11/03/12 22:46:43.51
>>655
…そうね。暖かい場所に、行きたいわ。
湯浴みがいい……ずっと闇の中にいて、市…とても汚れているから。
そうしたら一緒に海…見に行くわ。
(抱き締めるというほどに強くはなく、優しく寄り添われて微かな微笑みを浮かべ。
少女の心が凪いでいくほどに闇の気配は鳴りを潜めて)
市が…きれい……、ほんとう…?
…どうして?鬼さん……市が、奪われるのは、いやなの…?
(子供じみた口調で問いかけを重ねるにも関わらず、甘い毒を帯びたように妖しい声が唇からは発せられ。
大きな手が頭を撫でると、胸の奥から何かが溢れるような想いがせり上がるも確かな形にならず、
それが悲しくて静かに瞳から涙を落とし)
痛くないわ、大丈夫…。でも、分からなくて…悲しい……。
(隠された左目を愛おしむように右手を伸ばし、指先で眼帯の上からそっとなぞって)
【…うん、市も…大丈夫よ】
【でも、さっきも揺れて……少し落ち着かなくて、お返事遅くなるかも…しれない】
【…それから、思って…いたの。市、交戦状態でなければ、目…見ても、平気…?】
【おひさまと話している時……ちゃんと視線、あわせていたように見えたから…】