13/03/02 21:53:13.89 7l3T8HcF
>>800
男ふたは「俺は友達としてあいつのことが好きなんだ。決して恋愛感情なんて持っていない」と自分に言い聞かせ、
転入生も男ふたへの気持ちを封印する。互いに友達としての関係が壊れてしまうことが何より怖かったのだ。
そうやって感情を必死に隠し押さえ続けて数ヶ月間良い友人関係を保っていたが、
ある日二人きりで文化祭の準備をしていると転入生が躓き、男ふたを押し倒す形で唇を重ねてしまう。
すぐに謝る転入生だったが、男ふたも「い、嫌じゃなかったから気にすんな」と言う。
それは本心であると同時に転入生をフォローするための言葉であったのだが、転入生の心に火をつけてしまう。
何ヶ月も押し殺してきた感情は、既に止められなくなっていた。
「もっと酷いことしても同じことを言えるんだろうな……?」