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雨にも負けず 風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ 丈夫な表皮をもち
慾はなく 決して怒らず いつも静かにウネっている
一日に生娘4人と 味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを 自分を勘定に入れずに
よく見聞きし分かり そして忘れず
洞窟の奥の岩の陰の 小さな暗闇の中にいて
東から病気の子供くれば 待ち構えて看病してやり
西から疲れた母くれば 待ち構えてその稲の束を負い
南から死にそうな人くれば 待ち構えてこわがらなくてもいいといい
北から喧嘩や訴訟がくれば つまらないからやめろといい
日照りの時は粘液を流し 寒さの夏はおろおろ動き
みんなにでくのぼーと呼ばれ
褒められもせず 苦にもされず
そういう触手に わたしは なりたい
転載 URLリンク(moepic3.moe-ren.net)