11/06/17 20:37:50.73 cikai9vD0
「面倒だ」
アソクが長いツメのついた手をAGのシャツにひっかけようとした瞬間だけAGは抵抗した。
「うわああ、ストップ!!ストップ!脱ぐから!脱ぐからッ!!やめて、やぶかないで!」
最後の方はほぼ悲鳴だった。金のないAGにとって服はかなりの生命線だ、安いとはいえ気に入った服を
破かれてはたまらない。
「チッ」
舌打ちしてアソクが手を止める。グリードの姿をしていた手が元にもどった。
「その気になったか」
「いや、そういう・・」
「なに!」
「いえ、ハイ。ソウデス」
もう脅しだよ、これ・・・。半分泣きそうになりながらAGが一枚一枚服を抜いて畳んでいく。
「ア、アソクは?」
まあ自分だけ脱がしてどうこうするわけでもないので聞いてみると仕方なさそうに脱ぎ始めた。
「うん・・・いやわかってた」
そういうことなんだろうなあと思う。他の女のところに行かれても面倒だし、自分が相手をして我慢すれば
誰かが救われるのだ。そうに違いない。前向きに考えろ!と自分を奮い立たせるが。割合絶望的な気分になってくる。
少なくとも男に抱かれる趣味はない。この状況をどう逆転すべきか、アソクの顔を見るがいいアイデアなど出てきそうにない。
その間もアソクはバサバサと服を脱ぎ捨てている。
「おい」
「あ、はい・・」
睨まれてシャツをぬぎ、ズボンを脱ぎ、パンツ一枚になる。そういえば初めて刑事さんにあったときもパンツ一枚だったなと
どうでもいい思い出に浸りたくなった。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンガオオクリシマシタ!
ここまで書いて「おれはしょうきにもどった!」つづかない。