11/11/13 14:13:30.91 0In4tR8u
ミ
キ
ソ
ミキソ、それは冒涜的でおぞましい外宇宙の超生命体である。
月光の落とす影を抜けて何億光年もの彼方から湧き出るのだ。
姿は蟹に似ている。いや、山羊と言った方が近いかもしれない。
見れば見る程に吐き気を催す、冒涜的な外見なのだ。
人類の知識で、その姿を正確に描写することは難しい。
私がコレの存在を知ったのは今から数年前、仕事でアフリカの奥地に出張した時のことだった。
(略)
そして私は日本へと帰国した。
私は何も見なかったし、聞かなかった。私は何も知らないのだ!
会社へは辞表を郵送した。私が、あの会社に近付くことはもうないだろう。
だが、恐怖が薄れない。
何をしても、何をしなくても、奴が忍び寄ってくる、この感覚が消えない。
神でも仏でもいい、私を救ってくれ。
今も窓の外から何か奇妙な音が聞こえて来ているような気がしてならない。何か冒涜的な、それでいてどこか音楽的な……
カーテンが揺れている。窓は閉めてあったはずなのに! この音も気のせいではない!
ああ、カーテンが揺れる! 翻って、開かれて……!
ああ! 窓に! 窓に!
手帳はここで途切れている……