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Aは、男でありながら、職場の同僚であるBを愛していた。
Aの容姿はお世辞にも垢ぬけているとは言えず、同僚は皆彼のさえない容姿を馬鹿にしていた。
Bは美貌と才能に溢れていたが、他の同僚の様に彼を馬鹿にしたりなどせず、とても優しかった。
その優しさに、自分が釣り合うはずがないと嘆きつつも、Bを想う気持ちを止められないA。
AはBに愛されたい一心で、美しくなる為の努力に全てを費やした。
その甲斐あってか元がよかったせいか、Aは誰もが羨む程美しくなった。
今までAの容姿を馬鹿にしていた同僚達も、女は羨望の、男は憧れのまなざしでAをみる様になった。
そしてAはついにBに告白をし、BもまたAを愛していると熱く告げた。
翌日、Aは会社の屋上から飛び降りた。
屋上に遺された遺書にはたった一言、『帰りたい』と書かれていた。