12/05/27 00:59:14.75 JDU+Rxwm0
どちらも自作
何度言っても響きはせぬと 知れど尚告ぐ 「好きです」と
積み上げた 言葉でどちらが先に 潰れるか 見えてる賭けに 誘い込む
708:風と木の名無しさん
12/05/27 23:31:11.56 aEGLcCSH0
>>707
イイヨイイヨ-!
このスレ自作歓迎となってるけど、なかなか見かけないので貴重だ
709:風と木の名無しさん
12/05/30 20:42:03.32 9GH9DNtn0
万.葉.集.から。既出だったら申し訳ない。
をとつひも きのふもけふも
みつれども あすさへみまく
ほしききみかも
・訳・
おとといも昨日も今日も会いはしたけれども、
明日も会えることを欲してしまう、そんなあなたであるよ。
男が男に詠んだ歌なんだぜ、これ・・・
710:風と木の名無しさん
12/06/18 16:55:01.13 26wgC+nL0
・サウナルームに全裸のをとこたち臥しつオリンピア滅び人類滅びて
・令嬢の魂奪ひ合ひをとこ手練手管の恍惚、ラグビー
作者は塚本門下の田中浩一
令嬢はもちろん腐女子ですな
711:風と木の名無しさん
12/06/28 00:26:08.03 SAcyifIh0
こんなめにきみを会わせる人間は、ぼくのほかにはありはしないよ 穂村弘
鬼畜攻めの匂いがします。
712:風と木の名無しさん
12/06/29 16:54:02.76 qj8acryYO
よく笑ふ若き男の 死にたらば すこしはこの世さびしくもなれ
啄木
713:風と木の名無しさん
12/07/07 20:46:54.76 svWcpu0GO
恋しさは同じ心にあらずとも
今宵の月を君見ざらめや
源信明
片想いって…すてきやん
714:風と木の名無しさん
12/07/14 22:51:40.56 rS/S00+t0
良スレ保守
715:風と木の名無しさん
12/07/29 19:36:00.29 0nt2NmHD0
このスレ落ちてたとばかり思っていた…!
ここで短歌の素晴らしさを知ったので、数年ぶりにまた出会えて嬉しい。
ひさしぶりのさよならですねゆく街の ゆくさきざきで君がゆれてた
好き、です。が夜の川にとけてゆく とりあえず春まで生きなさい
全て東直子。本命カプが遠距離恋愛なのでなんとなく沁みる。
意外とエロい歌を詠んでいる所も好きです。
716:風と木の名無しさん
12/08/13 13:38:04.51 vSk2pfKAO
薔薇の芽を摘むほどの悪事しか知らぬ君を利口にしてあげようか
初雪を吾に献じ笑む弟よ知る人ぞ知る汝の荒淫
どっちも黒瀬珂瀾
上の句からそこはかとなく攻めの匂いがする
717:風と木の名無しさん
12/09/02 18:23:18.82 2GZMFAYNO
過疎age
718:風と木の名無しさん
12/09/14 13:42:19.36 NbTBfCkq0
思ひわび さても命は あるものを うきにたへぬは なみだなりけり
道因法師
719:1/2
12/10/21 23:45:36.90 uKs++XIWO
にぎやかな夕ぐれ(K.Iに)
「にぎやかな夕ぐれやおへんか
ほんまににぎやかやおへんか」
何がにぎやか、何がにぎやか
薄青い濃い夕ぐれ
美しい空が東山に
紫の珠が雨みたいに東山に
星が血のりめいて酒びたりの春の空に
紫に薄くれなゐに
「ほんまににぎやかやおへんか」
たどりゆくは女の群
宝玉でそろへた様な多情な群
美しいお白粉にきらきらと
燈が燈が燈が加茂川の岸べに
金色に、アークランプも桜色に
「ほんまににぎやかやおへんか
きれいな夕ぐれやおへんかいな」
わたしはたどる紫の貴い薄紫の
神楽岡の裾を浮き浮きとした足どりに
たらりたらりと酒が滴たる
あざみ形の神経から
720:2/2
12/10/21 23:46:48.74 uKs++XIWO
「にぎやかやおへんかいな」
わたしは答へるうれしさに
「そうどすえなあ」
美しい女の群に会ふや数々
「にぎやかな夕ぐれどすえな
ほんまににぎやかな
あの美しいわたしの思ふ子は
此頃どないに綺麗やろえな」
近衛坂を下れば池の面に
空がうつる薄紫の星の台が
ほのかにもるゝ銀笛の響は
わが思ふ子の美しい家の窓から
「にぎやかな夕ぐれやおへんか
ほんまににぎやかやおへんか」
この時泣いて片恋のわれはつぶやく
「そやけどほんまはさびしおすのえなあ」。
村.山.槐.多.
片思いしていたK.Iという少年に捧げた詩だそうな。ちなみに作者は電波なヤンデレ
721:風と木の名無しさん
12/10/27 16:57:38.44 d5F8EmJ90
村.山.槐.多. って名前の字面に見覚えはあったけど、
どんな人だか知らなかったんで、ぐぐってみたら
いろんなヤンデレエピソードがw
この詩見てても思うけど、画風も情熱家っぽいね
722:風と木の名無しさん
12/10/30 13:03:23.85 IkigXqRxO
もいっちょKAITA
槐/多は下駄でがたがた上つて来た。
又がたがた下駄をぬぐと、
今度はまつ赤な裸足で上つて来た。
風袋のやうな大きな懐からくしやくしやの紙を出した。
黒チョオクの「令嬢と乞食」。
いつでも一ぱい汗をかいてゐる肉塊槐/多。
五臓六腑に脳細胞を偏在させた槐/多。
強くて悲しい火だるま槐/多。
無限に渇したインポテンツ。
「何処にも画かきが居ないぢやないですか、画かきが。」
「居るよ」
「僕は眼がつぶれたら自殺します。」
眼がつぶれなかつた画かきの槐多よ。
自然と人間の饒多の中で野たれ死にした若者槐/多よ、槐/多よ。
高/村/光/太/郎
723:2/2
12/10/30 17:21:58.06 IkigXqRxO
KAITAは買うたろう氏のところに一時通っていたそうで、当時のことを思い返して…という詩だそうです。通っていた当時…KAITA(18)、買うたろう氏(31)という年齢差に禿げた
724:1/2
12/10/31 06:58:57.44 d8V11ayWO
送夏/目/漱/石之伊予
去矣三千里
送君生暮寒
空中懸大岳
海末起長瀾
僻地交遊少
狡児教化難
清明期再会
莫後晩花残
(書き下し)
夏/目/漱/石の伊予に之くを送る
去けよ三千里
君を送れば暮寒生ず
空中に大岳懸かり
海の末に長瀾起こる
僻地交遊少なく
狡児教化難からん
清明に再会を期す
後るる莫かれ晩花の残はるるに
725:2/2
12/10/31 07:02:08.01 d8V11ayWO
(訳)
行くがいい、三千里の彼方へ
君を送れば夕暮れの寒さが身にしみる。
空には富士山がかかっているだろう。
海の果てには大波が起こるだろう。
田舎には一緒に遊ぶ友達も少ないし、
クソガキどもを教え諭すのは難しかろうね。
約束だ。清明節には再会しよう。
遅咲きの花が散ってしまわないよう、遅れることなく戻ってきておくれよ。
明治29年(1896年)の正月、漱石が伊予の松山で英語教師をしていた頃、東京に帰省し、また松山に戻っていく。それを子規が新橋駅で見送った詩だそうです。
木綿のハンケチーフ思い出した。東ではなく西へ向かう列車だけど
726:風と木の名無しさん
12/11/15 17:37:59.33 abRG18KT0
セリフ&歌詞萌えスレでこんなスレがあると知って
・白壁に聖母を素描したわけを訊けずに泊まる先輩の部屋
・制服がしわにならないようにって そればっかりを気にしてやった
・君はそのとても苦しい言いわけで自分自身をだませるのかい?
・さよならをあなたの声で聞きたくてあなたと出会う必要がある
枡野浩一
727:風と木の名無しさん
12/11/24 22:23:32.31 goB3LcAH0
もし君が死ぬ時ほんの一瞬をぼくで満たしてくれればいいや /佐藤りえ
728:風と木の名無しさん
12/11/25 23:06:55.89 RzJjiQnY0
既出だったらすみません。
両の眼に針射して魚を放ちやるきみを受刑に送るかたみに
背きゆく君を悲しみて仰向けば不意の殺意に肖て陽が注ぐ
春/日/井/建
ほほゑみに肖てはるかなれ霜月の火事の中なるピアノ一台
固きカラーに擦れし咽喉輪のくれなゐのさらばとは永久(とわ)に男の言葉
塚/本/邦/雄
鬼やらひの声内にするこの家のかげりに月を避けて抱きあふ
あれはたしかに地を逃れゆくひびきにてあけぼの遠き路上の音す
小/野/茂/樹
なんか昼ドラみたいな春/日/井もどっかエロい塚/本もひたすら切ない小/野も大好きだ!
俳句では
十五歳抱かれて花粉吹き散らす 寺山修司
いつまでも吉野の花の君をゑがく 高濱虚子
729:風と木の名無しさん
12/11/28 23:24:41.62 Rzw26ajW0
>>728
寺山の俳句がド直球でエロス…!
このスレ見て初めて短歌の本買った
以下印象に残ったもの
河野裕子
揺すらむとして不意にまがなし少年めきて君はあまりに細き頸してゐる
※まがなし=ま+悲し
君に凭りバスに揺られて眠りつつ覚めてゐしなり二十歳の頃は
ことば、否こゑのたゆたひ 惑ひゐる君がこころをわれは味はふ
もう随分あなたの傍にいたやうだ真顔で言ひき鯉のふりして
終点まで乗りてゆかうと君が言ふああいいよ他に誰も居ない
永田和宏
汝が眼もて世界見たしと告げられしかの夜のさくらかの湖の色
言つて欲しい言葉はわかつてゐるけれど言へば溺れてしまふだらうきみは
この二人からはすごくいい距離感を感じる
730:風と木の名無しさん
12/12/29 01:30:57.59 fhVc1ClR0
ほしゅ
731:風と木の名無しさん
13/01/01 12:33:24.80 JCqKA38HO
尽き果てぬ 恋心隠し 月は出ぬ
732:風と木の名無しさん
13/01/03 21:40:50.39 qYoLk5ZZ0
>>729
きまぐれに抱きあげてみる 君に棲む炎の重さを測るかたちに
永/田和/宏氏はこれも好き
保護者攻め×強気受けで
733:風と木の名無しさん
13/01/12 21:46:52.49 1Dlki8ViO
ついったーで拾った辞世
『白菊の花の情の深き海に 共に入江の島ぞうれしき』 自休 (鎌倉建長寺の僧:倉桐承院の稚児白菊丸に思いをよせ情死した - 室町時代)
734:風と木の名無しさん
13/01/27 09:57:30.20 6iMmfzcY0
>>731
綺麗ですねと 言えず佇む
735:風と木の名無しさん
13/01/27 17:25:21.84 ZyTv2ZMEO
>>731と>>734やり取りに萌えた
探丸子の君、別しょ(野に土)の花見もよはされ給ひけるに、昔のあともさながらにて
さまざまのこと思い出す桜かな 芭蕉
※探丸子…芭蕉が若い頃仕えていた主(故人)の跡継ぎの俳号
かつての主は花見の宴の後、25歳で逝去。先代が亡くなったのを期に、芭蕉は脱藩したらしい
※別しょ…下屋敷
若君が下屋敷で催した花見の宴に、かつて自分が仕官していた頃先代が催した花見の宴を重ねて、さ ま ざ ま の こ と を思い出している
という句だそうです。
若君に先代の面影を見出して、遠い初恋の甘酸っぱい/ほろ苦い思い出を巡らせてるんだな…と
736:風と木の名無しさん
13/02/17 23:09:04.76 M4Rncr7uO
ほしゅあらん 倒れ臥すとも 萌の原
737:風と木の名無しさん
13/03/10 23:19:35.27 Elh4VVxu0
ほしゅ
738:風と木の名無しさん
13/03/19 01:45:24.14 EHl6CLcU0
良かったこのスレまだ生きてた…!
ほしゅがてら自作投下する
熱帯夜 なべて気怠し 目は四つ
僕の半身が出歩いているから六時半までどこにも行けない
とある歌集読んであまりに萌えたから最近短歌を作り始めた私にとって
このスレはまさに天国
739:風と木の名無しさん
13/03/19 09:29:14.84 KhSPlMBg0
>>738
イイネ!801板だし半身は相手なのかなと思ったけど、色々想像できた~
740:風と木の名無しさん
13/03/19 12:10:52.39 WpSil1pJ0
>>738
簡潔で萌えた!
夏が来て熱帯夜になったらこの句を思い出しそうだ
短歌の方、上の句が句跨りでアクロバティックなところもいいね
741:風と木の名無しさん
13/04/17 20:00:24.56 ne8Z5yRX0
夢がある でも年の差はもっとある「古い写真は捨ててしまった」
742:風と木の名無しさん
13/05/16 00:14:53.88 VnsR5SSkO
君や蝶我や荘子が夢心 松尾芭蕉
超訳)君が蝶なのか、私が荘子なのか。離れていても、夢の中では互いの心は通じあっているでしょう。
※荘子の胡蝶の夢を踏まえている歌
※怒誰(どすい)宛ての謝辞を伝える書簡の中にある句。怒誰は、スポンサーである菅沼曲水の弟。
曲水が留守の時に代わって芭蕉の世話をした。怒誰は『荘子』に造詣が深かったらしい
俳聖は口説き文句もパネェ
743:風と木の名無しさん
13/05/23 18:32:24.61 KP7ZmnfKO
無礼講罠と知りつつすすむ酒
酔った勢いで関係に持ち込もうとするワルい上司と、酔いつぶされるとわかってて、騙されたふりで杯を重ねるヘタリーマンが
この後、千鳥足でホテル街へ消えていくとこまで受信した
744:風と木の名無しさん
13/07/28 NY:AN:NY.AN Y0ZjJgBF0
動こうとしないおまえのずぶ濡れの髪ずぶ濡れの肩 いじっぱり!
(永田和宏『メビウスの 地平』より)
雨の中の二人。ドラマを感じさせる1シーンでなんか良いよねぇ。
745:風と木の名無しさん
13/08/03 NY:AN:NY.AN SbVeaw760
ほしゅあげ
746:風と木の名無しさん
13/08/10 NY:AN:NY.AN g6hA1HoA0
埋火よ燃えてくれるないたずらに 決めたじゃないかもう戻らぬと
自作。短歌はむずかしいな…
747:風と木の名無しさん
13/08/12 NY:AN:NY.AN KLUq1olXO
>>746先生に敬礼
大層禿げました。こういう秘めた想いを断ち切ろうとするシチュ大好物です。
748:風と木の名無しさん
13/09/13 01:12:50.26 lqgp0oT7O
保守
749:風と木の名無しさん
13/09/20 13:15:58.51 kK/5QX7u0
再 保守
750:風と木の名無しさん
13/09/22 08:07:23.82 zhjUz6Nj0
高校の頃授業で短歌作ったよ
昨日ノートを見つけて恥ずかしさに悶えた
・暑い日に僕に摘ませたすぐり煮る君の背中を密かに愛す
・腐敗して溶けかけた茎匂う頃はなびら撫でる青白き指
・クリムトの接吻真似て首痛め笑い転げてたわむれにキス
・いたずらに子猫のごとく甘咬みし心の糸を噛み切る八重歯
・恋人の膝で寛ぐ雄猫よそろそろ退いてくれはしないか
もちろんすべて男×男を題材にしたから誰にも見せられなかった思い出があるw
751:風と木の名無しさん
13/09/22 10:45:07.22 IMd85BYj0
>>750
無邪気さの中に潜むエロさに禿げ萌えたよありがとう
いかにもスラスラ出来ちゃったみたいに読めるけど、それだけ
ナチュラルな仕上がりにするのって実は結構苦心したんだろうね
これからも詠み続けてほしい
752:コメ
13/09/28 12:38:50.97 H296jfGz0
保守がてらに自作
唇を
噛み締め歩く
並木道
かくも冷たき触れる指先
うーん結構難しいというか恥ずかしいなw
753:風と木の名無しさん
13/10/03 20:04:06.86 Ho+7Stin0
あなたの視線を項に知りつつわたしはひたすら前を向く
保守ついで自作
754:風と木の名無しさん
13/10/17 19:22:09.57 wr6NnnAl0
目を開けろ 今呼んだだろう 俺の名を
755:風と木の名無しさん
13/11/05 22:57:20.62 pn+86wJw0
保守
756:風と木の名無しさん
13/11/05 23:25:17.76 Yt1QTF+00
>>750
学校の授業でやる創作なんか恥ずかしがってるぐらいがデフォなのに…
その勇気とクオリティと数に感動してしまったw
5作もあるとは思わなかった
757:風と木の名無しさん
13/12/02 01:37:05.56 uyxFeHjf0
>>746
いつかまたきみの焔が戻るなら 燃やしつくせよ私の翅を
返歌。746に惚れました。
758:風と木の名無しさん
13/12/02 19:45:40.99 ch+wkre50
望まれず慕った年月その褒美に最期の吐気を私にください
759:風と木の名無しさん
13/12/26 12:15:04.80 EJ8lbUSD0
自作
夭折の君の好物口にしてふと至上の虚しさ抱く
760:風と木の名無しさん
14/01/17 10:55:09.75 LfKKaroE0
保守ついで 詠んでみた。
ごめんなと言うその瞳 誰を想うて我を捕らえる
761:風と木の名無しさん
14/01/19 14:32:09.23 v1tp/uz10
やばいなこのスレ…
どの歌も萌えて萌えて仕方ない
このスレに出会えてよかった
762:風と木の名無しさん
14/02/08 14:10:36.15 XbHOhPzPO
恋の至極は忍ぶ恋と見立て候
葉隠より
相手に告げず死んでいくくらいの思いが本物の恋だ
男女の色恋ではなく、従者から主君への気持ちだとのことだそうで
763:風と木の名無しさん
14/03/11 23:56:11.84 JyHwFRNT0
超遅レスだが>>716
今ちょうど兄弟カプにはまってるから萌えた…
調べたら他にも耽美っぽい歌詠んでる人なのかな、興味湧いたよ
764:風と木の名無しさん
14/03/12 23:03:43.53 GnX3pqGO0
秋茄子を両手に乗せて光らせてどうして死ぬんだろう僕たちは/堂園昌彦
違うんだろうけど、そういうシーンとしか思えなくて
シリアスなのに喩えが茄子だと思うと可笑しくて
なんかすまん
765:風と木の名無しさん
14/03/14 22:04:17.74 4PoVLInx0
>>764
これ読んだとき自分もそう思った
この人の歌はなんていうかちょっと後ろ暗い感じというか
往年のJUNEの黄昏詞華館に載ってそうな感じというか
同性同士ものとして読むとしっくりくるのが多い気がする
766:風と木の名無しさん
14/05/20 21:29:19.98 JHNpwKXj0
保守
767:風と木の名無しさん
14/05/25 22:54:16.19 22ldVm3S0
仇のごとそしり誹謗す何なるやその人の名の云はまほしさに
与/謝野/晶/子 『常/夏』より
ツンデレ。
768:風と木の名無しさん
14/05/28 23:16:17.37 rL/GTwOw0
続くけど与/謝/野/晶/子
一人はなほよしものを思へるが二人あるより悲しきはなし
そのはてにのこるは何と問ふな説くな友よ歌あれ終の十字架
人の子の恋をもとむる唇に毒ある蜜をわれぬらむ願ひ
上二首は出来上がってる二人、最後の一首は片思いで妄想してる
769:風と木の名無しさん
14/07/05 11:20:58.22 /MJ8YqfE0
ほーしゅ
ここの過疎りぐあいが悲しい(´・ω・`)
770:風と木の名無しさん
14/07/05 23:00:59.07 wp1N8exT0
では保守がてらちょっと懐かしい黒瀬珂瀾の歌を投下
エドガーとアランのごとき駆け落ちのまねごとに我が八月終る
この人の歌は往年の耽美趣味という感じで
あえて言えば中二病と紙一重だけど、わりと好きだ
歌には80年代くらいのサブカル名詞・単語もよく出てくる
↓これとか
JuneよJune、君が日本に一文化なる世を生きてわが声かすむ
771:風と木の名無しさん
14/07/05 23:22:14.34 GtrCL1OH0
ここってブログとかフリーペーパーのものでもいいの?
お題で作品募集もしてる写真×短歌の冊子(サイト)で結構好きなものがあるんだけど
書いていいのか迷う
772:風と木の名無しさん
14/07/05 23:41:27.96 2AkG0+ji0
過疎ってて寂しいので是非投下して欲しい
773:風と木の名無しさん
14/07/06 10:35:32.86 qp1EoVP40
父になる人のまなざしやわらかく遠くわたしを隔てる春よ / 嶋田.さくらこ
片想い相手から今度産まれるんだ、と言われて咄嗟に祝いの言葉を口にしたけど続く言葉が出てこない、そんな情景が浮かぶ
一人称"わたし"だけど気にしない!
このサイトは素敵な短歌ばかりでこの板的な解釈してもしなくても萌える
見せてくれ指輪を僕に見せながらいまポケットに隠した声を / 木下.龍也
ふるえつつ抱きしめあった春のなか一緒に酔ってもいいと思った / 藤野.唯
幸せを願うだけなら恋人じゃなくてもいいね気づかなかった / 篠原.謙斗
774:風と木の名無しさん
14/07/13 19:28:57.04 K/BijC5x0
投下とかなんもないけどとりまほーしゅ
775:風と木の名無しさん
14/07/19 00:12:40.85 m2HMQeff0
>>773
全部の句に萌えた…
保守がてらTwitterの短歌botで気に入った句を
たましいを 半分くらい切り取って
きみにあげたい 果実のように/佐.藤.りえ
ぼうっとしてゐるあなたが好きで
ぼくはもうこんなところまできてしまった/中.山.明
776:風と木の名無しさん
14/07/27 20:17:31.02 3F/G7UFI0
後輩の指からリングがひとつ消えビアガーデンにのぼる満月 / に.し.ん
後半戦始まりました油断するあなたに酒と共に攻め込む / 赤井.悠利
773と同じところから(テーマは"後")それぞれ別の人が書いたのに繋がっているように見える
二次会なのだろうか、後半戦という表現が良い!
777:風と木の名無しさん
14/09/01 10:08:25.68 cO/oHsak0
ごめんなさい。絶対告白しないから、どうか近くに置いて下さい / 百.舌
か.ど.か.わ.文庫 短.歌.く.ださ.い より。
友人というより主従の関係を連想する。
778:風と木の名無しさん
14/09/01 12:42:58.56 cO/oHsak0
申訳ない、アゲてしまった。
779:風と木の名無しさん
14/09/02 12:24:51.51 ku2Ari3c0
自作
貴方には何も求めずただ胸の苦しさ募り息絶えるまで
780:風と木の名無しさん
14/09/03 00:27:55.27 jJ70H7rG0
自作三首
背のくぼの汗に泪をとけあわせうみを夢みた熱すぎる夏
唇をふさぐと蝉の声がした 空が砕けてひかりそそいだ
醒めるたび春の寒さを思い知る この世の底のひとの熱さを
781:風と木の名無しさん
14/09/13 02:31:33.79 B4Nd55r50
いずれは本来の道から迷ってしまおうか
由々しきはわれら二人の重い罪
けれど惹かれる者より 惹くそなたが重く
ペトラルカ カンツォニエーレ「俗事詩片」 二一ソネットより抜粋
惚れたこっちより惚れさせたあんたの方が悪いっていうのがなんかいい
われら二人の重い罪、ってのもなんとなく同性愛を匂わせてる感じがして
いやこれ本当は想い人の美女に宛てた詩なんですけどね、分かってるんですけどね