11/03/18 10:38:22.70
>>797
(スタジアム内のロッカールーム、スポーツ選手らの特有の匂いが染み付いた部屋で、ユニフォームに着替えている一人の選手)
(今日の試合は決勝戦だけあって、先にフィールド入りしたチームメイトらもいつにも増して気合いが入っている)
(何せアメフトの選手、それも優勝チームともなればヒーロー……男として、これに憧れない者などいない)
(そしてヒーローともなれば、異性に対しても……この世代の男の考える事といえば、大体似たようなもので)
(かくいう自分も、優勝の先にある薔薇色の未来に思いを馳せつつ入念にストレッチに打ち込み)
あん? どうした、忘れ物か……?!
(背後でドアが開く音に、チームメイトが戻ってきたのかと振り向くと)
(予想だにしていない、スポーツ選手の枯れ潰れた声とは全く違う、親しげな少女の声とともに)
(見るからに健康的な魅力に溢れた、目も覚めるような美人のチアガールが入ってきて)
な、な……? ちょ、君は?
(突然の事に目を白黒させて、しかし反射的に相手の姿をなめ回すがごとく見つめ)
【では、よろしくな、リナ】
【あ、それと確認するけど、こちらは君の事を知ってるかどうかはどうする?】
【相手チームの選手の妹とか、最近他のチームの間で『おかしな体調不良』が流行ってるとか…】