12/10/07 14:34:36.52 CjxLFBm70
「よう、ヌホン今度ウチで、独立記念日のパーティやるからこないか?」
そんな言葉に誘われて、ヌホンはアメリーの庭に来ていた。
室内でお食事かと思ったら、BBQパーティだった。
ああ、アメリーだった、と思いながら、持参した焼き肉のたれに肉をひたした。
( ´ ・ω・ ` )モーア? という誘いを笑顔で断りつつ、アメリカン
コーヒーをすする。
広い庭は人とテーブルで埋まり、テーブルは皿で埋まり、皿は肉で埋まる。
その光景を見ながらヌホンは思う。思いやり予算というのも
アメリーは広い庭でBBQするのが好きだから、補助金を出すというのではなく
彼らはBBQで独立記念日を祝うのだと言えば、理解を示す人が増えたかもしれないのに。
ヌホンは、カラフルなケーキを味見して、甘いことを確認する。
もし、肉屋が7月4日はアメリー人は、野外でBBQを食べていますと広告したら
ヌホン人は七輪を買うのではないだろうか。
7月4日にバーガー屋が「独立記念日フェア」や「7月4日メニュー」をやったら、
ヌホン人は行列するのではなかろうか。
テレビのグルメ番組が、アメリーの独立記念日特集として
BBQとバーガーとパイを特集したら、みんな喜んで見るのではなかろうか。
「やあ、ヌホン。おまえの持って来てくれた肉、柔らかくて旨いな。
神戸ビーフか?」
「いやそこまで高いものじゃない、9州の方のだよ」
「そうかそうか。今度、おまえの方の独立記念日に呼んでくれよ」
「いいよ。建国記念の日はお餅で祝うんだけど、それでもいい?」
「ああいいよ、いいよ」
アメリーは気軽に言って、肉の方へと去って行った。
その後ろ姿を見ていつか「アメリーからの独立記念日」を祝ってみたい、と
ヌホンは思った。