12/07/04 16:00:34.99
長女がまだ生後六ヶ月の頃、妻が病気で入院した。俺や長女の世話のため
妻の4歳下の妹が来て手伝うようになった。若さ故か、程なく義妹と
体の関係が出来てしまった。俺は情熱的な彼女の虜になってしまったのだ。
一年ほどで妻が亡くなったとき、正直俺は少しホッとした気分と、自分の
行いのため罰が下ったという思いが交錯し、妙に淡々とした気分だった。
その後、周囲の勧めもあり義妹と正式に結婚して長男が生まれた。
時は流れ、子どもたちはみな結婚し幸せな家庭に恵まれた。先妻の
30回忌に集まった夜に妻がこっそりと先妻の手紙を見せてくれた。
それには、自分(先妻)はもう長く生きられないこと、入院中の
夫の世話は全て妹に託すこと、そして自分が死んだら夫と結婚
して欲しいことなどが綴られていた。
妻の葬儀で妙に淡々としていた俺は、
・・・30年ぶりにようやく号泣することが出来た。