07/10/29 19:05:08 SsD7oYF2O
バンドで一発当ててやろうなんて、甘い夢を抱いていたのは一体いつの頃だったのか…
今は一人部屋でベースに触ったり突き放したり、そんな毎日…
昔バンドを組んでいたやつから、久しぶりにメールが来た。
今はそれなりに名のある企業で頑張っているらしい…勿論返事なんて、今の自分には出来るわけもない。
もう夜か…
バイトの帰り、薄汚い小さなライブハウスにフラリと足を運ぶ。
ここにいる時だけは、現実を忘れていられる…。
今日のバンド…ワンマンライブなんてしてる割には、客入りが少ないな…俺を入れても10人にも満たないほどだ。
演奏が始まった。
ハッキリ言って、下手だ。特にベース…あれなら俺の方がまだマシなくらい…
どこか胸に突き刺さる歌詞と、下手ながらも何か不思議な熱を帯びたギター。マシな点といったらこれぐらいか…俺が言うのもなんだが、全く酷いバンドだ、今日はハズレか…。
と、その時ギターの奴と目が合った。
なんだあいつ?人の顔をジロジロと…
なんだか居づらくなったので、ライブハウスを後にした、その時だった。