11/04/22 22:04:06.72 YceFYqBN
現地での餌やりのため全身に油揚げを括り付け、歩くいなり寿司となりながらヒッチハイクでキツネ村に向かう>>413
途中、美人な女性の車に乗せてもらえることになり喜んでいた>>413だが、しばらくして異変に気付く。
いつの間にか車の外は前が全く見えないほど深い霧に覆われ、道沿いにあった建物や他の車も見えなくなっていたのだ。
…おかしい
>>413がそう思った途端、車が停車した。何かあったのかと運転手の女性に話し掛けようとした>>413は、
そこで信じられない光景を目にしてしまう。
なんと女性の頭から狐のような耳が二本、にょっきり生えていたのだ!
驚く>>413に運転手の女性がニヤリと笑って言った。
「言い忘れてたけど、この辺りはよく狐が出るの。あなたもそんなものぶら下げて歩いてたら化かされちゃうわよ?」
なんということだろう。彼女は狐であり、油揚げ目当てに、自分を化かしたのだ!
おそらく油揚げを渡さない限り彼女の術からは永遠に逃れられないに違いない。 このままここでこの妖怪と閉じ込められてしまうのだ。
それを理解した>>413が出来ることはもはや、一つしかなかった。
「…も、もふもふさせろオラァ!!」
「え、え、ちょ、何してんの!?あたし妖怪だから!
あ、あんた何で恐がらないの!?」
「うおおっ!ふあふあしてる!もふもふ!生しっぽもふもふ!!」
「やだ、そんな所のに、臭いなんか嗅がないでよっ!あ、いやっ…!助けてっ!誰かっ……!!」
「きつねさん最高!」
その後、車は暫くギシギシと上下に揺れていたが、
やがて着衣の乱れたきつねさんが運転席から泣きながら飛び出して、
その後には仏のような微笑を浮かべる全裸の>>413が残されていたという…