11/10/20 02:10:29.79 BWAjghOm0
一度やってみたかった、ウミガメスープっぽい出題形式…
今まで見たそれっぽい話を改変(改悪かも…)しています
意味不明だったらスルーで
あるところに男がいた。
生まれたときに妖精達にこう祝福され、叶った男であった。
それらは、容姿は素晴らしくあれ、全ての女性を虜にせよ、世界一の賢さを誇れ、強靭で健康であれ…などであった。
成長した男は、この世の男が羨むほどの数多くの財産を得て、何不自由なくすごした。
しかし彼はそんな生活に飽いていた。
望んだものが、あまりにも簡単に手にはいりすぎるからだ。
とくに女性関係について、彼は辟易していた。少し優しくするだけで、どんな女性もおちてしまうからだ。
彼は友人も多く、家族との仲も悪くなかったが、心から愛せる人とは今だ巡り合えていなかった。
だがある日、心臓が打ち抜かれるような出会いを果たす。
その人は今時珍しい烏の濡れ羽色の黒髪で、白い肌をした、やや背の高い美人だった。
彼はもてるすべての魅力をその人に伝えるべく、懸命な努力をした。
しかしすべては無駄に終わってしまった。とにかく今までの女性とは違っていたのだ。
デートに連れ出して夜景を見てもはしゃぐばかりでちっともときめいてくれないし、
手を思わせぶりにだしても、組まずつながず肩を叩くか抱くのみで、
億の言葉を費やして口説いてもケタケタと笑うのだった。
女性すべてを虜にする彼の能力は通じなかったのだ。
どうあっても友人以上にはなれない…。
気づいてしまった男は、ついに強姦という最悪の手段にとって出てしまう。
当然抵抗する相手。心から完全な拒絶を示して、嫌悪さえ浮かべて逃げ惑うその人を見た彼は、とある表情を浮かべた。