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中世からルネッサンスまでのヨーロッパは性に大らかな社会であった。買売春行為も娼婦も違法ではなく、それどころか娼家は市営のもの
から教会経営のものまであったと云うから驚きである。王宮や貴族のためには、高級な娼婦がいて高い教養を持ち、優美な姿態と共に彼
らを癒した。なんだか吉川英治の、宮本武蔵をもてなした吉野大夫を彷彿とさせる話である。彼女らの中には、国政に影響を与えるような
ものまでいたという。売春産業からの収益税収が高貴な方々の大切な財源だった。なぜ娼婦が多かったかも書いてある。職人のマイス
ター制度。一人前になるまでは結婚が許されないのである。傭兵、乞食、巡礼など危険分子の欲望のはけ口。聖職者すら認められた買
春。彼女らの商売仇は何と修道女だ。性的無償奉仕が行われていて、尼さんとは娼婦をも意味していた。それから浴場の湯女。お江戸
そっくりと思われる記述で楽しくなってしまう。が、梅毒の罹患が娼婦に多いことが分かると、娼婦の追放が始まる。娼家が閉鎖され、娼婦
を水に沈める。城壁の外に追い出し、鼻を削いで奴隷として植民地に売り飛ばす。浴場も閉鎖。性がタブー視されるようになる。
だそうだ。修道女と娼婦は表裏一体。なら両方美味しいとこだけ戴いていくのがヒャッハーってもんだろ
でも病気持ちだけは勘弁な