(柔らかな肉付きと暖かなぬくもりに包まれ、手がびくりと震えて)
(こんな可愛い子に、自分のファンと言われて気を悪くするはずもなく)
(最初の驚きも、彼女の正体への疑念もあっという間に霧散していく)
そ、そっか……サンキュー、嬉しいよ。前の試合も見ててくれたんだな……
(健康的なスタイルのそこかしこから見え隠れする、『女』としてのサイン。それを見逃せる筈もなく)
な、なあ君……えっと……
もし良かったら、少し話さないか? 試合まで時間もあるし……
ファンにサービスせずに帰らせちゃ、スポーツマンとしての沽券に関わるしな。
(大きく膨れ、何度も何度も潰れた豆で分厚く堅くなった手で、リナの手を握り返す)
(さほど強く力を入れたつもりはないが、一般人からすると強めの握力で、
それが『逃がさない』『逃がすつもりはない』と、無言のうちに告げている)
(ちらっと背後のドアを確認し、またリナの顔に視線を戻す)
(汗臭いロッカールームの中で彼女の周りだけ、ふわりと甘美な空気が漂っていて)
【いいっていいって、楽しませてもらってるし、ノープロブレムさ】
【で、そろそろ時間だけど、次はいつ来られそう?】