09/06/05 09:23:51
とある夕暮れ時、一本の電話が鳴り響く…
ミツコ「もしもし」
「…。」「やぁ…元気かい…」
ミツコ「ま…まさかその声はヒロシ…?」
その声の持ち主とは、学生時代に付き合っていた…と言ってもお互いに恥じらいがあり、手を繋いで帰った程度だった…
幸いに夫と3歳の娘は風呂に入っているようだ。嫉妬深い夫に聞かれたら…と思うと、ミツコの胸は心とは裏腹に高ぶっていた…
あの時の気持ちを懐かしみながらも、しばらく忘れていた[恋]というものに胸がチクっと…
動揺を隠しきれないミツコは「ぁあ…明日のお昼にかけ直してもらえるかしら…ぁ…」
ガチャ
電話を切った後しばらく放心状態が続き、「どこか具合でも悪いか?」という夫の声にハッっと我にかえる…
ミツコ「い、いえ…さぁ2人共ご飯よ」
どこにでもあるような一家団らんの夕飯が始まると同時に、ミツコの…女という物語も始まっていくのだ…