11/06/17 18:19:33.42 Uh3230jCO
その意地悪な姉2が、オレの質素な紺のメイド服の裾へと手を入れ腿を撫でる。
ついでにパンツまで引き下げにかかる。
ちょっと待て。
こんな冗談シャレにならない。
「ちょ、マジで」
「あー、やっぱり受井っていい筋肉してるよな。サッカー部だろ?毎日走ってるもんな」
明らかにパンツと部活は関係ないし、何故強引に脱がしにかかるのか。
「パンツと部活関係ねぇだろ」
「知ってる」
いつもは無臭の癖に、部活帰りには偶に化粧品の良い匂いもして、女子みたいに細いと思っていた攻山。
その肩を押し返して、案外ちゃんと育った男の骨格だと知った。
舞台に立つとき以外は猫背で俯き加減で小さいイメージだったのに、抱き合えばそう変わらない身長だとも今知った。
「みんな、お前の長台詞…待ってるの」
「知ってる」
演劇部万年色白貧弱で大人しい攻山を、からかうために作られた、それはクソ丁寧に長い長い長台詞。
全部間違えずに言えるか賭の対象になってる。
5分以上ある台詞を、一度も咬んだり間違えないくらい舞台好きなんだろう?
「好きだよ」
心の中を見透かされたような言葉。
舞台以外でそんな台詞をいう奴だったのか。
ヌルリと自分の舌へと攻山の舌が重なる。
今日の舞台、初めて攻山へ賭けたのに、本人居なきゃ掛け金どうなんだ?
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンガオオクリシマシタ!