11/03/14 10:16:02.56 zYRJYLS2O
「ブリシト、そんな風じゃあなた、いつか彼に恋人が出来たら、その子を殺しかねないわね」
「まさか、そんな訳ないだろ!」
「さあどうかしら、あなただもの。力ト-はあなたに本命の恋人が出来たとしても、つまらない嫉妬なんかしないと思うわよ」
「どうかな。その恋人がもしレ/ア、君だったら……というか、君であって欲しいんだけど」
手を取ろうとして伸ばした俺の手の甲を彼女は軽くはたき、姿勢を正して業務用スマイルを浮かべた。
「社長、もうすぐ会議のお時間ですわ。お忘れなく」
「……了解」
ドアの方に歩いて行く揺れるヒップに目をやると、察知したかのようにこちらを振り返ったので、慌てて視線を逸らした。
「ねえブリシト、力ト-と仲直りするのよ。なるべく、早めにね」
「そっちも了解、ありがと」
どういたしまして、と返してドアを閉めた秘書は、テレビから目を離さない相棒をチラッと眺めて自分の席に戻った。
彼女に言われるまでもなく、俺は仲直りを持ち掛けるつもりだった。
完全無視されてもやもやした気分のままじゃ、とても会議になんか集中出来そうにない。
作戦はすでに練った。朝イチに電話で個室を予約した、超高級中華料理店のゴージャスなディナーだ。あいつの好物ばかりを出すよう、手回しもしてある。
金持ちらしい懐柔策だな、とか嫌味を言われるかもしれないが構うもんか、これが俺なりの誠意の表現だ。
お膳立ては出来た、後は相棒を口説くだけ。前にあいつは、『なんで僕を口説かないんだ』とか言ってたっけな。まさに、その日がやって来たって訳だ。
中華料理店のパンフレットを手にした俺は、社長室から出て相棒に近付いた。気付いてる筈なのに、奴は一向にテレビから目を逸らさないでいる。
敵は手ごわい、だが今が勝負の時だ。
「ようションディー、ちょっといいか?話があるんだ」
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
やっぱりギャグ入れられなかったorz
デブイデが待ち遠しいです。