11/07/02 09:20:14.71 ib3Jx2590
>>365>>373
あれはむしろアンドロイド最有力メーカーの社長である父親とAとの関係に滾った。
父親は他に成人した子供が複数いるにも関わらず自分の跡を継ぐのに相応しい子供が欲しくて
父親の精子と優秀な女性の卵子から試験管ベイビーとして作られたのがA。
Aは英才教育を受けて育ったが、兄姉の策略により生殖器を失う。
まるでAの愚行によりおこった事故であるかのように装われた犯行
唯一の味方であるはずの父はAを見限り跡継ぎとしての権利を剥奪、会社のために飼い殺す。
そんな中で、技術、開発、経営管理、様々な知識を身につけたAは18歳で出奔
父の会社のアンドロイド達に違法改造を施す事でブランドイメージを汚し、復讐を果たそうとする
15年後、それがAだとは知らず、改造屋の存在にいらだつ父。
物事にキッチリ対応できない息子や娘婿達の存在も、失踪したAがみつからないことも苛立ちに拍車をかける
「あいつには金がかかった」「アンドロイドも社員も子供も自分にとっては只の駒」と言いながらも
Aの写真が入ったロケットを肌身離さず持ち歩き、何かと言えば写真に目を落とす。
会社に仇なす犯罪者として父との再会を果たすA。しかし父はそれが息子だとは気づかない
絶望に似た空虚さを覚える中でAは、Bの身代わりにスクラップにされる。
Aが最期に見たものは、改造屋がAだと気づき必死でプレス機をとめようとする父の姿だった
>因みに作中でBは気がついてないが、彼に与えられた名前はAの本名である。
微笑んで死んでいくAとは対照的に、父が彼の名を絶叫することでそれがAの名前だと判って鳥肌立った
その名前が、まんま「跡を継ぐ者」って意味なのも、名付けた父の思いが籠もっていて激萌