11/11/01 23:16:28.03 0Hb+qxm9
>>183
戦火にいくども焼かれた国境の村。
人口を維持するため、戦の時、村の男たちは、率先して前線に出る。
そして敵国の娘や幼児をさらい、村民として養うのだ。
しかしそれ他相手方も同じ。
いくどもさらいあい、奪い合いが続き、その村人のほとんどは混血となっていた。
今日も、一人の青年が、戦火の敵国から娘をさらってきた。
無論、戦火の中で犯し、孕ませ、妻とするためだ。
だが彼は、覚えていなかった。
彼が攻め込んだ村が、15年前に彼の養父が攻め込んだ村であり、
彼はその時、養父によってさらわれて養子となったことを。
だから彼は気付かなかった。
彼が犯した娘が、その時に生き別れた、実の妹であることを。
娘は、犯されながらつぶやいた…
「……たすけて……おにいちゃん……」