11/05/06 20:43:07.94 kIe1dVzK0
「なあ。*8、頼むよ。行くなよ」
*9はどうしようもないばかだ。
そんな今にも泣きだしそうな顔して、声をふるわせて、行くなって必死に俺の手を握る。
ちがうだろう。
行くのは俺じゃない、おまえだろう。
「ガキじゃないんだ聞き分けろ*9。いいか?世の中には役割ってもんがあるんだ。俺は踏み台、主役はおまえと*0。それがこの世界の約束なんだよ」
「聞きたくない。約束なんて、知らない。知りたくもない」
「*9。いつまでも駄々をこねるなよ。おまえはここにいちゃいけないんだ。行くんだ。俺から」
「言うな」
握られていた手ごと体を引き寄せられ、*9の胸にぶつかった。
そのまま、まるで腕の中に閉じこめるかのように強く抱きしめられる。
だから、ちがうんだよ。
俺はどこにも行かないよ。
おまえが、この手を離して行かなきゃだめなんだよ。
「駄々ってなんだよ。俺はこんなに、心臓が痛いほどおまえが好きで、おまえだって同じじゃないのか?それを離れるのがいやだっていうのはわがままなのか?なあ、なにが間違ってるんだよ」
間違っていない。なにひとつ間違っちゃいない。
でもだめなんだよ。世界はそれを許しちゃくれない。
なにをどうしたって俺は*8で、おまえは*9だ。
おまえだって本当はちゃんとわかっているんだろう?
151:2/2
11/05/06 20:43:46.60 kIe1dVzK0
「*9」
*9の腕の拘束を全力で振りはらう。
涙、いまは出るなよ。まだだ。ここが勝負どきなんだ。
どうか顔がうまくつくれていることを願った。
「俺がいままでおまえのそばにいたのはおまえが*9で俺が*8だからだ。ただ仕事をこなしていたにすぎないんだよ」
俺さ、これでもおまえが*9で、俺が*8でよかったと思ってるんだ。
だって*8は*9のために存在してるようなもんだから。
おまえがおおきく飛び立つ踏み台になれるんなら、それ以上のしあわせなんて他にないと思うんだ。
「個人的な感情で動かれたら迷惑なんだよね。こっちは真面目にやってんだ。最後まで仕事ちゃんとやらせてくれよ」
*9、泣くなよ。
おまえのそういう優しいところ好きだけどさ、最後には笑った顔見せてくれよ。
なあ。*9、頼むよ。
「さあ、踏みにじって、行け」
152:風と木の名無しさん
11/05/06 21:18:21.80 CJybtjDJ0
健気な*8にも一途な*9にも萌えた!
GJ!
153:風と木の名無しさん
11/05/06 22:06:20.02 xJZHx+XQ0
いいやつだ、*8…
GJ!
154:風と木の名無しさん
11/05/06 23:31:43.73 WImceGIX0
これから*8にも注目してしまうじゃないか
155:風と木の名無しさん
11/05/07 00:10:47.47 iGg1jcEx0
まさかの切ない系で萌えたw
GJ!
156:風と木の名無しさん
11/05/07 03:23:18.06 faqDPsKc0
感動ものには弱いんだよ……GJb
157:風と木の名無しさん
11/05/07 05:59:04.91 5uW1h3Jb0
いい話だなーGJ!
158:風と木の名無しさん
11/05/07 06:16:10.84 Za5gTTYUi
「さあ、踏みにじって、行け」
159:風と木の名無しさん
11/05/07 06:18:42.00 XPUeeMAu0
最後の約束
160:1/2
11/05/07 15:33:25.28 r4RCf8tJ0
現八郎は譲られた席を固辞した。
立っているのは席がないのではなく、ただ座っていられなかっただけなのだから。
アナウンスが、戦前から永く残っている古い公園の名を告げる。
現八郎はしっかりとした足取りで、約束の地に向かった。
造園に多少の変わり様はあっても、その四阿(あずまや)は健在だった。
ここは変わらないのに、自分はあの頃とは足取りも体も心も様変わりしている。
目を閉じ、かの人を想う。
あの日の事を。
「柏木さん、僕は悔しいです」
眼鏡の奥で、切れ長の目が潤んでいた。
研究室の後輩である田辺は、徴兵検査で己が出兵出来ない身体と知った時よりも、
現八郎に赤紙が届いた事を嘆いている。
「僕なんかより柏木さんの方が、研究には必要な人なのに……これは国家の損失
ですよ!」
「田辺、声が大きい……」
憲兵がいないか注意深く見回しながら、現八郎は声を顰めた。
「約束して下さい、必ず生きて帰って来ると。柏木さんがいないと駄目なんです」
夜の公園で肩を掴まれ言い募られると、まるで迫られているようだ。
真剣な眼差しをじっと見返した。
琥珀のような瞳の色を、すっとした鼻梁を、紅くてふっくらした唇を、記憶に焼
き付けよう。
ただ無邪気に、自分のなし遂げつつある研究を尊敬している後輩。
自分が抱いている、邪な考えが暴かれる前に赤紙が来たのを、どれだけ源八郎が
安堵したか。
思い出を自ら汚すよりも、この人のために死にたい。
「柏木さん」
思い詰めたように、田辺の声は震えていた。
「どうか約束して下さい。……もう日本は無理かも知れない。こんな事を言うの
は非国民です。でも、それでも僕は……貴方に生きて帰って来て欲しい」
161:2/2
11/05/07 15:34:49.67 r4RCf8tJ0
桜が吹雪のように舞っていた。
田辺のべっ甲色のフレームと頬の隙間に、花弁が1枚、黒子の様に張り付いてい
る。
それをつまみ上げ、源八郎はこっそり胸ポケットへ花弁を入れた。
指先にほんの少し、田辺の頬の感触が残る。
「わかった。本所の家も君の処も残るかすら判らない状況だ。帰って来れたら、
大学の研究室でまた会おう。……そうだな、もし暫く会えないとしたら、50年後
にここで会うのも良いかも知れん」
源八郎が軽口を叩くと、田辺は『約束ですよ』と柔らかく微笑んだ。
あれから50年が経った。
源八郎は敗戦後シベリアに抑留され、帰国した頃には研究室が無くなっていた。
田辺の家の跡地へ行くと、見知らぬビルが建っていた。
今日、ここで、逢えるだなんて思ってはいない。
自分はただ、汚さなかった思い出に浸りに来ただけだ。
突風に桜が舞い散る。
一瞬顰めた目を開くと、目の前に田辺が立っていた。
「柏木さん」
公園のゴミ箱を回収している女は、四阿のベンチで冷たくなっている老人を発見
した。
その顔は微笑んでいたという。
162:風と木の名無しさん
11/05/07 16:11:01.10 gJzZUWD70
これは、せつない。
美文だけど、枯れた味わいもある。
あと、現代かななのに、漢字の配分で時代の雰囲気を出すとか、さりげない技巧も大好き。
素敵でした。
素敵です、
163:風と木の名無しさん
11/05/07 18:24:47.74 JLdNked00
ええー!ちょっと、生きて会えないなんておかしいです、そんな切なすぎ!
と、思わず力が入るほど話に入ってしまった
作者さんは達人だな、GJ!
164:風と木の名無しさん
11/05/07 18:39:29.05 Bg8xAIf+O
なんてこと…!
たったこれだけの短い文章で泣いてしまった
GJです
165:風と木の名無しさん
11/05/07 18:48:09.77 K82JD8ai0
泣いた
でも、会えてよかったねと思った
166:風と木の名無しさん
11/05/07 19:49:48.80 8Yk/ql3JO
せつないわ…
雰囲気がすてきでした
167:風と木の名無しさん
11/05/07 20:51:40.39 /EjVYc0g0
どれだけ歳月が経っても約束を守るとか、そういう話大好きなので
萌えつつ泣きました。ほんとに会えてよかったね
GJです
168:風と木の名無しさん
11/05/07 21:02:12.79 chwpFI45O
せつなさに悶えつつ
さあ踏め。
169:風と木の名無しさん
11/05/07 21:03:54.62 3nux+kU1O
相貌失認症
170:1/2
11/05/07 22:49:39.85 Hvd185taO
グリーンとブルーの絵の具を半々に溶かして、ガラス玉の中に閉じ込めたような二つの虹彩。瞼を動かしてぱちぱちと瞬きする度に、透明度の高い、南国の海を思わせるそれが窓から差す太陽の光を受けて綺麗に輝く。
「これが、俺の目」
促されるまま、ブラウンの睫毛を人差し指で撫でると彼は猫のように瞳を細め、瞼に皺を作った。
くすぐったいと言わんばかりに、ふにゃふにゃと溶ける可愛い眼差しを見つめているとなんだか胸が落ち着かない。
あたたかくて、見ているこちらがくすぐったくなるような、この気持ちはなんだろう。
「んじゃ、次。これが唇、な。ちゃんと覚えて」
飽きもせず、下瞼の縁に生える睫毛を撫でていたら少し強引に手首を掴まれて口元へ導かれた。
指先に当たった柔らかくてあたたかい感触に、やましい事なんて何も無いのに思わず口ごもってしまう。
キスなら何度もした。下唇の裏に舌を滑り込ませると、彼が切なく息を乱すことだって知っている。
「や、らかい…」
「……うん」
分かっているのに堪らず呟くと、数秒遅れて相槌が返ってくる。
への字に曲げられた唇の意味はやっぱり分からないけれど、普段はハキハキとした彼がどこかふてくされたように口の中だけで歯切れの悪い返事をする時は、ただ照れているだけなんだ。
血色が良く、少し厚い唇を懲りもせずふにふにと揉んで遊んでいると、痺れを切らして彼の目つきが厳しくなった。
「バァッカ、いつまでそうやってんだよ。そうしたら、ホラ」
お叱りと言葉と一緒に、彼が離れていく。
ヒト一人分、たっぷり距離を取って目の前に立ったのは、やっぱり見知らぬ男だった。
171:2/3
11/05/07 22:57:06.70 Hvd185taO
「……あ、あ。やっぱダメだ。アダム、もっと近くに寄って」
ブルーグリーンの瞳。赤い唇。スッと通った鼻梁。そのどれもがしっかり思い浮かべられるのに。何度もキスをして、指先で撫でて、パーツの輪郭を覚え込むほどに愛撫しても、俺は彼の“顔”を認識する事が出来ない。
俺は怖くなって、慌てて彼を手招いた。
「……ッ、なんだよ、やっぱダメかよ。いい加減恋人の面くらい覚えろよな、お前」
「でもさ、ちゃんと声で分かるんだから大丈夫だって。それに、もしも耳が塞がってたってカラダに触れば一発」
「……うっわ、またそういうサムい事言う。嬉しくねーっつの」
恨めしそうにごちる彼の声色には俺を責めるような色は含まれていない。ごめんと謝ると彼はひどく辛そうな声で怒るので、いつからか俺はジョークが上手くなった。
口元をへらりと緩めた彼は、とても可愛い。なんだか気の抜けた犬みたいだなぁなんて、彼が聞いたら心外だと憤りそうな事を考えながら、手を引いて身を寄せると触れるだけのキスを送る。
俺を受け入れる柔らかみは確かに彼のものなのに、どうして何度確かめても俺はこれが分からないんだろう。どうして俺は、彼の表情すら理解できないんだろう。
172:3/3
11/05/07 22:59:25.98 Hvd185taO
口付けを交わしながら視線も絡めれば、目の前で優しく細められた瞳がキラキラと光るさまがよく分かる。俺が今まで見てきたどのブルーよりも澄んだ海の色。
仮にいつか聴覚を失って、半身不随になってこの身体に触れることすらできなくなったとしても。きっと俺はこの色を覗き込むだけで、彼を認識する事が出来る。
そんな薄暗い想像をして、少しだけ安心するんだ。
「アダム。俺さ、お前の目の色、綺麗ですごく好きだよ」
キスのあと、囁いた言葉は彼を驚かせただろうか。
目を見開いたあと、彼は不意に下を向いて視線を逸らしてしまった。小刻みに震える両肩に手を掛け、覗き込んだ顔はなんだかいつもと雰囲気が違う。
くしゃりと歪んだ顔は、笑い声をあげる時や、ベッドの中で音を上げるまでいじめた時のそれとも似ているようで、俺は首を傾げる。
「……なに、笑ってる?そりゃ、俺ちょっとキザな事言ったけどさぁ…」
「……ほん、っとだよ。お前が変なこと言うからさ、笑い止まんね、ハハ…」
笑いを堪えながら話すせいか、彼の声は震えていた。
おかしいと声を出して笑う彼の瞳が、水を湛えたようにして普段よりも綺麗に輝く訳を、俺は知らない。
173:風と木の名無しさん
11/05/08 09:15:03.37 i8jahkOqO
早いなぁ。相貌失認症って知らなかった。
切ない疾患なんだね。
GJでした。
174:風と木の名無しさん
11/05/08 13:05:36.61 L6yKIB8E0
アダムの心情を思うと泣ける…もちろん、本人も大変なんだろうけど
GJでした
175:風と木の名無しさん
11/05/08 13:28:21.59 829sCaiW0
悲しくて、でもすごく綺麗な文で、読んだ後うわああってなった
好きです、GJ
176:風と木の名無しさん
11/05/08 22:20:31.75 2A+9Y4AE0
わるいけど、まわしますね。
177:風と木の名無しさん
11/05/08 22:43:40.80 esgiUIAuO
>>176
まわしは投下から24時間たってから
178:風と木の名無しさん
11/05/08 23:02:19.28 2A+9Y4AE0
大変申しわけない。
どなたか存分に踏んでください。
179:風と木の名無しさん
11/05/08 23:03:07.22 9KDpawU60
攻めが好きすぎて、若干キモイ受け
180:風と木の名無しさん
11/05/08 23:03:12.51 G37y7bdCO
ノンケゲーマーとBLゲーキャラ
181:風と木の名無しさん
11/05/09 02:21:58.00 aREqVVup0
182:風と木の名無しさん
11/05/09 02:22:24.88 aREqVVup0
183:風と木の名無しさん
11/05/09 02:22:45.04 aREqVVup0
184:風と木の名無しさん
11/05/09 02:23:08.10 aREqVVup0
185:風と木の名無しさん
11/05/09 02:23:29.37 aREqVVup0
186:風と木の名無しさん
11/05/09 02:24:32.52 XABiVq/w0
187:風と木の名無しさん
11/05/09 02:24:55.28 XABiVq/w0
188:風と木の名無しさん
11/05/09 02:25:18.07 XABiVq/w0
189:風と木の名無しさん
11/05/09 02:48:14.70 8HMm/xvI0
荒しが回しているようですが>>179の権利が継続中なので
テンプレに従って、このまま>>180の人の投下を待ちます
190:風と木の名無しさん
11/05/09 04:34:02.38 PH3q9HmBi
191:風と木の名無しさん
11/05/09 04:34:27.74 PH3q9HmBi
192:風と木の名無しさん
11/05/09 04:34:58.59 PH3q9HmBi
193:風と木の名無しさん
11/05/09 04:35:21.49 PH3q9HmBi
194:風と木の名無しさん
11/05/09 04:35:39.69 PH3q9HmBi
195:風と木の名無しさん
11/05/09 04:35:58.82 yED66j7J0
196:風と木の名無しさん
11/05/09 04:36:16.61 yED66j7J0
197:風と木の名無しさん
11/05/09 04:36:32.26 yED66j7J0
198:風と木の名無しさん
11/05/09 04:36:56.27 yED66j7J0
199:風と木の名無しさん
11/05/09 07:20:29.88 fRpn6cBCO
嵐対応します。お題は継続で。
200:風と木の名無しさん
11/05/09 23:12:00.47 mU+IMn1t0
流れちゃったか
楽しみにしてたんだけどmws
201:風と木の名無しさん
11/05/09 23:15:12.55 riWwa5g/0
次回に期待しつつ、まわし。
202:風と木の名無しさん
11/05/09 23:16:37.80 cUtvv0xQO
うーむ、残念…回します
203:風と木の名無しさん
11/05/09 23:22:28.60 a3/XLfhz0
しかし荒らしには耐えたのでよかったよかったまわし
204:風と木の名無しさん
11/05/09 23:31:45.41 iUPZw28SO
ざんねんmws
205:940
11/05/09 23:33:18.57 ODtFPAIv0
読んでみたかったよmws
206:風と木の名無しさん
11/05/09 23:46:07.10 URy/AXYf0
残念まわし
207:風と木の名無しさん
11/05/09 23:47:08.63 fRpn6cBCO
自分が投下すると、投下以外の連続書き込み禁止になるからやめておいたけど、
こういう場合はOKだったのかな?まわし
208:風と木の名無しさん
11/05/09 23:48:21.20 URy/AXYf0
踏んで……
209:風と木の名無しさん
11/05/09 23:53:11.39 DpoWjQv/0
サド攻×サド受
210:風と木の名無しさん
11/05/10 10:43:51.40 ieM/CKiA0
「誘ってるんですか」って見下すと
「アンタがヤリたいだけでしょ」って嗤う。
「この変態が」って罵ると
「犬以下だね」ってなじる。
「どうされたいか言ってみなさい」って命じると
「物欲しそうな顔でよく言うよ」って嘲る。
そうして、あとで
つながりあって、
「いい加減、素直になったらどうです」って呻くと
「いいから動けよ、バカ」って喘ぐ。
不仲でしょうか。
いいえ、だれよりも。
211:風と木の名無しさん
11/05/10 11:10:06.55 ShDyMER00
まさかのエーシー応用wwww 短いのに敬語攻めと最後の一行にもえました
GJです
212:風と木の名無しさん
11/05/10 11:40:53.88 8pG4Ps7k0
これはいいACwwww
213:風と木の名無しさん
11/05/10 12:19:17.27 l1GPHuhc0
なにこれ萌える
214:風と木の名無しさん
11/05/10 12:26:50.90 UfJ8h/bj0
ACパロのバリエは奥深いなww
ひとしきり笑った後に、しみじみと萌えがやってきた GJ
215:風と木の名無しさん
11/05/10 13:09:22.25 qQVWBO2i0
うっわ、萌える。
すごく好き!GJ!
216:風と木の名無しさん
11/05/10 13:58:50.08 VDYN8wU9O
これは鮮やかなGJ!
217:風と木の名無しさん
11/05/10 16:22:55.38 f1AhIyk30
一対一対の応酬に萌えた。
もう、なんか、絵が浮かぶ、てか、本尊で脳内再生されて頭の中が大変なことになってる。
218:風と木の名無しさん
11/05/10 16:32:35.55 Qjvdr8lV0
べっ 別に踏んでほしいわけじゃないから!
219:風と木の名無しさん
11/05/10 16:38:26.22 xYPxTRNEO
精神的欲求不満
220:風と木の名無しさん
11/05/11 13:26:26.59 GOrO0xuJO
なんかむずむずする。
腹減ってんだな。メシ食おうメシ。
腹いっぱい。
でもまだなんか、そうかタバコだ。
食後の一服だ。
あーニコチンが体に染み渡る。
……足りねぇ。いや、ニコチンじゃなくて。
なんっか足りねぇ。なんだこれなにが足りねぇんだ。
イライライライラ貧乏ゆすりが止まらない。
あーいらいらする!
―ピルルルルルル
「ああ゛っ?!」
『おお、どーしたおまえなにイラついてんの』
「あ、いや」
なんか、いま治まった。
『しばらく連絡できなくてごめんな。いま大丈夫?』「大丈夫じゃねぇ」
大丈夫じゃない。大丈夫しゃないから。
「いますぐ会いにこい」
声だけじゃ、まだ足りねぇから。
221:風と木の名無しさん
11/05/11 13:27:34.15 fum4sNSG0
シンプルで読みやすい萌えでした!GJ!
222:風と木の名無しさん
11/05/11 17:42:28.94 SKDvxCOBO
>>220
シンプルかつ味わい深い萌えだ・・・
染みわたったよGJ!
223:風と木の名無しさん
11/05/11 23:36:50.69 HVlrOmiBO
本当にシンプルなのがいいね
224:風と木の名無しさん
11/05/12 05:26:02.48 CKEmQJBn0
分かりやすいねw
GJ!
225:風と木の名無しさん
11/05/12 14:39:17.37 naWKijk10
そろそろまわしますよ
226:風と木の名無しさん
11/05/12 15:06:00.90 8uSOXd6z0
今日は寒いですねまわし
227:風と木の名無しさん
11/05/12 15:41:02.57 NVRyog7a0
みんな風邪ひくなよまわし
228:風と木の名無しさん
11/05/12 16:41:07.55 SxuvSNDC0
そろりと踏んでみたりして
229:風と木の名無しさん
11/05/12 16:42:17.45 hv+IbqjXO
ほしいのは憐れみだけ
230:風と木の名無しさん
11/05/12 18:32:57.17 9e3JQ7hMO
「馬鹿じゃないの?」
いつもは朗らかな君の刺々しい声。
「自分の立場分かってるの?」
わかってる。
「自分の性別分かってるの?」
嫌という程わかってる。
「…報われると思ってるの?」
思える訳、ないじゃない。
でも、いいんだ。僕が余りにも惨めだったなら、優しいあの人はきっと同情してくれる。
滑稽な僕を憐れんで、乞うままに触れてくれるかもしれない。抱いてくれるかもしれない。
ねえそうでしょう、と顔を上げれば泣きそうな君と目が合った。
そして僕は理解してしまう。
「どうして俺じゃだめなの?」
その問いは聞こえないふりをした。
ごめんねごめんね。
今僕が欲しいのは、君からのひたむきな愛情とか、そんなものではなくて、
231:風と木の名無しさん
11/05/12 18:50:31.70 r8YlS06dO
>>230
ぐああああああああ切ねえええええGJ!
232:風と木の名無しさん
11/05/12 19:01:49.12 hv+IbqjXO
>>230
悶え転がるほど萌えた!しかもはやい!
GJです
233:風と木の名無しさん
11/05/12 19:04:27.20 8uSOXd6z0
お題もきれいな響きがして好きです
GJ!
234:風と木の名無しさん
11/05/12 22:10:47.94 5clpnHK+O
欲しいのは「あの人の」憐れみ・・・切ないよ。「君」にはどうすることもできないのね
静かにGJ
235:風と木の名無しさん
11/05/12 23:36:51.01 9p9sQEw5O
どっちも切実な片思いで本当に切ないです。
萌え悶えました……!
236:風と木の名無しさん
11/05/13 00:37:08.01 wXXfxAyLO
報われない片思いイイねGJ
237:風と木の名無しさん
11/05/13 01:50:04.28 7FQEWbgRO
巧さに萌えた。まさかの結末、どんでん返し。結末にもきれいにつながってる。超GJ!
238:風と木の名無しさん
11/05/13 02:52:29.71 NvZSLEXa0
さあ、踏みたまえ
239:風と木の名無しさん
11/05/13 02:53:17.06 pwyDhoJL0
メントス×コーラ
240:風と木の名無しさん
11/05/13 09:51:30.86 egiKJt2k0
「馬鹿な真似はよせ!」
僕は叫んだ。
「馬鹿な真似だって?……元々お前が挑発したんだろーが……」
イライラした様子で彼が呟いた。
体をがっちり掴まれて、どこにも逃げられない。
ああ……このままだと、またヤラれてしまう。
もう嫌なんだ、あんな醜態を晒すのは。
「お前だって、満更でもねーんだろ?」
「そんな、違うっ?もう嫌だ!やめてくれよ!」
僕は汗をかきながら逃れようとしたが、びくともしない。
口を開け嫌だと叫び続ける僕を、彼はニヤニヤ笑いながら見下ろしている。
「なぁ……口先より体は正直だよなあ?」
次の瞬間、彼の身体が一気に僕の中を犯した。
「あああああぁぁぁ…………っっ?」
突き抜ける快感に、先端から全てが噴き出す。
僕は空っぽになった身体をヒクつかせ、泡を吹いて倒れた。
誰かの笑う声がした。
241:風と木の名無しさん
11/05/13 16:18:22.00 pwyDhoJL0
あああああありがとうございますうううううう
最近の切ないのも好きだけどたまには馬鹿らしいものも読みたいと思い、こんなお題にしてものすごく後悔してましたが、投下してくださって悶えころがりました
ちょっとコーラとメントス買ってきます
GJでした!
242:風と木の名無しさん
11/05/13 20:46:45.15 C9YujS/80
コーラが卑猥なものとしか思えなくなってしまったどうしてくれるwwwww
243:風と木の名無しさん
11/05/13 20:51:40.52 5tlYwdfDO
いや、いいお題だった。
楽しかったです。GJ
244:風と木の名無しさん
11/05/14 01:01:43.70 YuxXHl+vO
気になってぐぐってみたらウィ木ペのメントスの項が詳しすぎて吹いた
コーラマジ性的
245:風と木の名無しさん
11/05/14 03:17:50.56 gOBM9lza0
久々の笑い萌えだったwww
GJです!
246:風と木の名無しさん
11/05/14 09:43:39.57 2LHFizGE0
これは………
最高ですwwwwww
ちょっとお風呂にコーラとメントス持ち込んでやってきます
247:風と木の名無しさん
11/05/14 14:54:32.78 s1I0lNf50
そろそろまわしますね
248:風と木の名無しさん
11/05/14 15:16:09.69 kkU0e3P80
踏むの?ねえ、踏むの?
249:風と木の名無しさん
11/05/14 15:24:46.28 VqzSToJOO
何が不満か理解できないよ
250:1/2
11/05/14 21:22:33.92 Vuy38+qP0
欲しい物だってプレゼントしたし、我侭だって全部きいてやった。
なのに目の前の可愛い人は満足できないで居る。
「一体、何が不満か理解できないよ」
「どうして分かんないのかがおれには理解できないよ」
そういってそっぽを向く横顔も幼くて、かわいい。
「どうして分かんないのかな」
251:2/2
11/05/14 21:24:46.54 Vuy38+qP0
おれだって薄々気付いているんだ。
何が不満か、お前が本当は何を欲しがっているかなんて。
だけどそれだけはおれにはあげられない。
おれなんかがあげちゃいけないんだ。
「わりぃな、」
おまえが本当に欲しがっている関係だけは。
252:風と木の名無しさん
11/05/14 22:05:12.70 TjiFrMr0O
わかってんじゃんいいじゃんあげちゃえよーと思いつつGJ
253:風と木の名無しさん
11/05/14 22:28:47.23 KoeQuaWWO
そうだよ、いいからあげちゃいなよー
ともどかしくGJ
254:風と木の名無しさん
11/05/14 23:51:05.10 2LHFizGE0
あげられない理由を邪推しちゃうよー
と悶えつつGJ
255:風と木の名無しさん
11/05/15 13:14:47.72 /cB1r5La0
それでもいいって言ってんだからあげちゃえよー
ともんもんとGJ
256:風と木の名無しさん
11/05/15 14:03:01.19 q2xdx6bJi
焦らせば焦らすほど燃え上がるんだぜー
と妄想しつつGJ
257:風と木の名無しさん
11/05/15 23:06:02.44 gzN3E0/SO
一回転だけどくるりと真和志
258:風と木の名無しさん
11/05/15 23:36:32.15 nnRhnIo20
まわし
259:風と木の名無しさん
11/05/15 23:38:13.95 TThlfalR0
銭湯に行こうよ
260:風と木の名無しさん
11/05/16 01:03:42.95 BLB3g7I60
突然何を言い出すかと思ったら、「神田川ごっこ」ですか。
うん知ってる。お前はそういうロマンチックバカだ。
冷静になって考えてみてほしい。
まず俺達は、別の暖簾をくぐる必要もないし、そういうわけだからどっちかがどっちかを
待ちぼうけるようなことにはならない。
赤い手ぬぐいなんてそもそも持ってないし、石鹸じゃなくてボディソープだ。
冬じゃないんだから生乾きの髪が冷えることもない。そもそもこんな短い髪じゃあ冬でも冷えるわけがない。
大体俺はお前に肩を抱かれてどきっとするほど繊細な反応は出来ないし、
お前だって気障ったらしく俺の方を抱けるような男でもないだろう。
あ、そうだ。大事なことを忘れてた。
俺達はあの歌の二人と違って、今が今でとっても幸せで、
これから先、お前と生きていくことに何の不安も感じていないから、
あー…つまり、何が良いたいかって言うと、
「イエス」ってことだよ。
風呂に入って、仲良く背中を流して、コーヒー牛乳を飲んだら、
同じ夢を見るように、これからもずっと、一緒に生きていきましょう。ってこと。
笑うんじゃねぇぞ。
俺のほうがずっとロマンチックバカだって、お前だって分かってるだろ?
261:風と木の名無しさん
11/05/16 02:29:14.69 p8inq+Uu0
幸せいっぱいな感じが好きだ
GJ!
262:風と木の名無しさん
11/05/16 03:20:53.44 aL266kdj0
こういう仲良しカップル大好きです
GJ!
263:風と木の名無しさん
11/05/16 10:14:19.76 hNRTyECQO
> まず俺達は、別の暖簾をくぐる必要もない が妙にツボった
GJ!
264:風と木の名無しさん
11/05/16 10:29:29.73 2sd/L2ZS0
ロマンチックバカwwwwww
超つぼった
265:風と木の名無しさん
11/05/16 10:37:38.19 1Kcl5ioiO
いい歌はいつまで経ってもいいよねー
若いときは不自由も苦でなくて何も怖くなかったな…というのを物悲しく歌い上げてて沁みる
年をとると歌詞の意味とか良さがわかってきたりするよね
この受け?さんも十年後、二十年後そう思い返すのかなあとか
チョイスがあの歌だからこそ色々先行きを想像した
短いネタなのに深い
266:風と木の名無しさん
11/05/16 12:53:03.78 MzmtM7Tc0
主観的に違うと思っていても
客観的には同じ辿り方ってことか…鳥肌たった
GJです
267:風と木の名無しさん
11/05/16 15:15:02.07 jxtydnn00
ロマンチックバカな相棒がかわいすぎるよ
GJ!
268:風と木の名無しさん
11/05/16 15:46:56.63 v0YQaObbO
踏む?
269:風と木の名無しさん
11/05/16 15:50:40.81 QOXg1VJNi
俺様とおぼっちゃま
270:風と木の名無しさん
11/05/17 15:54:38.15 nLMNIcpEi
流しますね
271:風と木の名無しさん
11/05/17 16:15:53.89 W04WKao80
間に合わなかった…ので別館に投稿させていただきました。
まわします
272:風と木の名無しさん
11/05/17 16:39:28.51 ocMqON9eO
今から読みに行ってきますまわし
273:風と木の名無しさん
11/05/17 17:58:34.67 GMfqgkikO
読んできました2つもあったひゃっほいまわし
274:風と木の名無しさん
11/05/17 18:01:32.63 pSJM7AcS0
読んで萌え転がったよありがとうまわし
275:風と木の名無しさん
11/05/17 18:50:13.34 mNhhUhgVO
ゴルゴ801
276:風と木の名無しさん
11/05/17 19:34:56.67 AYCxTblX0
2つとも可愛くてニラニラしたよまわし
277:風と木の名無しさん
11/05/17 22:02:56.65 knfPVLpJ0
ニヨニヨw
278:風と木の名無しさん
11/05/17 22:19:14.97 t3DBWXH+O
踏みたい?
279:風と木の名無しさん
11/05/17 22:19:39.04 cyjcog1EO
犯した直後の攻めの涙
280:風と木の名無しさん
11/05/17 22:21:11.85 N+8Z+JsrO
時々酷く幼いから
281:208
11/05/17 22:49:44.63 N+8Z+JsrO
終ぞ我に帰った目の前の彼は目尻に涙を浮かべて頭を下げている。
おいおい、犯されたのは俺だっていうのに。
何度もやめろと言ったのに制止も聞かずに俺の身体を暴いた大きな背中は小さく丸められ、涙混じりの声でごめんなさいと繰り返す姿は、ついさっきまで俺を組み敷いていた時と全く違って酷く小さく見えた。
毎回のように説教しても「つい、我を忘れて」がっついてしまうというのだから始末に負えない。
ていうか、毎回謝るけれど「次は抑える」なんてことは一度も口にしないのだから自覚はあるんだろうなと大きくため息をついた。
ため息を見ると呆れられたのかと思ったのか更に泣きながら謝罪を繰り返す。
その姿は大好きな飼い主に捨てられそうな犬を彷彿とさせた。
ああもう。
そんなに涙を見せられては、怒る事も嫌う事も出来ないじゃないか。
282:風と木の名無しさん
11/05/18 00:21:32.94 CdQXw7Ao0
キュンときた!!
攻が可愛いよ!GJ!
283:風と木の名無しさん
11/05/18 00:32:04.52 t52fJk0DO
>>281
ヌゲー萌えた!!
おバカなわんこみたいな攻めがかわいいw
そして投下早すぎ!!全力でGJ
284:風と木の名無しさん
11/05/18 00:54:58.68 10azHR3WO
この攻めなら無理矢理でも許さざるをえないw
もう寧ろ受けが守ってやってくれw
即行の投下と良い萌えにGJ!!
285:風と木の名無しさん
11/05/18 18:10:18.91 P8JVo46b0
うわー理想のヘタレ攻めとほだされる受け……!
萌えましたGJ!
286:風と木の名無しさん
11/05/18 23:10:46.79 JL3S5a8v0
くるくるまわしてもいいかな
287:風と木の名無しさん
11/05/18 23:49:25.16 Ko8/W4Bb0
さあ まわるがよい!
288:風と木の名無しさん
11/05/18 23:55:14.21 vtsFbqGo0
思う存分踏んでちょうだい
289:風と木の名無しさん
11/05/18 23:55:27.03 p6pAGNQ00
絵画の中の男に恋をした
290:1/3
11/05/19 02:55:50.82 /A5+9A6a0
その日、俺は美術館に来ていた。
アパートの近くに新しい美術館ができたと後輩が自慢気に話しており、バイトの休みを利用してなんとなく足を運んでみた。
平日の午後という時間帯のせいか、館内に客は俺だけだ。
だが、これといって芸術に興味があるわけではなく、単なる好奇心で足を運んでいた俺にとってはどれもただの平面に描かれた線や点にしか見えず、やや歩調を遅くしてそれぞれの作品を流し見ていた。
終盤に差し掛かり、来たことを後悔しはじめた頃、一つの絵の前で歩みを止められた。
その絵は部屋の隅の方にあり、照明も薄暗く、また絵自体も小さく、決して華やかとは言えなかった。
そして俺自身も、なぜこの絵の前で立ち止まったのかはわからなかった。
30cmほどの正方形の中には、1人の男がいた。
何の変哲もない男なのに、どうして目が離せないんだろう。
俺はその男を知っているような気さえしたが、この絵を見るのは初めてのはずだった。
むしろ以前に見たことがあるとしたら、忘れるわけがないと思った。
男を見ていると、彼は俺に語りかけてきている気がした。
もちろん絵にそんな事はできないことはわかっていたが、美術館特有の空気にあてられたのか、俺は彼が何を伝えようとしているのか読み取ろうとした。
291:2/3
11/05/19 02:56:32.81 /A5+9A6a0
気付けば窓の外が黄昏に染まっていた。
閉館時間も近い。
次の瞬間、俺は自分でも信じられない行動を起こした。
彼を壁から外し、外に向かって一目散に走り出した。
受付の女性が何か叫んでいるが、何を言っているのかはわからなかった。
走り続けてようやく家についた頃には、あたりは暗くなっていた。
部屋に入り、散らかった物を足でどけて、ポスターを剥がし、彼を壁にかけた。
そして、彼との対話を再開させた。
彼との対話はとても魅力的だった。
彼は落ち着いており、ユーモアがあり、知的であり、とにかく惹きつけられる人物だった。
彼と話している間は時間を忘れるほど楽しく、睡眠時間も減り、バイトに遅刻することも多くなった。
顔色が悪くなった俺を後輩が心配してくれたが、寝ているより彼と話している方がずっとよかった。
俺は太陽を嫌う彼のために遮光カーテンを取り付け、バイトも行かなくなり、一日中部屋で彼と話すようになった。
292:3/3
11/05/19 02:57:08.04 /A5+9A6a0
俺はバイトを休み始めた先輩の家に来ていた。
最近顔色も悪かったし、変な病気にでもなってないといいんだけど。
お前ならいーよと無用心な先輩にもらった合鍵を使い、部屋に入る。
「先輩、いるんすかー?って暗っ!」
「電気どこだったっけ……あ、ここかって誰もいねー」
俺は散らかった部屋を見渡したが、先輩はいなかった。
実家にでも帰ったのかな?
「あれ?こんな絵あったっけ…?」
以前部屋に遊びに来た時にはポスターが貼ってあったはずの場所に、小さい絵がかかっていた。
絵には男が2人並んでおり、どこかで見たような顔だった。
「ってこれ右側先輩じゃんw先輩、自画像飾るとか趣味悪いっすよwww」
けれど、その絵はどこか惹きつけられるものであった。
「先輩、今度返すんでちっと貸してくださいね……」
良くないことだとは理解しながらも、俺はその絵を持ち帰らずにはいられなかった。
293:風と木の名無しさん
11/05/19 03:10:17.09 muLcbV7HO
うわぁぁぁぁぁ
タ/モリのアレみたいな雰囲気好きだ!
GJ!
294:風と木の名無しさん
11/05/19 03:47:02.53 es7BhaS50
自分も、世/にも奇/妙な物/語みたいだと思ったw
後輩がかわいいくてキュンキュンする
GJ!
295:風と木の名無しさん
11/05/19 04:36:13.61 NXwCZJXwO
おおーっと! これはまさかの乱交の予兆でありましょうか!
一人が二人、二人が三人、際限無く男を引き込むまさに魔性の受けといったところ!
こうなりますと描いた作者の意図が非常に気になりますね!
まさかまさかの願望をそのまま描いた自画像なんでありましょうか!
296:風と木の名無しさん
11/05/19 04:57:21.11 R2qJcBza0
合鍵もらってるとか、絶対ただの先輩と後輩の関係じゃないよね
297:風と木の名無しさん
11/05/19 09:59:08.76 sSlgg9FxO
>>290
神って呼んでいいですか?
萌えたし話が凄くおもしろかった!!!
漫画化してほしいよこれ!
GJ
298:風と木の名無しさん
11/05/19 10:25:30.69 ff3LRe93O
踏めるものなら、どうぞ
299:風と木の名無しさん
11/05/19 10:28:47.36 pVBDjOadO
パンツをかぶってみた
300:風と木の名無しさん
11/05/19 12:37:43.30 yV/1n8oeI
パンツをかぶってみる事にした
いつものように部屋へ入ってきたあいつは驚いた顔で俺をみつめていた
変態だとののしられるだろうか
「本当にお前は面白いな。馬鹿ばっかやって俺を笑わせようとするんだから」
彼はまた俺がやった馬鹿なことを許してくれた。
どうしてだろう。今までだってさんざん馬鹿な事をしてきて
なんとか彼に嫌われようとしてきたのに。
早く俺なんか嫌いになってこの病室にくるのを止めれば良いのに
俺の余命はあと3ヶ月
今度はどうやって嫌われようか
301:風と木の名無しさん
11/05/19 12:49:02.64 mEGlAeUh0
うわあこれ、あいつがどんな表情して言ったのかと思うと…
ちょっと目元歪ませながら仕方ねーなって笑ってるのかな
302:風と木の名無しさん
11/05/19 13:09:35.30 ClkQB6+/0
早い!GJ!
悲壮感のない短い文の中で俺があいつを思って遠ざけようとするのが出てた
嫌われようとしてパンツかぶるっていう行動のチョイスがかわいいw
303:風と木の名無しさん
11/05/19 13:44:22.54 EFhFVTNz0
GJ!
パンツかぶるってのからこんな切ない萌えが出てくるとは!!
304:風と木の名無しさん
11/05/19 14:14:15.41 mCBF16jM0
GJ
まさかこのお題で切ないのが来るとはw
305:風と木の名無しさん
11/05/19 14:52:11.04 /A5+9A6a0
絶対笑い萌えだと思ったのに、目頭が熱くなった…
GJです!
306:風と木の名無しさん
11/05/19 15:41:23.00 sSlgg9FxO
>>300
ひあああああツボすぎる
「あいつ」が俺の余命を知ってるのか知らないのか気になるなあ
「俺」は「あいつ」に余命短いことを気付かれないうちに別れようとしてるんだろうか…
どっちにしろ悲しいな
GJ
307: 忍法帖【Lv=31,xxxPT】
11/05/19 15:43:46.29 bvOnxF8w0
笑えるのかと思ったら切なかった
行動からして、天然なのか子供なのかと思うと更に切ない
GJ
308:風と木の名無しさん
11/05/19 15:55:19.41 OF3KJrN+i
流れ早いから俺を踏む前にちゃんと更新してね?
309:風と木の名無しさん
11/05/19 15:58:40.34 ABCxLEH/0
ノンケ×ノンケ
310:風と木の名無しさん
11/05/19 19:28:23.86 yV/1n8oeI
なんでもよくできる人の良いノンケAと、努力してもAに追いつけない嫉妬屋のノンケB
ノンケAが好きな女の子に、告白されたノンケB
ノンケAに初めて勝った気がして、ノンケBはそのまま女の子と付き合う事に
その事をAに報告すると
A「そうか、良かったな!俺はきっぱり諦めるから、彼女を幸せにしろよ!」
と言って無理に笑って去って行くA
やっとAに勝てたのに、少しも嬉しくないB
彼女との時間を邪魔しないようにと、だんだんBを避けるようになるA
何故か解らないけど、それがとても悲しくてしかたないB
Bが実はAに惚れていたと気がつくのはずっとずっと先
311:風と木の名無しさん
11/05/19 20:17:51.95 /RX/Gngxi
離れそうになって初めて気付く感情、いいですね…
GJです!そして連作乙です!
312:風と木の名無しさん
11/05/19 20:56:15.54 pVBDjOadO
これはいい萌え語り
紆余曲折が長そうな二人でこれから色々なドラマを展開してくれるのでしょう
GJ!
313:風と木の名無しさん
11/05/19 21:12:21.28 O39FAiHT0
立て続けに0投下した人初めて見た
ちゃちゃっと書けて時間もあって凄い
発想豊かで羨ましいです!
314:風と木の名無しさん
11/05/19 22:37:21.31 u9l67QCtO
2本連続で萌えた
短いなかに萌えがぎゅっと詰まってる感じ。GJ!
315:風と木の名無しさん
11/05/19 23:19:47.60 sSlgg9FxO
鮮やかだなぁ
短時間に短文で素晴らしい萌え語りをありがとう
GJ
316:風と木の名無しさん
11/05/20 08:44:08.87 ZqEVyh3s0
凄い同じ人なのか
317:風と木の名無しさん
11/05/20 09:11:17.15 M2V+yrGmO
自分もはじめてみた
…と思ったけどいたな
でもID同じはじめて
GJ
318:風と木の名無しさん
11/05/20 09:24:40.18 01kwm84aO
GJしながら踏み台になってみる
319:風と木の名無しさん
11/05/20 09:32:32.84 FyjWjQuVO
他の人には優しさを振り撒くけど、あの人だけは嫌がる顔が見たい
320:風と木の名無しさん
11/05/20 23:01:41.16 uZtX7hyK0
「は?どういうこと?要するに特定の個人に嫌がらせしたいわけ?」
「いや、そーじゃなくてだな…なんつーかこう…あるだろ?そういう心理」
「ないよ」
「あるって!あいつを泣かせていいのは俺だけだ!的な」
「なにその歪んだ願望」
「それにさ、相手も他の人には優しいのに何で自分だけ?って引っかかると思わねえ?」
「そうだね。僕だったら、ああ嫌われてるんだなと納得して君から距離を置く」
「いやいやいや!一人で納得すんなよ。そこで諦めんなよ」
「自分から嫌がることしておいて、相手にそういう要求するのはどうかと思う」
「わっかんねーかなー……誰にだってちょっとくらいあるだろ、そういう願望。
別の扱いしたいっつーか……そいつにも、俺は周りと違うと思われたいっつーか」
「同じ特別扱いなら、その人にだけ優しくして他の人に冷たく当たった方がいいんじゃないの」
「それじゃ駄目なんだよ。普段は見せない顔が見たい、でもってその顔させるのは俺でありたいの!」
「変態」
「うっ」
「……。まあ、君個人の嗜好だから止めろとまでは言わないけど。あくまで同意の上で、
君も相手の気持ちを考えて、程度さえ弁えていれば、軽いSMプレイだと言えなくもないし」
「ちょ、お前、SMとか言うなよ」
「違うの?」
「ちが…わないかもしれねーけど、言い方がきつい!」
「今、僕に願望を語ってる時点である程度開き直ってるんだから、そこも認めればいい」
「ううう」
「まあでも、君はそういう願望を実行に移そうとしても空回りすると思うよ」
「ひっでー……。お前さ、なにげに俺にはいつも口悪くない?他の奴には優しいのにさー」
「さあ。どうだろうね」
321:風と木の名無しさん
11/05/20 23:49:08.23 s7wsjN1a0
そうきたか!
『僕』が実行して空回りしてるんだから、『君』も空回りするだろうってことか
コミカルな会話だけど、『僕』視点で考えるとかなり切ないよね
GJ!
322:風と木の名無しさん
11/05/21 01:54:13.50 18g74RXvO
僕→俺→あいつ
で一方通行片思いなのか、
相談と見せかけての
僕(あいつ)→←俺
なのか。
どっちとも取れるツンツンデレ愛GJ!
323:風と木の名無しさん
11/05/21 07:25:09.17 p7To2nYa0
『俺』の最後の一言に愛を感じたw
GJ!
324:風と木の名無しさん
11/05/21 20:15:56.30 gVKkvRmS0
「僕」くんの目的はの空回ってても
結局のトコ仲良しなのが萌える
嫌がる顔が見たいのは
確かにS以外の何者でもないw
325:風と木の名無しさん
11/05/21 22:05:05.17 EW0tIga2O
お題からして暗い一人称のSSがきそうと思ってた
いい意味でコミカルでよかった
326:風と木の名無しさん
11/05/21 23:31:03.49 KGMF75iQ0
最後でニヤリとしたよまわし
327:風と木の名無しさん
11/05/21 23:57:25.77 0qUxdBj50
どすこいどすこいまわしまわし
328:風と木の名無しさん
11/05/21 23:59:19.40 ojbGzVLl0
踏め!
329:風と木の名無しさん
11/05/22 00:01:56.40 I4akq/Y50
盗賊×王子
330:1/3
11/05/22 02:47:34.33 6jNzndgt0
とうぞく があらわれた!▼
>コマンド?
→たたかう / とくぎ / ぼうぎょ / どうぐ / にげる
--------------
とうぞく はニヤニヤとわらっている
おうじ のこうげき!
とうぞく はひらりとみをかわした!▼
>コマンド?
たたかう /→とくぎ / ぼうぎょ / どうぐ / にげる
>とくぎ?
→せいしんとういつ
--------------
とうぞく はニヤニヤとわらっている
おうじ は 『せいしんとういつ』 をこころみた!
おうじ の こうげきりょく と すばやさ があがった!▼
>コマンド?
→たたかう / とくぎ / ぼうぎょ / どうぐ / にげる
--------------
おうじ のこうげき!
かいしんのいちげき!
とうぞく に 200 のダメージ!
とうぞく のこうげき!
おうじ に 150 のダメージ!▼
>コマンド?
たたかう / とくぎ /→ぼうぎょ / どうぐ / にげる
--------------
おうじ はみをまもっている!
とうぞく のこうげき!
おうじ に 80 のダメージ!
おうじ は どく をうけた!▼
331:2/3
11/05/22 02:48:58.10 6jNzndgt0
>コマンド?
たたかう / とくぎ / ぼうぎょ /→どうぐ / にげる
>どうぐ?
→こうきゅうやくそう
→おうじ
--------------
とうぞく は 『ナイフなげ』 をはなった!
おうじ に 70 のダメージ!
おうじ は まひじょうたいになった!
おうじ は 『こうきゅうやくそう』をつかった!
しかし しびれてうごけない!
おうじ は どくにおかされている!
おうじ に 30 のダメージ!▼
>コマンド?
たたかう / とくぎ / ぼうぎょ / どうぐ /→にげる
--------------
とうぞく はニヤニヤとわらっている
おうじ はにげだした!
しかし
一瞬視線が逸れた隙に逃げ出そうと思ったのだが、簡単に回り込まれてしまった。
背の高いその男は、大袈裟に肩をすくめて見せた。
「そこで逃げるのはどうかと思うけどなあ、俺は」
睨み返してやったが、男はニヤニヤとした笑いを崩さなかった。
「勇ましいねえ。けど、お偉い方がこんなところへノコノコ一人で来るもんじゃないよ?」
「黙れ!この、悪党!」
「おっと」
言葉と裏腹に振り上げた剣に勢いは殆ど無く、いとも簡単に避けられてしまう。
地面を踏みしめている足に力が入らない。指先が痺れる。
しかし力を振り絞り、振り上げた剣をそのまま横に薙ぎ払った。
「おー、ナイスファイト」
332:3/3
11/05/22 02:50:23.99 6jNzndgt0
男は軽く口笛を吹き、今度は剣の刃を片手で受け止めた。
皮製の手袋を嵌めているのだと思ったが、鉄糸か何かを編みこんでいるものだったらしい。鈍い金属音が響く。
「さすが、良い剣をお使いだ。けど、どんな名剣でもそんなへっぴり腰じゃ意味ないよ?」
「離せ……!」
「嫌だね」
男は刃を掴んで、いまだ笑みを浮かべたまま、こちらを覗き込んでくる。
首から血が流れているにも関わらず、それを気に留める素振りもない。
「いきなりひとのヤサに乗り込んで暴れて。いくら王子様でもやって良いことと悪いことがあるでしょうよ」
「貴様のような悪党が、それを言うか!」
「悪党か。ま、俺も各方面に恨みを買ってる自覚はあるけどさ、でもアンタみたいな王室直系の王子様直々に
殺気出しまくりで頚動脈を狙う一撃を繰り出されるような悪さをした覚えは無いんだけどなあ」
傷をこちらに見せるように首を傾げてみせる。―首の皮一枚、もう一歩踏み込めていれば仕留められていたものを。
「そんな噛み付きそうな顔してこっち見ないでよ。綺麗な顔が台無しだぜ?おーじさま」
「うる…さ、い……」
「あ、そろそろ立ってるのもしんどいんじゃない?ナイフに塗ってた神経毒、じわじわ効くタイプだから」
男の言う通り、脚も腕も痺れて感覚が殆ど無い。頭痛も酷い。視界が霞んでいく。
それでも。
「お前だけは、……許す、わけ、には……」
それでも、この『悪党』だけは私の手で―
「……。ま、いいや」
小さい呟きと共に、男は刃から手を離した。
支えを失い、言うことを聞かない身体は剣ともども地面へ崩れ落ちる。
男がこちらへ屈みこむ気配がした。
そのままとどめを刺されると思ったが、降って来たのは信じがたいものだった。
「とりあえず、さっさと解毒しないと後遺症が怖いから解毒して、話はそれからだね」
「……な、に?」
顔をあげて男の表情を窺おうとするが、よく見えない。
「王子様ってのは王宮でお気楽に生きてるもんだと思ったけど、なかなか面白そうな御人だねえ」
呆れたような、面白がるような声を聞きながら、意識は闇へと落ちていった。
333:風と木の名無しさん
11/05/22 04:25:15.05 zX279H7Z0
構成がめちゃめちゃ面白い!!!
余裕たっぷりな盗賊と必死で強気な王子・・・!
こんなに滾るとは思いませんでしたGJ!!!
334:風と木の名無しさん
11/05/22 06:32:53.40 fhHV1xtH0
コマンド形式からイベントモードへのナイス展開。
王子様の乗り込んだ理由が意味深だねぇ。
335:風と木の名無しさん
11/05/22 08:29:00.11 pWGBG72/0
おおGJ!
物語の導入部だねえ
いろいろ気になりまくる!
336:風と木の名無しさん
11/05/22 09:21:22.04 ZXYC42PvO
この後なんやかんやで仲間になるんですね
わかります
337:風と木の名無しさん
11/05/22 09:26:14.38 CDlT81By0
なかなか罪作りな盗賊ですねGJ
おそれ多くも王族の誰か(兄王子とかだと滾る)の心を盗んだ悪党を
王子手ずから討ちにきたのでないかとゲスパー
338:風と木の名無しさん
11/05/22 09:56:01.27 /N7CU7A5O
よく確認してから俺を踏めよ
339:風と木の名無しさん
11/05/22 09:57:57.87 efpaxM0g0
似合う女装×似合わない女装
340:風と木の名無しさん
11/05/22 12:11:44.58 uGCQJHnLO
まずは、二人に身長差があまりない事を前提に話を進めます。
シチュエーションは、そうですね……文化祭や体育祭などのベタなイベントで行きましょう。
片方は、完璧主義なので、すね毛等の無駄毛処理をこなした上で、メイド服を着込みます。
多少、ゴツゴツした印象は見られますが、後ろ姿や立ち姿は正に女性のよう。
それを見て、もう片方は己の姿を見ます。
すべてお座なりで、適当な出来栄え。
やっすい素材で出来た、ペラペラなセーラー服。
ムダ毛処理に失敗し、傷だらけの足を隠す為にはいた黒ニーソ、もしくは黒タイツが何だかエロいくらいで、残念な感じ。
それでも、祭りだしいいか、くらいで割り切ります。
さて、祭り当日。
攻めの完璧女装から、ナンパや隠し撮りが頻発。
更には、良からぬ事を企む輩―男子校内のミスコンに絡んでいたり、個人的な恨みだったり、そんな厄介事が起こるのも、もはやお約束。
そして、ことごとく攻めの拉致に失敗した彼らは、残念女装の受けが通りかかったのを、仕方なく拉致。
取り柄が、何だかエロい足だけなので、うっかりスカートが捲れない限り、当て馬達の嫌らしい目は向きません。
「んで、受けがピンチの所に、メイド服をなびかせた攻めが登場。当て馬全員フルボッコにする話書いてよー部長ー」
「却下。つか、この前の俺らじゃないか」
341:風と木の名無しさん
11/05/22 13:06:40.50 WrWx+i1D0
仕方なく拉致とか何だかエロい足にうっかり萌えたw
美少女戦士的な攻めがイイよGJ!
342:風と木の名無しさん
11/05/22 15:45:27.42 gUEcgMWf0
笑えましたw
最後の二行がいいね
GJ
343:風と木の名無しさん
11/05/23 02:07:24.33 Sa8mRFeH0
部長がどっちでも萌えるgj
344:風と木の名無しさん
11/05/23 10:17:43.64 Q8gu3LMa0
ぜひ部長が受けで!GJ
345:風と木の名無しさん
11/05/23 15:06:23.69 XDF2D3vXO
妄想が広がるww
仲良さげな雰囲気が好きだ、GJ
346:風と木の名無しさん
11/05/23 17:48:26.94 Vv/8Xwub0
失敗はしたものの一応ムダ毛処理を試みた受けが可愛い
GJ!
347:風と木の名無しさん
11/05/23 20:55:54.46 G/kOLB1Q0
この前の俺らに妄想しつつまわし
348:風と木の名無しさん
11/05/23 20:59:25.29 7g6eFjtk0
どうぞ踏んでくださいませ
349:風と木の名無しさん
11/05/23 21:05:40.67 KoySPG1PO
荒くれ傭兵と士官学校出エリート
350:1/2
11/05/24 16:59:12.86 ZW+wfLx/0
何を言ったのか、思い出してみる。
「士官学校出のエリートってだけで人の命を預かろうってのは、図々しいんじゃないか? え?」
「自分のタマひとつ守れやしねえひよっこ」
「俺達には命令無用だ、こっちは士官様のお気に召すように上品にできてないんでな」
「せいぜい足手まといにならねえようにな、お坊ちゃん」
そもそも自分達傭兵部隊には別の上官がついていて、そいつはそれなりに老練なたたき上げだったので不満はなかった。
言えば、若い士官はよいからかい相手だったというだけのことだ。
若い士官は何を言われても言い返さず、ただきゅっと唇をかんだり、眉をひそめたりして、そんなところがおもしろくてまたからかわれた。
それなりに厳しく部下には接していたようだが、部下の方もなんとなく軽く扱っているようだった。
若いというのはそれだけでつらいものだ。
つまり自分達を含め、この小さな辺境部隊は、暗い退屈な日々のうさを若い士官相手に軽く晴らしていたというわけだ。
351:2/2
11/05/24 17:08:29.27 ZW+wfLx/0
忘れ去られていると油断していた部隊に急襲があったのは、一昨日のことだった。
あれから二夜が明けている。部隊は壊滅状態、援軍はこない。
残ったわずかな兵は森に隠れたが、低くとどろく回転翼、遠くに響く銃声から、そう長く持ちそうもないことは明白だった。
傷を負った奴のうめきも、昨夜のうちにほとんどが途絶えた。
ばかばかしい。おのれの実力を頼みに生きてきたが、ほとんど手も足も出ずここで終わりだ。
「……戻ったら畑を買うつもりだったが」
思わず漏れた自嘲に、期待していなかった返事があった。
「田舎のなのか、お前のくには?」
いつの間にか、あの若い士官がすぐ隣の茂みにいる。
「あんた、生きてたのか」
「運がよかった、と言いたそうだな」
「……ああ、運がよかったな、兵舎は木っ端みじんだった」
「……たまたま外に出ていた。部下達はだめだったろう。お前の隊は?」
「ちりぢりでわからん。まあ、こうなりゃ遅かれ早かれ誰の運命も一緒だな」
タタタ、と軽い銃声がまた響いた。遠いと思う。
「移動したいが……どこも敵でいっぱいだろう、それにお前達を集めねばならん」
「無理だよ、士官さん、じたばたしてもはじまらねえ」
「投降してもいい」
若い士官はあっさり言った。
「あんた、それでもいいのか?」
「さて。どちらにしても命がないのなら、少しは分がある方にかけたい」
驚いた。ひ弱で経験のないこの男が、敗残の将として泥をかぶるつもりだ。
「俺たちは所詮雇われ兵だが、あんたは違う。裁判が待ってるぜ」
若いから、何も知らないから。馬鹿だから、平然として?
見返したら、疲労と絶望に充血してなおもまっすぐに俺を射た目が、生涯忘れられない光景となった。
「俺の役割だ」
もぞもぞと藪の中を、軍服の破れを引っかけながら這い出し、
「協力してくれ。生き残っている者をなるべく集めたい」
この男を死なせたくない。惜しい。
奔流のようにせり上がった思いは叶うことがなかった。
最後に見たのは、泥まみれの背。銃を突きつけられて、俺達をかばうように立ちふさがる。
思うたびこの胸に覚える激しい痛みだけが、俺が預かっているあの男の勲章なのだ。
352:風と木の名無しさん
11/05/24 17:25:26.01 Hld53gKlO
(´;ω;`)ブワッ
士官さん格好よすぎる
生き残った傭兵さんのその後が気になりました。切ないお…
GJ
353:風と木の名無しさん
11/05/24 17:34:16.86 hXkYpuJR0
燃えましたGJ
エリートはかくあるべし
354:風と木の名無しさん
11/05/24 18:18:25.81 YvOuVafa0
軍隊物だから、軍隊での××しか思ってなかったよ…すみません
こんな切ないお話がくるとは
かっこいい
GJ
355:風と木の名無しさん
11/05/24 18:39:01.77 CBVpyoMz0
熱いね GJGJ
356:風と木の名無しさん
11/05/24 19:11:29.76 1oJRC4aYO
「俺の役割だ」にぐっときた。
GJ!
357:風と木の名無しさん
11/05/24 19:18:14.13 e1eM+3oZ0
士官さんがかっこよ過ぎて、もう…GJ!!
これから傭兵の心の中で、永遠に生き続けるんですね
燃えと萌え、両方堪能しました
ありがとう
358:風と木の名無しさん
11/05/24 19:19:31.87 tvM/9oHxO
まさに男が惚れる男
359:風と木の名無しさん
11/05/24 19:30:58.33 MI8KJ2a1O
三味線奏者
360:風と木の名無しさん
11/05/25 01:26:51.42 pOeNUYAlO
俺は父母の顔を知らない。
生まれついて盲目だからだ。
まあ、仮にこの目が見えていたとしても知りたいなんてかけらも思わなかっただろう。
役にも立たないお前なんか産まなきゃよかったと挨拶代わりに吐き捨てる母に、厄介者扱いして狭い座敷牢に閉じ込めた父。
貧しい寒村では仕方のないことだ。
俺もわかっていたから愚痴なんて言わなかったし長く生きるつもりもなかった。
身分を弁えて、黴臭い四畳半の座敷牢でひたすら死だけを待ち望んで生きていた。
…あの人に会うまでは。
「師匠…」
冷たくなったその人の頬を、鼻を、瞼を撫でる。
親兄弟にすら思わなかったのに、初めて知りたいと思ったその人の顔を。
「あの時、俺がどんな気持ちで聞いていたか、あなたは知らないでしょう。」
ただ息をしているだけの絶望的な暗闇の中に、突如流れてきた美しい音色。
あの時の感動は生涯忘れられない。
『一緒に、くるかい?』
流しの三味線奏者の何気ない一言によって俺は初めて幸せを知った。
『目が見えなくたって、人を楽しませることは、できるんだよ』
厳しい練習を重ね、指を血まみれにしながら覚えた三味線。
あなたは、盲目の俺が自分の死後も生きていけるようにと仕込んでくれたのでしょう。
でも俺は、違う。
あなたの音色に。いや、あなた自身に。
少しでも近づきたくて。
「音だけでも、俺のものにしたかったんだ」
一人前になって初めてあなたのために奏でる三味線が、弔いの唄だなんて哀しすぎるけれど。
361:風と木の名無しさん
11/05/25 02:16:49.64 GU7ey2p70
そう来たかー!GJ
せつな萌えました。
362:風と木の名無しさん
11/05/25 03:07:09.26 EjkbDujA0
まわし
363:風と木の名無しさん
11/05/25 05:15:31.47 Ut5znKhJO
せつねえ…GJ
364:風と木の名無しさん
11/05/25 05:40:17.31 O7j3sUhx0
連続で切ないのは堪えるねぇ…
でもいい話でしたっ!GJ!
365:風と木の名無しさん
11/05/25 08:19:31.59 IYEGPUEoO
三味線って哀愁漂う楽器だからなぁ。
別館にもきていて良かったです。GJ
366:風と木の名無しさん
11/05/25 22:15:55.53 rQuy6tD30
ラスト二行が胸に突き刺さる…
難しいお題をコンパクトにまとめて萌えさせる手腕すばらしいです GJ
367:風と木の名無しさん
11/05/25 23:29:02.60 yiqoBPvj0
書こうと思ってたけど、断念して良かった・・・素晴らしい
368:風と木の名無しさん
11/05/25 23:32:21.91 +4HcuPO50
踏んで~
369: 忍法帖【Lv=2,xxxP】
11/05/25 23:34:29.37 GU7ey2p70
騎士と僧侶
370:風と木の名無しさん
11/05/26 01:58:11.84 GXFqLefUO
「おまえなんか俺がいなきゃとっくに棺桶のくせに!」
「それはこっちのセリフです。すぐぼこすかやられるくせに」
ふん、とお互いに顔をそむけてそのまま逆方向に歩きだした。
魔物の巣窟である森の中は暗い。
「剣しか能のない馬鹿め。だいたい相手の攻撃全部もろにうけてるくせに何様ですか。私が回復魔法かけないとあなたこそ棺桶じゃないですか。だからもっと攻撃を避けることをしろと言っただけなのに、文句たらたらうるさいんですよ。私は」
もっとあなたの身を大切にしてほしいだけなのに。
あなたが守るべきは、何よりあなたであってほしいのに。
「っ……!」
茂みから突然あらわれた魔物に肩をおおきな爪でひっかかれた。
強い魔力を感じる。それも3体。
はたして自分ひとりで勝てるだろうか。
汗ばんだ手で杖を握りしめる。
1体の魔物が猛然と襲いかかってきた。
「だから。おまえは俺がいなきゃダメだって言ったろ」
かばうように背中を向けて目の前に立ちはだかった男。
腕から血が流れるのが見えた。
守る背中が、痛くて、うれしい。
「……あなただって、私がいないとダメでしょう」
「もうそういうことにしといてやるから、とっとと片づけるぞ。頼むぜ、相棒」
それもこっちのセリフです。
どうか、頼みますからね。
371:風と木の名無しさん
11/05/26 10:17:44.45 TZU+Ynzs0
普段は突っかかってばかりの、でも実はベストパートナーって実に萌えるな!
GJでした
372:風と木の名無しさん
11/05/26 17:40:41.64 invsCtMu0
GJ!!
もうお互いに、君なしではいられないんですね、わかります
373:風と木の名無しさん
11/05/26 23:30:33.95 Xrg8KUYXO
僧侶さん心の中ではデレデレですやんw
374:風と木の名無しさん
11/05/27 09:37:20.81 4D1+8DKu0
洋風と和風のミックスなのでどうなるのかと思ったら
そういえばまさにコレですわね
375:風と木の名無しさん
11/05/27 10:04:17.37 niMkQzi50
よしよしまわすよ
376:風と木の名無しさん
11/05/27 10:07:49.61 SMW3IBkR0
回して
377:風と木の名無しさん
11/05/27 10:45:17.02 Ikz/I/txO
回されて
378:風と木の名無しさん
11/05/27 10:52:10.09 fs5XfiVe0
さあ、俺を踏んでいけ。
379:風と木の名無しさん
11/05/27 11:04:51.71 5YTdmACdO
スレ住人×荒らし
380:1
11/05/28 00:21:36.31 Tl6Ntp6zO
とある過疎スレの住人である俺は、今日も今日とて保守と書き込む日々を送る。
なぜなら俺の作ったスレだから!
しかし今日、ものすごく久しぶりに、客がいらした。
ワクテカしつつ見ると、画像だけ貼られいるだけ。書き込みなし。
げんなりした。
(まぁグロだろな)
そう思いながら一応踏んでみる。
勃○して反り返ったソレが画面いっぱいに映し出された。
(おおお!見事!)
思わず身を乗り出す。
そして光の速さで書き込む。
俺「 >342 これお前のか?」
荒「 うん^^」
即レスとは、暇な学生なんだろうか。
そもそも何でこんな過疎スレに自身の○起画像を貼り付けてるのか。
聞きたい事は山ほどあるがとりあえず。
俺「 もっとくれ 」
男「 キメェww 」
自分で貼り付けておいて何事かと思った。
381:風と木の名無しさん
11/05/28 00:22:26.83 Tl6Ntp6zO
さらに催促の書き込みを続けるも、いくら待ってもレスは来ず。
(…俺の特定能力を侮るなよ)
まずは、ここゲイ板だけでなくあらゆる板を確認。
この男による書き込みを他スレにて発見する。
どうやら他板でも同様の画像を貼り付け荒らし扱いされているようだ。
不特定多数に見られるのが興奮するのだろうか。
ますますエロくて放っておけない。
さらに詳しく追跡すると、男の住む地域まで特定できた。
とりあえず今日はここまで。
まずは、と鼻息抑えられないまま貼られたチンコ画像の前で右クリックをする。
待ってろ、このエロ荒らし野郎。
絶対、掴まえてやる。
382:風と木の名無しさん
11/05/28 01:24:55.84 fC6/KJsYO
萌えワロタw
383:風と木の名無しさん
11/05/28 01:29:26.42 DTzXCRkh0
>>380
荒らし逃げてー!全力で逃げてー!
笑いました。GJ!!
384:風と木の名無しさん
11/05/28 06:22:02.35 bgCoYy0rO
すごい!笑えるのに萌えるw!GJでした!
385:風と木の名無しさん
11/05/28 09:53:59.61 1XGogtqC0
アッー!ゲイ板に書き込むなんて…
荒らしのMっぷりが伺えますな。
楽しく読めたよ、GJ!
386:風の木の名無しさん
11/05/28 21:14:34.71 TDp3FZ5E0
なんというか…
アホ過ぎて萌えるw
387:風と木の名無しさん
11/05/28 21:51:01.86 NkMmY6ek0
荒らし可愛いよ荒らし
388:風と木の名無しさん
11/05/28 21:57:07.55 EolQjZ8VO
踏まれるよ
389:風と木の名無しさん
11/05/28 22:01:54.33 RNqsBc2R0
元正義の味方×現正義の味方
390:1/2
11/05/29 01:41:10.51 6K1sE/9T0
「あの人の正義が、私の正義だった。
あの人の守る正義は、いつも暖かく輝いていて
正義を守るあの人はもっともっと輝いていた。
いつしか私は、背中を眺めるだけの自分に嫌気がさし
死に物狂いの努力を始めるようになった。
「勇者になりあの人の意思を継ぎたい」理由はそれだけだったが
昔の私にも今の私にもきっと未来の私にも、その理由だけで充分だと思った。
幸い私は、生まれつき怪力という武器を持っていた。
まあトコトン駄目な頭せいで、大分損はしていたんだが…。
だが、それを差し引いてももこの怪力は価値がある物だったらしく
喜ばしいことに、私の勇者デビューは皆より数年早かった。
当日王は私の機嫌を損ねぬよう、長々と世辞を三時間は続けたが
要約すると「私には元勇者を同行させる」とこれだけの話であった。
そのとき私は、長い話と今だ一人前になれぬ自分にイラついていたが
それは「同行する元勇者」を紹介された瞬間に、全て吹き飛んで行った。
だってそうだ!
憧れ、恋焦がれたあの人にこんな所で会えると思う人間はそう居ないだろう。
あの時の衝撃を超えるような出来事は、きっと一生訪れない!
そして、あの時の高揚感は一生忘れることが無いだろう!
初めて間近で聞いたあの人の声は、遠くで聞いた声よりずっと優しい声で
初めて触れたあの人の手は、思っていたより固かった。
たくさんの者を守ってきた手なのだな、とそう思った。
さあ馴初め話は終わりだ。次は初めて戦に出たときの話をしよう。
391:2/2
11/05/29 01:51:42.78 6K1sE/9T0
彼は緊張して調子の出ない私を咎める事も無く、それどころか無様な私に
「調子が出ないか…。じゃあ今日は[自分が君に手本を見せる日]に変更だ!」
「そう嘆くな、自分も最初はそうだったさ!」
などと、お優しい声を掛けてくださったのだ!!
あの日ほど、感動した日は無い。
あまりに勿体無いお言葉に、涙が止まらなくなるんじゃ無いかと心配になった位だ。
さあ、次は二度目の戦闘の話にしよう。あの時は……」
--------------------------------------------
今テレビに映っているこの好青年は、いったい何時まで話し続ける気なのだろう…。
恐ろしい魔王を倒した、凛々しい青年はいったい何処へ行ってしまったのか。
オカシイ。僕は『勇者様にインタビュー!~魔王へ続く戦いの日々~』を見ていた筈。
本来なら、辛く長い戦い尽くしの日々への想いを聞いている筈。
こんな、バカップルの惚気みたいな話を聞いているわけが無い!
…筈だった、だがチャンネルは合っている。というか、出演者がもろに勇者様だ。
勇者様憧れの「あの人」が登場した辺りから、勇者様のテンションが異常に高い。
(これは普通、なんせ憧れの人だ。テンションも上がるさ。)
サラッと流してしまったが、何気に「恋焦がれたあの人」とか言っている。
(…まあ、勇者様はあまり頭の良いお方では無いそうだし、間違えたんだろう。)
さらに、いま語っていらっしゃる五日目の話で「あの人とキスを…」とか聞こえた。
(き、聞き違いさ!僕の耳が変なんだ。今度耳鼻科へ行こう。)
今もう一回「キスした」って聞こえた。さらに、「苦しいほど愛してる」って聞こえた。
(僕は考えるのを止めた。)
このあと何故か「ホモセッ●スの話を聞かされる」という、とても嫌な直感を感じ
静かにテレビの電源を消したのであった。
392:風と木の名無しさん
11/05/29 11:37:42.66 m1Pu0RzoO
勇者が元勇者のこと好きすぎて萌えたwGJ!
この後ご本人登場パターンですねわかります
393:風と木の名無しさん
11/05/29 12:13:19.23 Qjl5tRq80
ご本人登場wそれは見たい
394:風と木の名無しさん
11/05/29 12:16:50.44 lFWbcN9QO
「実は今日、スタジオに特別なゲストをお呼びしてあります」
「それでは元勇者さん、どうぞ~!」
みたいな感じかw
395:風と木の名無しさん
11/05/29 21:50:56.57 cQ2MdaB80
生放送だといいな
「しばらくお待ちください」の静止画面になるのかもしれない
396:風と木の名無しさん
11/05/30 10:06:40.77 bbwNPxsIO
みんな優しいんだな
まわし
397:風と木の名無しさん
11/05/30 11:41:17.02 azmdsvL+0
別館にも2つ来てたよまわし
398:風と木の名無しさん
11/05/30 11:46:03.53 c25nRQGz0
さあ、踏みにじればいいさ!
399:風と木の名無しさん
11/05/30 11:58:22.16 eli1/h880
ポークビッツ×フランクフルト
400:1
11/05/30 20:40:05.76 Ob6WAYhW0
いい大人が二人、正座をして膝をつき合わせて、腰にタオルを巻いただけの、ほぼ全裸で。
もう何十分、何時間経っただろうか。
が、しかし。ちらっと見た時計は、数分も進んじゃいなかった。
なにやってんだろうかと泣きたくなってくる。
えーい、ままよ、
「「あのっ」」
かぶった。
見事にかぶった!
なんでだよ、かぶるのはオレの×××だけでじゅうぶんだっつーの!!!!!!
アラサーのおっさん二人がアホ面付き合わせて何やってるんだっつーの!!!!!!
沈黙が痛いっ、痛いんだよバカ!
「あぁぁぁあの、おおぉおさきにどぉぞ」
盛大にどもってますね。オレよりイケメンなのに台無しっすよ。
「いやややいいいやいや、そそ、そちかららかららから、どうぞ」
かんだっ、かんだっ、もうどこを噛んだのか分からないくらい噛んだっ。
もうこのまま埋まってしまいたいっ。
「と、とりあえず、なにか、の、のみものでも、のみませんか」
「そ、そうですね。あ、おれいれますよ!」
動いてる方がまだマシってもんですよ。黙った座ってるよりずっといいってもんですよ。
ってことで、立ち上がろうとして、腰の、タオルの端を、手の、下敷きに、してしまったわけで。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちっさっ」
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
光の速さでタオルを直したけどおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
401:2
11/05/30 20:40:54.15 Ob6WAYhW0
てめぇこのやろう、今ちっさって言っただろ、ちっさって。
聞こえてんだよ、咳払いしてごまかしてんじゃないよ、ごまかしきれてねぇんだよ、
っつーか何ちょっとうれしそうな顔になってんだよ、何ちょっとリラックスした感じになってんだよ、
優越感か、え、こら、優越感か。
なめんじゃねぇよ、こちとらこのポークビッツと約三十年一緒にやってきてんだ、
バカにされるいわれわねぇんだよ、
どんなご立派なウィンナーか見てやろうじゃねぇかこのヤロオオオオオオオオオ!
「お、お茶でいいですよね」
「はい、お願いします」
「どうぞ、と、あっ」
「うあ」
はっはー、どーだ、ざまぁみろ♪ ざまぁみろ♪
茶をタオルめがけてかけてやったわ!
これでタオルをとるしかあるまい!
「ああぁ、ごめんなさい」
御開帳だこのやろおおおおおお
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・でかっ」
もう生きていけません。
402:ラスト
11/05/30 20:41:31.47 Ob6WAYhW0
―数年後
「そういえばウィンナー、今朝きれたんだっけ」
「ちょうど僕たちみたく仲良く並んでますよ」
「あんたほんと、言葉遣い丁寧なくせに下品なその口なんとかなりませんか」
「君のサイズと僕のサイズ、どっちにします?」
何を言っても無駄かと棒付きをむんずと掴んでかごに投げ入れる。
「僕のサイズがお好みですか~」
「もうホントあんたお願いだから黙ってろ!」
403:風と木の名無しさん
11/05/30 20:49:46.73 quzTWWHJ0
確かに下品だw
でも面白かったよ!GJ!
404:風と木の名無しさん
11/05/30 20:52:29.31 uL59/+Ml0
面白かったwいいなあ、GJでした
405:風と木の名無しさん
11/05/30 21:18:56.81 EkU+9JjMO
面白かったw
最後かわいいし
406:風と木の名無しさん
11/05/30 21:26:09.02 wca7Y5LJ0
ごめんシチュが全然わからない
407: 忍法帖【Lv=1,xxxP】
11/05/30 21:28:32.68 azmdsvL+0
面白かわいかったー、GJ!!
ちっさ言われてよく立ち直ったなーww
408:風と木の名無しさん
11/05/30 22:27:12.90 zWpFWdVZO
さぁ踏んで行って
409:風と木の名無しさん
11/05/30 22:29:01.33 HQZh1OugO
出来の悪い兄貴
410:風と木の名無しさん
11/05/30 22:52:10.49 EPR4Wrfj0
>>406
同じく
411:風と木の名無しさん
11/05/31 00:26:56.48 b2318Ksg0
踏んじゃった!!
語りでも良いんだよね。
書いてから気付いたけど、あまりお題に沿ってない気もする…
初めての*0だから多目に見て下さい!
やはり弟×兄かな。
ほのぼのとした日常が良い。
二人は本当の兄弟でも良し。
親の再婚相手の連れ子でも良し。
成績も運動も身長も弟>兄で、弟は完璧主義の高1、兄はバカでドジな高3。
兄弟の高校は別。
412:風と木の名無しさん
11/05/31 00:30:43.92 b2318Ksg0
弟は勉強も運動も出来て成績は良いんだけど、冷たくてポーカーフェイスなので、学校では独りぼっち。
本人は独りでも良いと思ってるんだけど、まだまだ子供故、胸中では寂しさを感じている。
兄は学校に友達はたくさん居るんだけど、友達がそれぞれの進路に向かおうとする中、出来の悪い自分がどこへ向かうべきか分からずに、一人二の足を踏んでいて、出遅れてしまったことからの疎外感と劣等感に押しつぶされそう。
そんな2人が安らげる唯一の場所が家で、そこでは
「本当に兄貴はバカだな。
こんな成績じゃ大学行けないぞ。」
「だって授業の内容分かんないだもん。」
というやり取りがされているが、二人ともお互いとのコミュニケーションを、内心快く思っている。
学校ではそれぞれが寂しい思いをしているが、帰宅すればそんなことは忘れてしまうほどの、穏やかな時間を過ごしている。
考えなくちゃいけないことも沢山あるけど、今はこのままで良い。
「「このくらいで
たぶんちょうどいいよね」」
413:風と木の名無しさん
11/05/31 10:01:10.50 Zc98YcNj0
410=411-412
でいいのでしょうか?
24時をまたぐとIDが変わってしまうので、名前欄に410と入れるか、
最初に「410です」みたいな宣言をいれてもらわないと、
テンプレ違反かと思っちゃいます。
410自体、409より時間が経っているので、
先行ゲトだと思われても仕方ないケースになってます。
別館に来てる*0以外の事を考えるとちょっと…。
410=411だったら、踏み逃げではなく語ったのは乙でした。
414:風と木の名無しさん
11/05/31 11:09:26.89 zcoVW/JI0
>>413
> 410=411-412
> でいいのでしょうか?
そうです、配慮が足りず済みません。
GJありがとう!
自分は兄弟持ちの男だからか、正直兄弟ネタは書きながら少々違和感を覚えましたが、GJ貰えて嬉しいです
415:風と木の名無しさん
11/05/31 11:21:03.12 lkEqQk3b0
おいおい
416:風と木の名無しさん
11/05/31 11:32:05.09 52sgHxYp0
>>414
ここは18歳未満は禁止だよ
417:風と木の名無しさん
11/05/31 12:19:55.25 zcoVW/JI0
ん?18歳以上ですけど?
男でも18歳以上なら違反じゃないよね。
何か問題ありましたか?
418:風と木の名無しさん
11/05/31 12:32:35.60 HUy/g8vIO
踏み台
419:風と木の名無しさん
11/05/31 12:34:35.37 vvt+y1ZU0
まわし
420:風と木の名無しさん
11/05/31 13:06:49.85 eJuoCc/wi
327 名前:風と木の名無しさん [sage] :2016/02/17(火) 17:54:20.61 ID:hY801abL0
まわし
ああ、またまわされちゃった。
僕がもっと魅力的だったら、まわしさんもGJをつけてくれるのかな。
何が足りないの?
僕もう萌えがわからないよ、まわしさん。
ねえまわしさん、一言でいいんだよ。
ねえ、まわしさん。
421:風と木の名無しさん
11/05/31 16:59:02.68 Zc98YcNj0
表現が面白かった
でもちょっと流れ的に判断に迷った…
422:風と木の名無しさん
11/05/31 17:09:29.52 Ohq7wUya0
さりげにIDが801とbLww
どうなるかと思ったけど、GJ!
423:風と木の名無しさん
11/05/31 17:13:14.74 vSyl/wvJ0
すごく萌えたww
投下したことある者としては身につまされますねwGJ!
424:風と木の名無しさん
11/05/31 23:18:36.68 dwQSx7jOO
サラッとみてたから、IDやら日付やら気がつかなかった
細かいところまですごいな
425:風と木の名無しさん
11/05/31 23:35:55.92 uyCx+2R70
短いのにグッときた、GJ!
426:風と木の名無しさん
11/06/01 00:20:14.16 6t/3gOyB0
あえてのまわし
と見せかけてGJ!
427:風と木の名無しさん
11/06/01 08:58:48.53 jtI8vqCMO
斬新でよかったよGJ!
428:風と木の名無しさん
11/06/01 10:16:56.71 68aqGczGO
踏んでみましょう
429:風と木の名無しさん
11/06/01 10:21:12.33 CR7CzwwI0
真の勝者
430:風と木の名無しさん
11/06/01 11:42:35.60 aAO0EOQC0
「いいから行けよ、バカ幸人。」
「え?でも大和!お前怪我が…。」
「そんなのアイツも同じだろ、いいから行けっつの。」
「で、でも、そしたらお前一人n「あ゛~~~!!」
「譲ってやるって言ってんの!'てめえ'を'アイツ'に!
俺だって、こんな台詞臭くて恥ずかしいんだよ!
ホント早く行けバカ!」
「……ごめん大和、行ってくる。」
…フー、やっと行ったか。無駄に渋りやがって。
本当に俺を看病すんのかと思って若干焦ったじゃねーか!
お見舞い&看病なんて美味しいシチュ、逃したら堪ったもんじゃねえ。
ふふふ、でもこれで俺の「幸人×京矢BLアルバム」が一歩完成に近づくな。
リアルBLの為なら、骨の一本や二本安いもんだぜ。
ああ!ホント腐男子で良かったぁ!
431:風と木の名無しさん
11/06/01 12:15:40.28 Zh6Um5NSO
また腐男子か
432:風と木の名無しさん
11/06/01 23:14:25.74 6t/3gOyB0
状況が不明な部分が多くてよくわからないけど、なんか熱意は伝わってきました!
GJ!
433:風と木の名無しさん
11/06/02 12:09:26.01 mlQKqcwAO
まわします
434:風と木の名無しさん
11/06/02 12:29:48.33 AulR3iY50
まわしんぐ
435:風と木の名無しさん
11/06/02 12:31:24.00 gTEY2TbjO
流れが元にもどりますようにmws
436:風と木の名無しさん
11/06/02 12:34:55.67 R0MVmInX0
まわしてる
437:風と木の名無しさん
11/06/02 15:08:39.95 Jdin1sCh0
クルックルッ♪
438:風と木の名無しさん
11/06/02 15:23:29.82 mKzInjYr0
踏み越えていけ!
439:風と木の名無しさん
11/06/02 15:25:00.08 p6HQPWoB0
純愛エロゲ主人公×鬼畜エロゲ主人公
440:風と木の名無しさん
11/06/03 15:27:11.42 r9w1+gMNO
残念お流れまわし
441:風と木の名無しさん
11/06/03 15:33:36.51 VWc3/lAZ0
読みたかったなまわし
442:風と木の名無しさん
11/06/03 15:38:41.35 VWc3/lAZ0
質問いいですか?
本スレ435で、流れが元に戻りますようにとあるんですが、あの時点で結構元に戻ってると思うんですが、何かダメな部分等あるんでしょうか?
イマイチわからないので、ご教示願います。
ちなみに自分は本スレ430の方ではありません。
443:風と木の名無しさん
11/06/03 15:40:22.42 VWc3/lAZ0
すみませんが>>442は無視してください。
スレ汚し本当に申し訳ありませんでした。
444:風と木の名無しさん
11/06/03 15:44:24.55 MVnAUNn/0
■同一人物による投下以外の連続書き込みは禁止です。
質問自体は悪くないと思うけど、テンプレ違反になっちゃうので
別館のチラシの裏へどうぞ。
445:風と木の名無しさん
11/06/03 15:52:55.34 FPF2WqnX0
まわし
446:風と木の名無しさん
11/06/03 16:15:05.85 Dlaf1lkv0
まわしまわされ踏み踏まれ
447:風と木の名無しさん
11/06/03 17:03:51.71 +4FzQg3b0
残念、流れたか。
別館に期待しつつ回し。
448:風と木の名無しさん
11/06/03 18:06:57.31 lCYaogCuO
ん?踏みたそうな顔をしているな
449:風と木の名無しさん
11/06/03 18:17:48.61 WGTQsVr60
破れ鍋に閉じ蓋
450:風と木の名無しさん
11/06/04 02:18:20.25 5j91C6kuO
「先生。や…破れ鍋に綴じ蓋って何すか?」
放課後の美術室で、俺は黙々と課題をこなす。
先生は教壇に座り、黙々と美術のテストの採点をこなす。
そんな二人きりの間に流れる沈黙は、俺が破った。
「…やぶれじゃない。われ。われなべにとじぶたって読むの。それより部活は?」
答案用紙を採点する手を休めずに、先生が言った。
解答を得られなかったので、仕方なくことわざ辞典をパラパラとめくる。
「…あったあった。“破れた鍋にも合った蓋がある。どんな相手にも似合う配偶者が居る事。…類義語、似た者夫婦”」
声に出してからノートに解答欄に書き写す。
先生のため息が聞こえた。
チラと見ると、けだるそうにしながら採点し終わった答案用紙を代えていた。
「なあ、主将が練習出なくていいの?柔道部って試合近いんじゃないの」
「先生、最近何かあった?」
ペンが止まった。
ここ美術室へ来てから初めて俺を見る先生の瞳は、やや驚きの色をみせている。
「おまえ…」
「いや、ため息多いっていうか。今日の授業ん時も、今も。悲しいって顔してるし、何でかなーって気になっただけっす」
説明してあげると、先生はまだ驚き顔だけど少し笑った。
451:風と木の名無しさん
11/06/04 02:18:52.29 5j91C6kuO
「………ま、ちょっとあれだよ…彼女にさ…ああこんな話、生徒にしちゃいけないよなー」
「フラれたんすね」
「……ズバッと言うな」
先生はペンを置き、ばつが悪そうに頭の後ろを掻いた。
「…しかしおまえ鋭いなぁ。体鍛えてるだけの男でもないんだな」
先生もわりとズバッと言いますよね。
そう言ってやるのは我慢した。
「じゃあ日曜日はヒマっすよね」
「…ヒマって言うな」
「試合、見に来てください」
「え?…まぁ、別に見に行ってもいいけど」
「よし。優勝しますんで俺」
「…おまえなぁ。そーいうのは好きな子に宣言するもんだろ」
「そのつもりで言いました」
「…え?」
課題ノートやら筆箱やらを通学用ショルダーバッグにしまい、肩にさげて帰り支度をする俺を、先生は黙って見るだけだ。
「練習、行ってきます」
「…あ?ああ」
ペコリと小さく頭を下げて教室を出た。
去る間際に見た先生の顔は、まだ呆気に取られた表情をしていた。
―ちょっと急ぎすぎたかもしれない。
でももう止まれないものはしょうがない。
今はただ、先生に似合う男を目指すのみだ。
452:風と木の名無しさん
11/06/04 04:02:41.71 jn7cW/Il0
ものっそい萌えた
なんだこれ情景が自然と頭に浮かんでくる
GJすぎる
453:風と木の名無しさん
11/06/04 11:24:13.18 1G5eOciJ0
うわああああ萌えたありがとう
続きが読みたい!この2人が幸せになれるまでを一冊にまとめてくれ
言い値で買おう
454:風と木の名無しさん
11/06/04 13:10:58.93 22mgIrt60
>先生もわりとズバッと言いますよね
ここ好きw
455:風と木の名無しさん
11/06/04 19:35:48.66 rG8q5PbRO
おおおお萌えたよGJ!
456:風と木の名無しさん
11/06/04 22:05:35.08 QTTpftPk0
おお青春だな!GJ!
457:風と木の名無しさん
11/06/04 23:17:09.80 UzrGCpSS0
見守っていきたい二人だねぇ。
GJ!
458:風と木の名無しさん
11/06/04 23:36:47.03 gY3WRPWT0
さあ踏むがいい
459:風と木の名無しさん
11/06/04 23:37:52.34 IXlNxvyP0
たまにはお兄ちゃんって呼んでくれたっていいじゃない
460:風と木の名無しさん
11/06/04 23:38:00.06 8iixTooU0
殺し屋の恋
461:460_1/2
11/06/05 09:01:34.98 MFLou+Bh0
Q 溺愛する弟にカレシができた。どうすればいいか。
A 1.邪魔する 2.邪魔する 3.邪魔する
「…で、その結果弟さんに嫌われたと」
「もうずっとまともに口もきいてくれないんだが……。これがアレか?反抗期ってやつか?」
「いやちがうでしょ、ソレ」
「けど!あいつ何かおかしいんだ。メールも電話も無視されるし、
もしかしたらあの何とかってクソヤローに邪魔されてるのかもしれん」
「フツーに今が兄離れの時期なんじゃないすかね」
「兄離れってお前……!俺に死ねって言ってるのと同じだぞそれ!」
「ハイハイ、つか先輩ちょっと飲みすぎ」
「あー何でこうなったんだろ。昔のあいつはもっと素直で、天使みたいにかわいかったのに。
俺の言うことは何でもきいて、『お兄ちゃん、お兄ちゃん』ってトコトコ俺の後をついてきて」
「先輩それもう500回くらい聞きましたから」
462:460_2/2
11/06/05 09:03:40.65 MFLou+Bh0
「…………寂しいんだ」
寂しくて寂しくて、苦しくて、辛い。俺はテーブルに突っ伏した。
「わかってる。こんな風に弟に執着する俺は頭がおかしいんだ。
けど、あいつが生まれてから俺はずっと、人生全部あいつのために捧げてきたんだぞ。
恋人との仲をちょっと邪魔することくらい、許してくれたっていいじゃないか……」
「先輩……」
「………たまにはまた、お兄ちゃんって呼んでくれたっていいじゃないか……」
寂しくて寂しくて寂しくて。
泣きたい気分になってると、突っ伏した俺の後頭部に、大きな手のひらがぽんとのせられた。
「『お兄ちゃん』」
……いや、お前じゃねーし。
お前みたいな無駄にデカくて陰気でどうしようもないホモが弟なんて、御免だし。
「……好きです」
苦しそうなその声を、俺はいつも通り、聞かなかったことにした。
463:風と木の名無しさん
11/06/05 10:16:45.55 wQ7XLGaV0
おおー!素晴らしい!!
読みやすい~
一分ちょっとでかぶるってのもビックリ
GJでした
464:風と木の名無しさん
11/06/05 12:27:03.41 Ghb75PsD0
いいねーこういうの GJ
弟に出来たのは彼女だと思い込んでたら彼氏なんだねww
この二人はこのまま延々ぐだぐだやってて欲しい
1分じゃなくて7秒半じゃないかしら
465:風と木の名無しさん
11/06/05 20:19:36.72 cpopO/0l0
選択肢に吹きました
GJ!
466:風と木の名無しさん
11/06/05 23:29:27.30 q8Il3wJv0
テンポがよくて巧いなーGJ!
467:風と木の名無しさん
11/06/06 10:35:33.97 3aam765W0
選択肢よかったw
468:風と木の名無しさん
11/06/06 12:05:53.01 palGNbxL0
踏め
469:風と木の名無しさん
11/06/06 12:10:26.11 N+dblU/2O
思ってたのと違う
470:風と木の名無しさん
11/06/06 15:47:16.70 FwpEVVwj0
俺はさ、全部隠し通すかいっそ全部ぶっ壊すかのどっちかしかないと思ってたんだ。
つうかおかしいだろ、なんで俺あんたの事好きになってんの。
そりゃ好きだったよ優しい兄貴分とかいい友達とか初めは確かにそうだった。普通そんなもんじゃないか。
世話好きなんだけどちょっとズレてて、でもそれがどうにも俺への好意120%で出来てるものだから
俺はいつもぼそぼそとありがとうって呟くだけでそれに昭兄はくしゃくしゃの笑顔で笑うんだ。
ねえもう我慢できないよと夢の中の俺が俺に囁く。
初めは囁いていたけどしまいにはいい加減にしろ早く白黒つけやがれこの馬鹿!と叫ぶくらいになってきて
いよいよ俺は不眠症になりかけ、元々明るくもない性格が益々塞ぎこむようになってしまった所に昭兄登場だ。
どーしたんだよ、和志、なんていかにも年上の優しさでもって俺の目の前でふんわり笑う。
……この人ふんわりとかそういうの似合うな。出身京都だからかな。あれははんなりか。ってそんな事どうでもいい。
別にどうもしないよ、と俺はいつもどおりに答える。
俺のこのもやもやは上手い事言えなかった。
いや本当は、たった二文字で足りるんだけどそれこそこれは言っちゃいけないだろうと思ったんだけど。
昭兄がそっかあ、ときっと理由なんて欠片すらわからないんだろうけど
それはそれとしてただ俺を包み込むように優しく頭を撫でてくるので、
俺はもう最近すっかりおかしくなりそうだった神経が昂ぶりに昂ぶってしまって思わず呟いていた。
自制が出来ないなんて人間として終わってる。アウトオブコントロール。もう終わりだ。
――好きだよ。昭兄の事。
その言葉の意味が、友人や兄に対するあれこれでない事を察する事が出来ないほど昭兄はきっと鈍感じゃなくて、
俺はいっそ気付かないでくれと祈りながら昭兄を見る事も出来なくて、
俺の頭を撫でていた手がゆっくりと降りていくのだけ見てああ俺はもう終わった、
でもこうやって粉々に終わるんならまた新しく始められるなあ、なんて事を考えていた。
さあ覚悟はできてるんだ。一つ何かを動かした爽快感やら充実感みたいのだって湧いてきてんだぜ今。
だから早く、昭兄。何か言ってよ。……お願いだから。
気持ち悪いとかそれだけでもいいからさ。
471:風と木の名無しさん
11/06/06 15:47:46.08 FwpEVVwj0
そのどれでもなかった。
降ろされたと思った手は不意に俺の両頬を掴んでぐいっと上向かせる。
何すんだよ、見られたくないこんな顔。馬鹿昭兄。
――俺も、和志が、好きだよ。
その目は兄貴の目じゃなかったし、友達の目でもなかった。
だからと言って俺みたいに鬱々と曇っていっそぎらついている訳でもなかった。
どうしてそんな事言うんだ。だからそんな顔すんな、なんて。
これが慰める為だけだったら何て酷い男だよあんたって言うところだけど
生憎俺は昭兄がさすがにそこまでKYじゃない事を知っているので、ますます困った。
これは悪夢?そうじゃなきゃ、なんて酷い現実。
こんな事になるなんて想像もした事がなかった俺は、酷い嵐に巻き込まれて息も絶え絶えで
ただもう顔を見られたくないばっかりに昭兄に思い切り抱きついた。
昭兄がよしよし、って俺の後頭部を撫でる。
俺これからこの人の事なんて呼べばいいのかなあ。
潤む目をどうにかしたくて、俺は一生懸命どうでもいい事を考えながら昭兄の背中にしがみつく。
ああいっそ、もうこのまま昭兄の中にずぶずぶと入り込んでしまえたらいいのに。
472:風と木の名無しさん
11/06/06 16:38:33.47 O+BGuljL0
萌えるいかんこれは萌える
「これからこの人の事なんて呼べばいいのかなぁ」が特に萌えた
ただただGJ
473:風と木の名無しさん
11/06/06 17:28:27.76 2I8A5PdO0
これすごい好きだー!GJ!
ついつい心が加速していく、好きの表現が上手いわ
ありがとう、萌えました
474:風と木の名無しさん
11/06/06 17:47:49.74 2LQyu7iD0
たまりません。
ええ。ひとたまりもないです。
いやー萌えるよ萌えるよ。GJ
475:風と木の名無しさん
11/06/07 02:49:58.90 vGbjwkCkO
やっぱこのスレ萌えの宝庫
各*9と*0たちまじありがとう
というわけでksk
476:風と木の名無しさん
11/06/07 10:43:01.96 Y+cqG5XA0
>>472
そこいいよねGJ
477:風と木の名無しさん
11/06/07 12:30:45.82 z7pClm+wO
思い詰めてる感がたまらない
GJ!
478:風と木の名無しさん
11/06/07 12:46:55.28 J3L+BUzOO
踏みたまえよ
479:風と木の名無しさん
11/06/07 12:48:52.24 RzvPw0YGO
おっとり義父×どスケベ息子
480:風と木の名無しさん
11/06/08 13:04:46.32 fT4aY2vZO
残念お流れまわし
481:風と木の名無しさん
11/06/08 13:08:01.62 zBTtanlE0
あー残念まわし
482:風と木の名無しさん
11/06/08 15:15:49.67 tnAe61TiO
まわすよ~
483:風と木の名無しさん
11/06/08 15:17:28.38 758wIQ5P0
難しかったまわし
484:風と木の名無しさん
11/06/08 19:59:07.33 BIuC+ny3O
残念mws
485:風と木の名無しさん
11/06/08 20:20:39.98 pbzxXRW70
まわすよ
486:風と木の名無しさん
11/06/08 21:30:21.33 mVlQrNTv0
まわします
487:風と木の名無しさん
11/06/08 23:02:29.67 oghbEpRJ0
まわ
488:風と木の名無しさん
11/06/08 23:05:14.52 VHU3TSP20
まわす
489:風と木の名無しさん
11/06/08 23:06:08.26 fyZWOAbr0
さあ踏むがいい!
490:風と木の名無しさん
11/06/08 23:20:01.18 fT4aY2vZO
名前で呼んでもいいですか
491:490
11/06/09 00:43:48.64 MaKaTnBN0
さっきから彰彦が俺を怒らせようとしてるのはわかってた。
とっくにわかってて、それにのってやる振り。
いや、ひっぱたかれたのは割と本気で痛かったけど。あんた、これDVだろ。DV。
でも俺もやり返したからそこの所は引き分けって感じだ。
そんなに強く殴った訳でもないのに、ぼんやりと横向きに倒れっぱなしの彰彦を見下ろすように俺は立ち上がった。
彰彦の肩を蹴り押して仰向かせる、乱れた前髪の奥、俺を見上げる目の内側がとろりと溶けた。興奮してる証拠だ。
何に対してこんな風に火がつくんだか、さっぱりわかりゃしないけどただ一つわかるのは彰彦は本気でどうしようもないって事。
普段は案外良識あるいい大人(ただし頭の方は少し残念だ)の振りしてたまにこうやって、ぐずぐず溶ける砂糖みたいになる。
そのまま鎖骨から腹にかけて、俺は溶けた甘さで鼻先を擽られて酔いかけながら爪先でなぞり下ろす。
彰彦の目はとろりとしたまま俺を見上げていて、期待に満ちた目線ががどう見ても踏んで欲しいって言ってる。
あんたマジで変態なんじゃないの。普通引かれるよ、こんなあからさまな顔して、さあ踏むがいい、みたいなのってさぁ。
まぁ、のってやる俺も俺だけど。
硬くなりかけた彰彦の一番どうしようもない部分。ここも、その奥も。ゆっくり足先でなぞると彰彦の体がびくびくと震えた。
「……淫乱」
こんな言葉が、彰彦を傷付けるなんて思いもしないから俺は一番冷たく言い放ってやる。
けれど甘さの融点はとどまる事をすら知らず、彰彦は溶け出してしまうんじゃないかという程甘ったれた顔をして笑った。
「お前のせいだろぉー」
……なんだよその顔。
あんたさっきから俺をひっぱたくわ蹴り付けるわ、そもそも俺がテレビ観てたの邪魔するし、
それなのに何こんな楽しもうとしちゃってんの。ちょっとは嫌がったりしてみたらいいのに。
だから腹いせのように、そのままぐりぐりと股間を踏みつけてやると、彰彦は目線を揺らして声にならない声をあげた。
492:風と木の名無しさん
11/06/09 01:10:44.63 EUTFpfGoO
すごい!セクシー!好みだ~!
絶対、投下がないと思ってたからビックリしたよw
GJでした!
493:風と木の名無しさん
11/06/09 02:25:37.65 HZkcnopS0
>>491姐さんの速攻対応っぷりに惚れた!
しかも、良萌えをありがとう。GJ!
494:風と木の名無しさん
11/06/09 17:03:32.76 RSSZIpwG0
GJ!
どうなるかと思ったけど、官能的な話を即上げてくれて有り難う!!
本当にGJです!!!
495:風と木の名無しさん
11/06/09 20:35:17.50 0UGRWZql0
やらしいなあ いいなあ GJ!
496:風と木の名無しさん
11/06/09 21:01:01.81 MyYFrpXD0
これはエロい
これはエロい
497:風と木の名無しさん
11/06/09 22:58:04.15 s8DrMs5B0
gj
498:風と木の名無しさん
11/06/09 23:19:39.31 kqAqMhLM0
踏むの?ねえ踏むの?
499:風と木の名無しさん
11/06/09 23:21:05.27 dvMXpM9aO
恩返ししたい攻×ありがた迷惑な受
500:風と木の名無しさん
11/06/10 13:51:07.09 HeJ4GJl10
ちょ、まじいらねえから。
上等な織物って何それ。米百俵相当分って何それ。
知ってんだよ、あんたが自分の羽毛むしって織ってんの。 日に日にやつれてんじゃん。しかもちょっと禿げてきたし。
ほんっと、勘弁して下さい。ああああ助けなきゃよかった。
おれは、あんたに、優雅に、自由に、空を、飛びまわってほしかったの。
あああああ何しょぼーんな顔してんの。 いらねえっつったからか?覗いたからか?
ちげーよ、助けたくなかったんじゃねえよ、めんどくせえやつだな。
自分を、もっと、大事にしろって、言ってるんです!
あんたほんと心配だからずっと・・・おれのそばにいればいいんです。
501:風と木の名無しさん
11/06/10 14:12:57.90 ZPEd9SvXO
GJ!
攻めも受けも健気で、その後の展開考えると切なくて萌える
502:風と木の名無しさん
11/06/10 14:50:59.03 pVP0eunq0
短めの文章に萌えが凝縮されててGJ
幸せをありがとう
503:風と木の名無しさん
11/06/10 16:12:39.14 FES0TLfM0
鶴の恩返しとは斬新だw
ちょっとはげてきてるのがいいw
GJ
504:風と木の名無しさん
11/06/10 17:43:22.60 Up2lRxvvO
おもしろ萌えたwwwGJまじGJ
505:風と木の名無しさん
11/06/10 18:52:06.32 oDrdz6hN0
萌えに萌えた GJ!
ちょっと禿げつつしょぼーんとはかわいすぎるw
ありがた迷惑からこのストーリーをもってくる発想がすばらしい
506:風と木の名無しさん
11/06/10 19:19:28.56 w5TAS3Mg0
これはいい昔話。GJ!
ツルが攻めなのね。斬新w
507:風と木の名無しさん
11/06/10 22:00:40.42 oRPXS1d00
ちょっとはげてきたに笑ったw
GJです!
508:風と木の名無しさん
11/06/10 23:13:07.33 Rse/WO6eO
踏んでいいですよ
509:風と木の名無しさん
11/06/10 23:14:45.12 fLcv1rqO0
人恋しい夜
510:風と木の名無しさん
11/06/11 03:55:45.78 Wod4UvNo0
寂しくて苦しくて、どうしようもない気持ちになる時がある。
煙草を吸っても酒を開けてもそれだけはどうしようもなくて、オレは雨の中携帯も財布も傘すら持たずに家を出た。
止みそうな気配すら見せない夏の雨は陰鬱な気分を助長させるに十分で、じんわりと足下から上がって来る寒さは孤独そのものだった。
さみしい。携帯のボタン一つで誰とでも繋がれるはずなのに、どうしてこんなにも。
簡易的な繋がりより、薄っぺらな言葉より、彼の熱が欲しかった。
人恋しくて堪らないのにそれは彼にしか満たせない。
他の誰でも良いのなら、どんなに楽だったろう。
ためらう事なくインターフォンを押すと、数秒の後に機械音と混ざった眠た気な声が聞こえてきた。
「はぁい、どなたですか?」
「オレ、です。」
緊張か、それとも期待か。冷えた喉から出た声は、少しだけ震えていた。
通話が切れ、遅れて廊下を歩く音。ドアが開くまでの数秒が酷く長かった。
511:風と木の名無しさん
11/06/11 03:57:15.45 Wod4UvNo0
早く彼の顔が見たい。早く彼の声が聞きたい。
早く、彼に触れられたい。
それなのにドアが開いて彼の姿を見た瞬間、先走った思いが邪魔をして声が出なかった。
「あ、の、」
らしくない、と笑われそうな程細い音。
あぁ、いっそのこと馬鹿にしてくれ。
淋しいからって夜中に人の家に押し掛けるなんて子供だなって呆れてくれてもいい。
「おいで。」
予想を裏切る優しい声色にオレは思わず顔を上げた。
「おいで、健人。」
「涼、さん、」
濡れた頬を撫でる涼さんの手は熱い。
この手が人恋しさを埋めてくれる。そう思うと、みっともなく縋り付かずにはいられなかった。
512:風と木の名無しさん
11/06/11 04:34:09.72 2sB2A3w5O
受け攻め曖昧な感じで萌えた。GJ!
513:風と木の名無しさん
11/06/11 23:55:35.60 g4vbXtYrO
句読点が面白いね
受け攻めは自分の中では確定だが…自分だけなのか
別館もGJでした
514:風と木の名無しさん
11/06/12 07:20:20.32 04SMbSWcO
まわし
515:風と木の名無しさん
11/06/12 07:40:33.27 J7siB5QU0
>>513
ナチュラルに語り手が受けだと思ってたけど違うのかな?
どっちにせよGJでした
516:風と木の名無しさん
11/06/12 19:30:09.33 J986F6140
まわします
517:風と木の名無しさん
11/06/12 19:34:34.38 1oPNlkFg0
まわし
518:風と木の名無しさん
11/06/12 20:04:01.61 Kc4nBIOn0
さあ行け
519:風と木の名無しさん
11/06/12 20:06:33.06 lS8OnfA50
言葉が通じない
520:1/3
11/06/13 00:20:41.57 qdGSob/00
そう、五月三十日。今から二週間前の、五月三十日です。
僕は彼の待つ河川敷に出かけました。生憎の雨でした。
何をしにって?兄さんの手紙を彼に渡すためですよ。
可哀想に、彼は僕らの国の言葉が理解出来ないのです。
そしてとても恥ずかしがり屋なのです。
折角、碧色の綺麗で大きな瞳をしているというのに、彼は兄さんを見ようとしない。
だから兄さんが何を言っているのか、何を言おうとしているのかすら、分からないのです。
兄さんの方は彼の事を好いているというのに。
しかし手紙なら彼も平気な筈だと、僕は兄さんに手紙を書くことを薦めました。
僕が昔父に買ってもらった辞書を片手に、一晩かかって、兄さんは手紙を書き上げました。
先ほども言いましたが、その日は雨だったので
僕は兄さんから預かった手紙を大事に大事に懐に入れて、走りました。
前髪が雨に濡れて額に張り付いてとても不快だったのですが、
そんなことよりも兄さんの手紙を彼に渡すことの方が大切だった。
だって、彼が諦めて河川敷から居なくなってしまうかもしれないでしょう?
兄さんが一所懸命書いた手紙なのです。読んでもらわなくては兄さんが報われない。
きっと彼も、手紙であれば兄さんの言葉が分かる筈です。
僕はそう信じていました。だから夢中で走りました。
521:2/3
11/06/13 00:21:52.41 qdGSob/00
彼は居たのかって?
勿論、居ましたよ。健気にも雨の中、僕を待っていました。
僕に気がついて、彼はとても嬉しそうに笑いました。
金色の髪がきらきらと輝いて、僕はそのとき彼を太陽のようだと思いました。
兄さんもそんな彼だから好ましく思ったのだ、とも思いました。
僕は挨拶もそこそこに、懐から兄さんの手紙を取り出して、彼に渡しました。
彼はとても驚いたようですが、素直に手紙を受け取ってくれました。
ところが残念なことに、手紙が濡れて文字が滲んでしまっていました。
彼は手紙を読むことができなかったのです。
そう。そうだ、彼は兄さんの手紙が読めなかった。
どうして今まで忘れていたんだろう。兄さんに言って、もう一度手紙を書いて貰わなければ。
彼は兄さんの言葉がわからないのです。彼に兄さんの言葉は通じない。
でも僕には兄さんの言葉が分かるし、彼の言葉も僕なら分かる。
兄さんは彼を必要としています。その為には僕が必要でもあるのです。
だから、僕を早く家へ帰して下さい。いつごろ帰れるのですか。いつですか。いつ。
兄さんもきっと僕を心配しています。彼も河川敷で今日も僕を待っている筈です。
え?……はい。五月三十日、ちょうど二週間前の五月三十日。嫌な雨でした。
ズボンがぐっしょり濡れてしまって、本当に不快でした。
---------------------------------------
522:3/3
11/06/13 00:23:10.27 qdGSob/00
誠二君の様子は大分落ち着いてきた。
収容時に比べれば、こちらの質問を理解し、それに答えようとする意思が見られるようになった。
しかし、何を言っているのかは未だ不明瞭な点が多く、事実との齟齬も見受けられる。
会話の中に何度も出てくる「彼」とは件の留学生のこと、「兄さん」は陽一郎君のことだと思われるが、
そもそもあの留学生は陽一郎君の同窓生であり、更に陽一郎君は、学校で語学の勉強をしていたと聞く。
二人の会話が不可能だったとは思い難い。
もし互いの言葉が通じないとすれば、それは誠二君と留学生の話と言われる方が自然だが。
現時点で、これ以上に話が及びそうになると途端に不安定になるため、
当日のことついて深く聞き取りをするのはもう少し時間を要するであろう。
今はまだ、彼の話をゆっくりと聞いてやる期間であると考えている。
陽一郎君が留学生と共に遺体で見つかって、父親である貴殿の悲しみは今も深かろう。
また、男二人で入水自殺したなどという噂話に晒され続けた心労もいかばかりかとお察しする。
しかし、もうすぐ陽一郎君の一周忌だ。一度気持ちを切り替えて、此方へ足を運び、
貴殿も誠二君と話をしてみてはどうだろうか。碌な会話も出来ないと端から諦めず。
あれだけ慕っていた最愛の兄が亡くなったのだ。誠二君の苦しみも、理解してあげて頂きたい。
ご連絡をお待ち申し上げる。
追伸。
気になっている事がある。事件当日の天気だ。
二人の遺体が見つかった一年前の五月三十日だが、降雨の記録はない。快晴だった筈である。
彼の妄言だと割り切ってしまえばそれまでだが……
523:風と木の名無しさん
11/06/13 00:56:06.32 8HoMLt52O
誰か馬鹿な自分に解説頼む
524:風と木の名無しさん
11/06/13 01:16:18.10 245gyD3E0
>>523
色んな解釈ができる話だと思うけど、
弟は、兄と留学生の両方を好きで、二人の間に自分が必要であると思い込みたかった。
でも、二人の間に弟の入る余地が無かったので、
兄と留学生を殺した・もしくは心中する二人を見て後追い自殺をしようとした
(川に入って濡れたのを雨が降って濡れてしまったと思い込んでいる)←雨は涙の比喩?
と自分は解釈したけど。
なかなか深い話で面白かったGJ!
525:風と木の名無しさん
11/06/13 02:17:21.95 NI78LoKS0
手紙は弟が書いたのかな・・・。
少しゾクっとする面白い話でした!GJ!
526:風と木の名無しさん
11/06/13 08:27:45.93 7u9M+2AEO
兄と留学生を殺した解釈だったけど、違うのかなあ
兄と留学生は恋仲だと思うけど、勘違いしていたっていうのもありなのか?
527:風と木の名無しさん
11/06/13 12:00:26.52 8/jXW5r70
ああ、手紙を弟が書いたって解釈も出来るのか。
なるほど。みんなすごいな。
>川に入って濡れたのを雨が降って濡れてしまったと思い込んでいる
これはわかった。
心中なのか殺人なのかは微妙?
528:風と木の名無しさん
11/06/13 12:07:57.28 qYy1l0Ci0
別館チラ裏が面白かった
さあ踏んで
529:風と木の名無しさん
11/06/13 12:15:02.26 HHV+HGixO
身長差
530:風と木の名無しさん
11/06/13 12:45:07.20 8HoMLt52O
キスをする時に身長差があるとどうもやりにくい。
背伸びするのはなんとなく格好悪いなと思ったので、顎を上げてじっと見つめた。
男は目を細めて笑って、俺の頭を撫でながら身を屈めて顔を近づけてくる。
その顔には、俺のことがかわいくてたまんない、と恥ずかしいくらい大きな字で書かれていた。
でっかい図体を折りたたんで俺にキスをして、唇を離したあとに恥ずかしそうにまた目を細める。
このやろう、と思ったので、俺は男の胸倉を掴んで引き寄せ、また唇を押し付けた。
531:風と木の名無しさん
11/06/13 13:00:53.60 JQeCiOvs0
いやお前らどっちも可愛いよ!
短い文に萌え詰め込みGJ!
532:風と木の名無しさん
11/06/13 15:20:08.83 XtC4IrzoO
やべー萌える!
身長差カプの胸倉掴んでチュー大好きだ!
ありがとうGJ!
533:風と木の名無しさん
11/06/13 17:36:26.50 ifJbwSieO
萌えたああああ!!!
身長差萌えのよさがぎゅぎゅっと詰め込まれてる良作GJ!
534:風と木の名無しさん
11/06/13 18:14:53.41 8/jXW5r70
これぞ身長差の萌えですね!
いいもの見せてもらいましたGJ
535:風と木の名無しさん
11/06/13 19:27:19.74 44ml7Rsi0
仕事早すぎ
すげー
536:風と木の名無しさん
11/06/13 20:26:47.94 MZq0Ht7s0
仕事早い!萌えた萌えたよGJ
537:風と木の名無しさん
11/06/13 20:57:36.71 moJNHMoU0
身長差>でプラスして年齢<だったらもっとたまらん
538:風と木の名無しさん
11/06/13 21:31:53.85 7u9M+2AEO
はやかったー
539:風と木の名無しさん
11/06/13 21:34:13.66 tWTAhcAh0
田舎っこ×都会っこ
540:風と木の名無しさん
11/06/14 00:36:41.27 PCQ4c9K0O
「お前の事、忘れた事はなかった」
そう言いながら俺の頬に触れるその手のひらは、じんわり汗ばんでいた。
「…俺は、忘れてたのに」
彼の目を見つめながら言うと、彼は苦笑した。
だって本当だ。
都会の暮らしはいろんなものを失う。
捨てなければ先へは進めない。
俺は夢を叶える為、上京したのだ。
そしてコイツは町工場を守るため、田舎に残る選択をした。
お互い納得のいく別れ方だったと思う。
どっちみちこのまま関係を続けていても、俺らに未来なんてなかった。
それなのに。
(何も、変わってないや)
彼は少しだけシワが増えたくらいで、何ひとつ変わっちゃいない。
低くて甘い声も。
俺を見つめる優しい目も、その奥に光る熱も。
乱暴に抱き締められて、思わずため息を漏らす。
上京してきたばかりと言う彼から少し田舎の匂いがする気がして大きく息を吸い込んだ。
住み慣れた俺の部屋が、彼の匂いで満たされていくのを感じて泣きたくなった。
541:風と木の名無しさん
11/06/14 19:38:02.77 aHhLJtKY0
もうね、田舎っこは都会っこのなくしたものすべてを満たしてあげればいいよGJ
542:風と木の名無しさん
11/06/14 22:55:08.65 xHbRxJktO
今まで何があったかとこれからどうなるかが気になるねw
GJでした!
543:風と木の名無しさん
11/06/15 01:28:58.80 9GbqFGc80
まわし
544:風と木の名無しさん
11/06/15 06:10:59.90 k+/niqOwO
mws
545:風と木の名無しさん
11/06/15 06:43:22.78 2YR55JMlO
まわそうか
546:風と木の名無しさん
11/06/15 08:51:40.02 Gsqkdt4M0
まわします
547:風と木の名無しさん
11/06/15 17:37:58.37 rfDmOWoU0
まわるまわる目も回る~♪
まわし
548:風と木の名無しさん
11/06/15 17:38:28.41 R9QsT5DP0
踏むよろし
549:風と木の名無しさん
11/06/15 17:52:07.34 18BJa4tZO
誰が手加減しろって言った?
550:風と木の名無しさん
11/06/16 00:09:50.12 dy9RvIhB0
「おい……立てなくなるくらい、滅茶苦茶にしてくれるんじゃなかったのかよ……」
灯りのないじめつく空気の中で、荒い息遣いとともに僅かに掠れた声が吐き出された。
汗ばむ肢体を惜しげもなく晒し、だらしなくシーツに投げだしているこの男の名前も素性も、俺は何も知らない。この男が俺の下で組み敷かれている理由もだ。
ただ一つだけわかっているのは彼の願望だけだ。
「俺のこと犯り捨ててくれない?」
たまたま入った飲み屋のカウンターで隣に座って目があった。ただそれだけのことだったと思う。真っ赤に充血した目が、最初は酔っていたのかと思っていたが、泣きはらしていたのだと気付いたのは、この部屋へ入るなり口を吸われた時だ。
明かりを点けることを嫌いシャワーを浴びることもせず、俺にしがみついたままベッドになだれ込み乱暴に自分のシャツを破り捨てた。
俺に男の尻に突っ込む趣味は無かったが、アルコールが程よく作用していたことと彼の舌使いが巧みだったこともあり、彼が望む行為へはスムーズに入れた。
売り言葉に買い言葉で、確かに立てなくなるまでしてやんよとは言ってはみたが、俺もそろそろ年か?むしろこの男の欲望に搾り取られて明日立てなくのは俺の方じゃないか?と自嘲気味になってみたり。
「……笑ってられる余裕あんのかよ……だったら手加減してねえで壊れるまで突き上げろよ……早く……」