萌える八百一葉集at 801
萌える八百一葉集 - 暇つぶし2ch623:風と木の名無しさん
10/09/10 01:24:54 OyklN2gq0
人に言えない仏があって、秋の彼岸の回り道(都都逸)

空のない窓が記憶のなかにありて小鳥とすぎし日のみ恋おしむ
死の日よりさかさに時をきざみつつつひに今には到らぬ時計
きみはきみばかりを愛しぼくはぼくばかりのおもいに逢う星の夜
海の記憶もたず病みいる君のためかなかななけり身を透きながら
(全て寺.山.修.二)

声をあげて泣いてみたいね夕顔の白い白い花が咲いている(山.崎.方.代)
目を病みて ひどく儚き日の暮れに 君はま白き花の如しよ (作者不詳?)


どの歌もなんだか夭折の友を今でも想っているようでせつなくなる
もう二首、なんだか可愛いやつと耽美な奴↓

あめつちの 酸素の神の 恋い成りて 水素はついに 水となりけり(石川啄木)
寝台の端にかけ居る少年のギプスの脚に月の差しそむ(葛.原.妙.子)


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