萌える八百一葉集at 801
萌える八百一葉集 - 暇つぶし2ch2:風と木の名無しさん
06/12/01 23:05:46 q4m4I9hn0
熊野詣での途中で親友の西住に贈った歌

松が根の岩田の岸の夕涼み君があれなとおもほゆるかな
                         西行

「君があれな」…君がいればいいのに


-------------------------------------------------------------
第19回サラリーマン川柳より 30位

喫煙所 名前は知らぬが 顔見知り
                 煙たいぞう

3:風と木の名無しさん
06/12/01 23:58:48 0ndBgbfy0
都々逸スレはあるよ。

【風流】~都々逸で801~【萌え】
スレリンク(801板)

4:風と木の名無しさん
06/12/02 01:39:37 c2EsvAmD0
1ですが、都都逸スレあるの知らなかったよ。確認不足で申し訳ナス。今見て来たんだけど萌えるな、あそこは。思わず読み耽ってしまった。
では都々逸は>>3の都々逸スレで、こちらではそれ以外の詩歌ということでお願いします。

1に補足。
自作作品は、801に関するなら必ずしも萌えは必要なし。
例えばサラリーマン川柳のような、腐女子川柳など面白い系もOKです。

これだけではなんなので。


吾が背子と二人し居れば山高み里には月は照らずともよし  高丘河内

貴方と二人でいる
そんなときは山が高くて里に月の光が照らなくても気にならない

宴で親しい友人に戯れに詠んだ歌らしい。

5:風と木の名無しさん
06/12/02 02:01:14 SF5eWE7v0
思ふこと盗みきかるる如くにて
つと胸を引きぬ─
聴診器より

石川啄木



えーと、医者攻?


6:風と木の名無しさん
06/12/04 23:08:38 yQulAZXa0
>思ふこと盗みきかるる如くにて
医者がまるっとお見通しだったりしたら萌える

腐女子川柳面白そうなんだけど思いつかん

7:風と木の名無しさん
06/12/05 18:21:18 QLubxI+H0
漢詩だけど曹/操の「短歌行」抜粋

青青子衿 悠悠我心
但爲君故 沈吟至今

青い衿の有望な若者よ 私の心はひたすら君を慕い
ただ君を求めんがために 想いを込めて歌ってきたのだ

情・熱・的!

8:風と木の名無しさん
06/12/05 23:42:38 BP4KvBAL0
ちょ、人材コレクターw熱く口説きすぎですw

ところでこれは駄目ですか
 奇しの恋は禁色の深きすみれの色なりき
 誇る匂いはなかれども、ただに床しく咲き初めて
 人知れずこそ散りゆかん
          氷/室/冴/子 「ざ/・/ち/ぇ/ん/じ」より

9:風と木の名無しさん
06/12/07 00:00:07 TzdoEU+W0
忘れしか知らぬ顔して畑打つ  夏目漱石

---------------------------------
いけずな農夫を妄想
             

10:風と木の名無しさん
06/12/09 20:46:14 zqUU2rtM0
雪の日にわざわざたずねて来てくれた
のちにオクノホソミチの随行者となる弟子のソラさんに詠んであげた句


きみ火をたけよき物見せむ雪まるげ 松/尾/芭/蕉

さあソラさん、いつものように火を炊いてください。
よいものを見せてあげましょう。ほら、雪を転がして作った雪だるまだよ。
---------------------------------
いい年して雪だるま作って喜ぶなと。どんだけ仲良しなんだと。
ほのぼのした。

11:風と木の名無しさん
06/12/09 20:54:54 FwGs9H9/0
>>10
ギャグマンガの二人で想像して萌えた
たぶん弟子がその後、雪だるまをクラッシュする

12:風と木の名無しさん
06/12/10 13:23:33 DKDZ3PVC0
雪まるげって言い方なんか可愛いな

13:風と木の名無しさん
06/12/12 22:04:56 Kfeqehl80
万葉集より、友人同士の贈答歌。
越前国に赴任した大伴池主

桜花今そ盛りと人は言へど我れはさぶしも君としあらねば  大伴池主
 〔桜の花は今が盛りだと人は言うけれど、私は寂しいのです。貴方と一緒じゃないから〕

これに対しての大伴家持の返歌

我が背子が古き垣内の桜花いまだ含めり一目見に来ね   大伴家持
 〔君が前に住んでいた古い屋敷の桜の花は未だ蕾のままだよ、一目見においでよ〕

-------------------------------------------------------
らぶらぶだなおい
つかいくら友人同士だとはいえこんな内容の歌を贈り合うなんてすげえよ万葉人

14:風と木の名無しさん
06/12/13 22:23:39 SRnvP0tv0
>>13
「我れはさぶしも」って古語初めて聞いたけどイイな。
なんともいえない趣がある

15:風と木の名無しさん
06/12/14 21:17:13 x6L0gHSB0
バショウさんでもうひとつ。随行のソラさんが病気で旅を離脱する時の句。

今日よりや書付消さん笠の露
(訳:今日からは笠に書いた「同行二人」の文字を消してしまおうか―
別離の涙と置きあらそう笠の露で。)


で、ソラさんの残した句の改訂前バージョンが

跡あらん倒れ臥すとも花野原
(訳:もし私が野原で倒れたとしても、花を踏み分けて歩いた跡が残っているはずです。
バショウさん、あなたはその道を後から来てくれるでしょう?)

----------------------------
寂しがり師匠と達観弟子。
でも弟子も次の章では一人旅の寂しさに眠れずに一晩中秋風を聞いてましたなんて句を残してて
もうどうしてくれようかと

16:風と木の名無しさん
06/12/14 21:52:17 JcIeV2yk0
それじゃ、漢文より萌えを。孔/子作。

子 畏 於 匡
顔 淵 後
子 曰「吾 以 女 爲 死 矣」
曰、「子 在、囘 何 敢 死」


先生が匡という土地で危機にあった。そして
はぐれた弟子の顔/淵と合流したとき、「私は
お前が死んでしまったかと思ったよ」と言った。
顔/淵は、「先生が生きていらっしゃるのに、どう
して僕が死ぬことが出来ましょうか」と言った。



師匠×弟子萌え。しかも高校のときの古文の先生が、
「顔/淵は若くして孔/子より先に死んでしまって、孔/子
は大変嘆き悲しんだ」というエピソードを語ってくれて、萌え
死ぬかと思った。ここのテストはすごくいい点がとれた。


17:風と木の名無しさん
06/12/16 21:36:06 R6wtmrt40
源氏物語より。
光源氏が、女と密会する自分を尾行した頭の中将にあてこすって詠んだ歌

里わかぬ かげをば見れど 行く月の いるさの山を 誰かたづぬる
(月の入る明け方に女の家まで私の後を付ける者がいるとは、一体誰だ?
もちろん貴方のことですよ頭の中将)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
頭の中将→源氏

18:風と木の名無しさん
06/12/18 22:06:25 uzR3sVTL0
有名どころだけどシェイクスピアのソネット18番。
謎の青年W.H.氏への詩。

But thy eternal summer shall not fade,
Nor lose possession of that fair thou ow'st,
Nor shall death brag thou wand'rest in his shade,
When in eternal lines to time thou grow'st,
So long as men can breathe or eyes can see,
So long lives this, and this gives life to thee.

でも、君の永遠の夏を色あせたりはさせない、
もちろん君の美しさはいつまでも君のものだ、
まして死神に君がその影の中でさまよっているなんて自慢話をさせてたまるか、
永遠の詩の中で君は時そのものへと熟しているのだから。
ひとが息をし、目がものを見るかぎり、
この詩は生き、君にいのちを与えつづける。

19:風と木の名無しさん
06/12/19 21:49:28 vf4gYm0Q0
短歌パラダイスという本より

きぞ よ
昨日の夜の酔いはぼろぼろ脈絡のいずこに君の嘘を許せし 永田和宏

歌意
昨日の夜の酔い方はまるっきりぼろぼろだった。
君の嘘のつき方もまるでぼろぼろ。
あんな脈絡の無い嘘のどこで君を許したのかなあ。

作家小林恭二の解釈
「気になるのは「君」が友達か恋人かというところだが、私の勘では友人、
それも男の友人だろう。
恋人という読みももとより可能だが、措辞に色っぽいところがなく、
また「君」という突き放した二人称も、当世風の異性の呼び方というより
一時代前の学生ことばという気がする」

--------------------------------------------
男の恋人という解釈はどうですか(・∀・)

20:風と木の名無しさん
06/12/20 08:18:09 ZN1fMf640
>>18
君を夏の日に喩えようか、の詩だよね
大学時代、講義中に萌えてたw

21:風と木の名無しさん
06/12/20 17:34:45 UV6oZ1xJ0
>>15
バショウさんはそっちの人、と言われてるけれど、
なんだそのラブラブっぷり、メルヘンっぷりはー!
あてられてしまいましたよ。

22:風と木の名無しさん
06/12/20 22:34:30 5OaZSGqV0
>>20
そうそう。
Shall I compare thee to a summer's day?
Thou art more lovely and more temperate:
で始まるソネットです。抜粋って書くの忘れてた…
シェイクスピアとWH氏とダークレディの三角関係とか言われて
自分も講義中に凄く萌えだった!

23:風と木の名無しさん
06/12/21 00:30:07 FLMJzEuR0
出典が2chのもOK?短歌、五七五板より

44 :苦売る :2000/12/20(水) 23:09
妹を
貰っていいかい
お義兄さん

45 :573:2000/12/20(水) 23:56
お義弟よ
おマケに俺も
ついてくる

#お徳だよ!

-------------------------------------------------------
萌えたというよりなんか可愛かったので。

24:風と木の名無しさん
06/12/23 22:10:30 FlQEi0rJ0
>>23
お徳用兄さんカワユスw


ホシュがてらバショウさんのエピソードを。

「奥の細道」の旅で使った紙衾(和紙でできた携帯用の布団)を
按摩をしてくれた弟子がほしがったのであげちゃったとき。

首出してはつ雪見ばや此衾   竹戸
(訳:この紙衾にくるまって首出して初雪見るよ!)

傍で見ていたソラは、自分がそれを欲しかったのにと

たたみめは我が手のあとぞ紙衾  曾良
(訳:それは私にとっても、あの辛かった「奥の細道」の旅の思い出の品なのですが。
竹戸さん、その紙衾についている折り目は、私が毎朝たたんで差し上げた際の手の跡ですよ)
----------------
衾は恋や愛憎のシンボルとか書いてあってなおさら萌え。
あと、「玄宗皇帝は楊貴妃の衾を恋の形見に大事にしてたらしいよ。
まあ、今回の私の場合はそんな色っぽいことないけどねー」
みたいなこと書いてるバショウさんも凄い。天然か。天然なのか。

25:風と木の名無しさん
06/12/23 23:39:30 nTwUWKBE0
バショウに萌える日が来ようとは…!

26:風と木の名無しさん
06/12/24 01:13:42 Gs6An6bu0
僕の背に頭を当ててものを言う「骨伝導の実験中です」 千葉聡

現役国語教師の歌人なんだそうです。
仲良しでかわいくて和む(´∀`)

27:風と木の名無しさん
06/12/24 08:35:06 M6mDWUwV0
>>26
なんだそれかわいい!

相手は理科の教師か科学部生徒か

28:風と木の名無しさん
06/12/25 00:19:11 QQrJ840g0
万葉集。大伴池主が大伴家持に贈った歌。
これが詠まれた時この2人は離れた場所にいたんだとか。

うら恋し我が背の君はなでしこが花にもがもな朝な朝な見む
〔敬愛する貴方がなでしこの花であればいいのに。そしたら毎朝見るのに〕

---------------------------------------
これはよい遠距離恋愛ですね

29:風と木の名無しさん
06/12/25 00:56:19 ze8SLSo20
>>28
歌の世界では、なでしこ=撫でし子だよw
どう見てもガチです

30:風と木の名無しさん
06/12/25 10:50:20 hmwHmEw/0
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/01/25(水) 18:17:54.91 ID:4NTl5kPZO
本当にキスされますたw

友達にキスしてって言う

キスされる

(中略)
↓今ココ!!

皆様、>>1こと 南 ◆zuMpLENUoI(♂) と たっちゃん(♂)の
♂×♂の恋の駆け引きの行く末を温かく見守りましょう。

友達に「キスしよーぜ」って言ったら
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)

31:風と木の名無しさん
06/12/29 15:21:50 qfMEO2tK0
若殿の痔ははへぬきのやまいなり

若殿の痔は男色によるものではなくて、本当に生来の病によるものなんです、
という意味。
江戸時代の川柳らしい。
なんか言い訳がましくて逆にアヤスィ…

32:風と木の名無しさん
06/12/30 21:39:36 IIyN4qT+0
加藤楸邨の作。

降る雪が父子(おやこ)に言(こと)を齎(もたら)しぬ

----------------------------------
雪を見ながらぽつりぽつりと会話する不器用な父親と息子を想像して萌え。      

33:風と木の名無しさん
07/01/02 20:56:12 olq9sXqp0
なんか芭蕉ばっかりにになってしまいますが。
松尾芭蕉が男に送った俳句

寒けれど二人寝る夜の頼もしき  

-------------------------------------------------------
そんな直球な…!

34:風と木の名無しさん
07/01/03 12:56:37 LSczGpI30
>>24
バショウさんとソラさんのラブラブっぷりもあてられるが、
姐さんの可愛い翻訳にも萌えたハァハァ
恨みたらたらの敬語が敬語が…

35:風と木の名無しさん
07/01/07 19:40:01 TnyVbo5B0
工/藤/直/子の詩。『の/は/ら/の/う/た』より

うみへ  おがわはやと

ぼくは
いつか きっと
うみを
くすぐってやる

------------------------------------------
作者がおがわになりきって書いた詩。無機物萌え。

36:風と木の名無しさん
07/01/08 07:51:36 0T+nsfKE0
塚本邦雄の

鞦韆に揺れをり今宵少年のなににめざめし重たきからだ


----------------------------------

普通に考えればブランコに乗りながら寝ちゃった
小さい子を抱いて連れて行く親の目線なんだろうけど、
「今宵」とか「なににめざめし」とかを深読みすると萌え死ねる。


37:風と木の名無しさん
07/01/10 21:37:32 llIuu4NT0
吉/野/弘の詩「石/仏」より

 うしろで
 優雅な 低い話し声がする。
 ふりかえると
 人はいなくて
 温顔の石仏が三体
 ふっと
 口をつぐんでしまわれた。
 秋が余りに静かなので
 石仏であることを
 お忘れになって
 お話などなさったらしい。

以下略

----------------------------------
マターリおしゃべりする優雅な低い声の石仏。なんかイイ。

38:風と木の名無しさん
07/01/14 02:35:41 uXkmqxiN0
好きな俳句、思いつくだけいくぜ。


殺すほど愛したこともなく夕立  (櫂 美知子)

男の旅 岬の端に立つために (桂 信子)

ペニスよりふときものなし宝石店 (島津 亮)

鞦韆(ふらここ)は漕ぐべし愛は奪うべし (三橋 鷹女)

呪ふ人は好きな人なり花芙蓉 (長谷川 かな女)

男にも唇ありぬ氷水 (小川 軽舟)

パンツ脱ぐ遠き少年泳ぐのか (山口 誓子)

前の世の罪許されて二人静 (檜 紀代)

俺に似た少年兵が熱砂ゆく (五島 高資)

ラムネで乾杯して涙ぐむ大晴天 (原子 公平)

秋草を押し倒したる男の死 (内野 修)

八月を病む少年の変声期 (石川 青狼)

虹立ちて忽ち君の在る如し
虹消えて忽ち君の無き如し (虚子)

39:風と木の名無しさん
07/01/14 11:29:58 zzNtf3ZG0
>>38を見て、以前新聞で読んだのを思いだしてのでうる覚えで。

月明かりに濡れる葡萄は 衆道の男たちかな


まんまですか。

40:39
07/01/14 11:32:46 zzNtf3ZG0
月明かりに濡れる葡萄は 衆道の男たちの喉仏かな

だったかもしれぬ。

41:風と木の名無しさん
07/01/14 12:07:04 AFeUt0nJ0
>>38
>男にも唇ありぬ氷水
エロい!濡れた男の唇にドキっとしてしまって、「うわ、俺なに男の唇意識してんだよ!」
とアワアワしてるのを妄想した。
>八月を病む少年の変声期
juneのかほりがしますな。サナトリウムの美少年チック。

>>39-40
>39を読んだ時勝手に「葡萄」=睾丸のことかと思ったw 喉仏だったのか。

42:風と木の名無しさん
07/01/15 21:27:46 58vQbdsm0
>38
>パンツ脱ぐ遠き少年泳ぐのか (山口 誓子)

「パンツ脱ぐ」って強烈な表現だなぁ。
こういうの好き。

43:風と木の名無しさん
07/01/16 17:36:17 MBSiwkOV0
ぐいぐい

44:風と木の名無しさん
07/01/16 21:25:16 5c/R+J280
  ______
         /::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
       /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
      /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::人:::::::::::ヽ
     /:::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::/  ヽ、:::::::ヽ
     |:::::::::::@ヽ-------‐‐'′    ヽ:::::::::|
    |::::::::::/                 |:::::::::|
    |:::::::::/ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ===/ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ|:::::::::|
   |::::::=ロ  -=・=-  |,  |  -=・=-  ロ=::::::|
    |::::::::/ヽ      /ノ  ヽ      /ヽ::::::::|
   |:::::/  `── /   ` ──  丶:::|
   |:::ノ        (●_●)        |::|
   |::|           l l           |::|
   |::|       __-- ̄`´ ̄--__       |::|  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   |::|        -二二二二-        |::| < このスレ立てた>>1でつ♪
   |::::\                   /::::|  \______
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     |Ξ|~ \             / ~|Ξ|
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45:風と木の名無しさん
07/01/16 23:26:01 fwyyV05Y0
釈迢空(折口信夫)が同級生の辰馬桂二への想いを詠んだ歌らしい。

ほこりかに歌うとすれど羞らひつ
       清けき恋を何にはにかむ

----------------------------------
801というよりウホかもしれんが。
「羞らひつ」「清けき恋」「はにかむ」とか
なんか少年時代の甘酸っぱい恋って感じにハアハア。

46:風と木の名無しさん
07/01/19 23:26:03 Lm337c6V0
801図書館の古い過去ログ見てたら
なんからしいの見つけたんで置いときますね

436 名前: 風と木の名無しさん 投稿日: 03/12/09 22:09 ID:o3ccFkwb

「小屋」
・・・
夜が闇の翼をひろげたときに、
  私は気が若くなり、相手が美しく見えた
私は思いつくままに面白おかしい話をして、
  難攻不落の相手の抵抗を和らげた
彼は歌い、私の左腕に頬を預けた。
  私が求めたら、断られるだろうか。
私は彼の腰のあたりで望みを果たした。
  こともあろうに私のごく親しい友人を相手として
私は酔いを呪った。酔いは恵みを与えるが、
  ときに恵みは君にとって重苦しいものだ
・・・
岩波文庫「アブー・ヌワース アラブ飲酒詩選」より

中国史スレからのコピペです。
作者はアブー・ヌワースという人で、中世アラブ(って何時?)
の詩人らしいですが、何か情報あるでしょうか(自分で探せって
?まあちょっとだけ)。
中世アラブがイスラム時代としたら、戒律はどうしてたんだ!?
----------------------------
>彼は歌い、私の左腕に頬を預けた。
  私が求めたら、断られるだろうか。
萌えた(*´Д`)

47:風と木の名無しさん
07/01/30 13:44:10 uRziKQaf0
女色には厳しいイメージがあるけど男が相手だったらゆるいような

48:風と木の名無しさん
07/01/31 08:36:34 WF539l8q0
>>45
萌え

49:風と木の名無しさん
07/02/02 19:42:01 njyU8jSo0
哀しければ君をこよなく打擲すあまりにダリヤ紅くくるしき
しみじみと涙して入る君とわれ監獄の庭の爪紅の花

北原白秋

50:風と木の名無しさん
07/02/05 00:44:18 2n9OuNAe0
>君をこよなく打擲す
ちょw一瞬えすえむかと思ったw

51:風と木の名無しさん
07/02/06 23:54:56 Z4Q7Ngg80
三/好/達/治の『師よ 萩/原/朔/太/郎』 より抜粋

黒いリボンに飾られた 先夜はあなたの写真の前で しばらく涙が流れたが
思ふにあなたの人生は 夜天をつたふ星のやうに
単純に 率直に
高く 遙かに
燦欄として
われらの頭上を飛び過ぎた
師よ
誰があなたの孤独を嘆くか

------------------------------------
口調に萌える。
妻の兄であり師でもあった萩/原/朔/太/郎への追悼詩。
これに限らず挽歌とか追悼詩って萌えてしまう。

52:風と木の名無しさん
07/02/10 10:01:58 9ftPHW2z0
>>50
ちがうYの?

53:風と木の名無しさん
07/02/21 00:47:53 EAUjEQdH0
保守

ここ謡曲の詞章はOKかなぁ

54:風と木の名無しさん
07/02/22 12:46:12 QUICVPRG0
>>53
どぞ

55:風と木の名無しさん
07/02/23 14:43:51 XnpzFkRI0
>53おながいします。

56:風と木の名無しさん
07/02/24 23:21:29 ocVLDXDv0
53です。>>54-55ありがとう

謡曲『花/月』より

こしかたより今の世までも絶えせぬものは
恋といへるくせもの
げに恋はくせもの くせものかな
身はさらさらさら さらさらさらさらに 恋こそ寝られぬ
(昔から絶えないものは恋という曲者だ
知らぬ間に心に忍び込んで、夜も眠れない)

半僧半俗の少年花/月が舞い歌う一節から
寺が舞台なので恋を歌われるとドギマギするw(深読みは可らしいですが)


57:風と木の名無しさん
07/02/27 18:13:31 Lp0TQMZF0
いいね

58:風と木の名無しさん
07/03/01 10:55:30 aNHdNgN40
むかし森川久美さんがその謡曲をモチーフにした
超耽美な話を描いておられたよ。
後目争いに破れて都を落ちた将軍の継嗣が
猿楽の稚児に身をやつして…って話。

59:風と木の名無しさん
07/03/03 00:04:40 YzcA0yAJO
保守

60:風と木の名無しさん
07/03/03 19:58:54 Z50UbTuu0
古今集より。
凡河内躬恒の周辺はパラダイスだ。

  月おもしろしとて、凡河内躬恒がまうできたりけるによめる
かつ見れどうとくもあるかな月影のいたらぬ里もあらじと思へば 紀貫之

(訳)月が美しい、と云って凡河内躬恒が訪れてきたときに詠んだ歌
「こうして美しいと思っても、一方ではうとましく思われることだ。
月の光が行き届かない里はあるまいと思うと(月の光が自分だけに
届いているのではないように、あなたにはわたしの他にも会いに行く
相手は沢山いるんでしょうね)」

氷室冴子の「ざ・ちぇんじ」でも引用されていた歌。他の歌みてても、
凡河内躬恒と紀貫之は普通に出来てるように見える。
互いを棚機と彦星に喩えたりなー(ちょっと本探してくる)

61:風と木の名無しさん
07/03/03 20:37:07 Z50UbTuu0
凡河内躬恒の別物もうひとつ、古今集より。


  宗丘大頼が越よりまうで来たりける時に、雪の降りけるを見て
  「おのが思ひは、この雪のごとくなむ積もれる」と言ひける折りに
  よめる
「君が思ひ雪と積もらば頼まれず 春よりのちはあらずと思へば  躬恒」
  返し
「君をのみ思ひ越路の白山はいつかは雪の消ゆるときある  宗岳大頼」


(訳)
宗岳大頼が北陸から上京してきたときに、雪の降ったのを見て、
「私のあなたへの思いは、この雪のように積もっております」と言った折に
詠んだ歌。

「あなたの思いが雪となって積もっているのならば頼りには出来ません。
春から後には消えてしまうと思いますので 凡河内躬恒」

返し
「あなたのことばかり思ってはるばるとやって来ましたのに。あの越路の
白山はいったいいつ消えるときがありましょうか 宗岳大頼」

註:「思ひ来し」と「越路」を掛ける。「白山」は雪が消えることがないとされた。



ガチかおまえら。
 

62:風と木の名無しさん
07/03/04 23:31:33 fGwwRdFO0
ざ・ちぇんじ懐かしいな
61は普通に恋歌に見える

63:風と木の名無しさん
07/03/08 05:04:02 QPo5nPvQ0
遊びにきてね

腐女子とつきあってお花見したい
スレリンク(news4vip板)l50

64:風と木の名無しさん
07/03/13 19:10:38 wiqMq55Z0
保守

65:風と木の名無しさん
07/03/17 13:24:19 U04atPHO0
閑吟集より。

あまり言葉のかけたさに
あれ見さいなう空行く雲のはやさよ


言葉を交わしたいけどネタがないので
「ほら見てごらん。空を行く雲の速いこと」

66:風と木の名無しさん
07/03/20 16:28:43 iDt2zok10
>>65
ほのぼの萌えたw

67:風と木の名無しさん
07/04/02 00:45:33 XhWRe75W0
>>60-61
すごい、熱烈だな
「雪は頼りに出来ない」のやりとりがロミジュリみたいだ

68:風と木の名無しさん
07/04/04 05:49:44 5yf1SpHL0
いいね

69:風と木の名無しさん
07/04/04 15:45:15 HSyfpuqS0
tes

70:風と木の名無しさん
07/04/05 21:42:14 PyyvQyHb0
酒のみてひとりしがなく食うししゃも尻から食われて痛いかししゃも

石田比呂志 『滴滴』より

――――――
孤独なオヤジ萌え。どこかに良い年下攻めはいないものか
あるいはオヤジ×シシャモ萌え

71:風と木の名無しさん
07/04/06 20:44:28 uQC7/pmv0
801板では衆道の行い方を説明した記述があるとして有名な『葉隠』より忍ぶ恋

恋死なん 後の煙にそれと知れ つひにもらさぬ中の思ひは
(貴方への恋心を打ち明けることなく死んでしまったが、荼毘の煙が立ち上るのを見て終生洩らさなかった私の想いを知って欲しい)

―――――――――――
サムライ萌える

72:風と木の名無しさん
07/04/08 19:26:52 +pOYIK8p0
わびさび801

73:風と木の名無しさん
07/04/14 14:16:21 widN8eTy0
ほy

74:風と木の名無しさん
07/04/24 00:08:34 WJeaZhfx0
hoshu

75:風と木の名無しさん
07/04/26 08:27:59 YFxmLcqN0
h

76:風と木の名無しさん
07/04/28 23:17:22 +S2gnblT0
特に801ではないが保守がてら

鞦韆(ブランコ)は漕ぐべし愛は奪うべし

国語の教科書にこんな直球が来るとは思わなかった



77:風と木の名無しさん
07/04/29 13:55:34 13WYdoh+0
男同士?

78:風と木の名無しさん
07/04/30 12:04:43 KG9nT36D0
(゚ε゚ )

79:風と木の名無しさん
07/05/02 04:07:57 7ZELS5jh0
       |
   \  __  /
   _ (m) _ピコーン
      |ミ|
   /  .`´  \
     ('A`)    体技:ageを覚えた!
     ノヽノヽ
       くく



│ ≡  ('('('('A` )
│≡ ~( ( ( ( ~)
│ ≡  ノノノノ ノ  サッ



80:風と木の名無しさん
07/05/13 02:12:53 5+6a3l8T0
ほしゅ

81:風と木の名無しさん
07/05/17 21:22:12 c34SB93I0
・我はここに 神はいずこにましますや 星のまたたき 寂しき夜なり
 想い人を想いながら夜空を見上げてそうな感じで好き

・こころには責任なんて 取れぬゆえ 愛せ 取り返しのつかぬほど
 俵万智
 真剣に愛するって感じで好き


82:風と木の名無しさん
07/05/19 23:10:18 8P8sY4WT0
耽美短歌といえば春日井健

唖蝉が砂にしびれて死ぬ夕べ告げ得ぬ愛に唇渇く

埴輪青年のくらき眼窩にそそぎこむ与へるのみの愛はつめたく

悦楽の流れわたしをにんげんになししばかりか愛欲を強う

83:風と木の名無しさん
07/05/23 21:22:02 3KSLcA6M0
>>82 耽美短歌(゚∀゚)イイ!

ネットで見つけた短歌。

夢の世になれこし契りくちずしてさめん朝(あした)にあふこともがな

崇徳上皇が死ぬ前に男色関係にあったといわれている藤原俊成に贈ったんだそうな。
また貴方に逢いたいものだ、という意味らしいけど古文に詳しくないので萌える現代語訳が出来ねえ…。

84:風と木の名無しさん
07/05/24 05:20:33 levs+4kL0
男色関係が後生に伝わっちゃって、しかもラブレターまで…w

85:風と木の名無しさん
07/05/25 01:43:28 z1N6tNpf0
武田信玄の愛の誓詞とかもそうだけど、こういうのって色々想像できて萌える

86:風と木の名無しさん
07/06/05 08:10:55 YyRkauX70
過去ログ読んでたら萌えたので文壇・文学史スレより転載

9 :風と木の名無しさん:04/07/07 03:09 ID:dRxibuWV
俳壇のシトですが、
種/田310日×尾/崎/放/哉

『咳/を/し/て/も/一/人』と詠んだ放/哉に、
山/頭/火が『鴉/啼/い/て/わ/た/し/も/一/人』と返す。
孤独を背負って落ちぶれていく放/哉と、
自/由律俳/句に命をかけた310日は、生きているうちは
一度も対面しなかったが、自らの死期を悟りつつあった晩年に
放/哉の墓前で310日が涙を流したのは、哀しみからではなく、
死んでやっと、放/哉に会う事ができるから。

――――――――
『咳をしても一人』は有名だけどこんな返歌があったのは知らなかったw

87:風と木の名無しさん
07/06/06 00:03:53 q3sTMxrI0

> 死んでやっと、放/哉に会う事ができるから。

・゜・(ノД`)・゜・
ジーンと来た…けど萌えたw

88:風と木の名無しさん
07/06/09 12:15:02 qcfozKFg0
もえ

89:風と木の名無しさん
07/06/18 22:43:57 WP7Ny29e0
今日、本読んでたら折口信夫のウホッな作品を発見した
愛弟子で長年同居していた藤井春洋♂に召集がかかったので、入隊前に養子縁組をした2人。
その頃に作った歌だそうです。

かたくなに子を愛で痴れて、みどり子の如くするなり。歩兵仕官を

ど、どんな風に愛で痴れたんですか折口信夫…!みどり子って…!
ちなみに当時春洋は40歳近くだったらしいと聞いて一層萌えてしまった

90:風と木の名無しさん
07/06/19 09:47:23 yMBZGOtq0
にこにこせりクリスマスケーキ買う男

加/藤/楸/邨は底知れない何かがある

91:風と木の名無しさん
07/06/19 23:47:44 7OzB3MkO0
楸/邨すげーw
それだけで十種類くらいBL設定思いつきそうだw

92:風と木の名無しさん
07/06/20 23:30:48 8pDbUHFp0
>>89
おりぐちさんはガチかw

93:風と木の名無しさん
07/06/22 03:34:03 ZlG2Z30E0
保守

94:風と木の名無しさん
07/06/22 09:07:44 IHm0G62i0
折口先生はガチで有名だよ
セクハラ大王だったらしい

95:風と木の名無しさん
07/07/01 01:09:47 jUDnqujr0
外国の詩だけど

ジャック・プレヴェールという作者の「夜のパリ」

三本のマッチ 一本ずつ擦る 夜のなか
はじめはきみの顔をいちどきに見るため
つぎのはきみの目を見るため
最後はきみのくちびるを見るため
残りのくらやみは今のすべてを想い出すため
きみを抱きしめながら。

この詩に出会った最初から、男×男で想像して萌えとった

96:風と木の名無しさん
07/07/01 10:58:44 1CtkHy/B0
>89
気になってwikiよんで吹いた
ガチですね

97:風と木の名無しさん
07/07/04 20:28:33 kN0T5dI/0
保守

98:風と木の名無しさん
07/07/06 23:07:26 zWp1rL+Q0
ちょっと前に凡河内躬恒の古今集の歌を書いたもんです。
あした七夕なんで思い出して引っ張り出してきた。
凡河内躬恒の個人誌w「躬恒集」より

七日の日の朝、美濃守(紀貫之のこと)に送る
躬恒 「君に逢はで 一日二日(ひとひふつか)になりぬれば 今朝彦星の 心地こそすれ」

返し
貫之 「あひ見ずて 一日(ひとひ)も君にならはねば 棚機よりも 我ぞまされる」

【大意】

躬恒 「あなたに逢わないで一日二日と日が経ったので、今朝は年に一度の
     逢瀬を終えたばかりの彦星のようなわびしい気持ちがすることだ」

貫之 「一日でもあなたに逢わないでいることに慣れていないので、次の年まで
     逢瀬を待つ織女星よりも私の思いの方が勝っていることですよ」


貫之集と躬恒集が一緒に収録されている本を持っているんだが、この二人の
間で交わされる歌は普通に恋歌みたいなのが多すぎて困る。
男性同士の単なる仲良しさんへの歌も恋歌になぞらえて表現することが多い
と云うのは分かってるけど君らそれやり過ぎ。

99:風と木の名無しさん
07/07/08 19:50:26 FAcpeDYZ0
>>98
GJ!!
ナチュラルに恋人同士みたいで萌えたw
いいなぁ。こういう感じの好きだw

100:風と木の名無しさん
07/07/08 23:41:52 GM5WRBle0
>>99
なんとなく、男同士の歌の方が定型にはまらない分素直な
心情がでてて萌えるところあるね。

で、同じ本の貫之集の部分にも同じ歌のやりとりが載ってて、
こっちには続きがあった。


 明くる年の七月、躬恒がもとに送れる

 貫之 「朝戸あけて ながめやすらん たなばたの あかぬ別(わかれ)の 空を恋ひつつ」

【訳】
「夜明けに戸を開け、彦星を送り出して、織女は物思いに耽っているだろうか。
満たされない思いで別れた空を恋しく思いながら」


で、注釈にはしっかりと「たなばた=織女。躬恒でもある」と書かれてたりする。

自分が貫之×躬恒派なのもあって、>98のも萌えるけどまあ受け攻め
自分的には逆だな~と思っていたのが翻った感じで更に萌えた。

前の年には自分が織女の立場で返す流れになってたのを、翌年にさり気なく
躬恒の方を織女になぞらえて送り、さらに自分の私家集に続きで載せる貫之が
なんだかGJだと思った。

101:風と木の名無しさん
07/07/09 21:35:20 kt3Tm+h+0
>>98 >>100
 萌 え た !

102:風と木の名無しさん
07/07/12 17:11:18 YPV4Ny990
こういうのを古典の時間に習ってたら猛勉強したのにw

103:風と木の名無しさん
07/07/25 15:04:55 LmCEwWNC0
ほしゅ

104:風と木の名無しさん
07/07/26 14:57:27 M9jewc080
文学のスレとかと統一すればよかったんじゃ…

105:風と木の名無しさん
07/08/01 12:46:30 VFVIm9SQ0
保守

106:うふ~ん
うふ~ん DELETED
うふ~ん

107:うふ~ん
うふ~ん DELETED
うふ~ん

108:風と木の名無しさん
07/08/01 12:47:04 b1WjB92D0
くさいよキミタチ

109:うふ~ん
うふ~ん DELETED
うふ~ん

110:うふ~ん
うふ~ん DELETED
うふ~ん

111:風と木の名無しさん
07/08/17 20:08:39 xTvi5O2k0
hoshu

112:風と木の名無しさん
07/08/26 23:25:44 RLHE/M0p0
保守

113:風と木の名無しさん
07/08/29 20:38:09 FWDobxQE0
保守

114:風と木の名無しさん
07/09/09 20:17:57 Z4j8jnku0
ほす

115:風と木の名無しさん
07/09/10 20:10:07 H1x9A+5lO
もう出てたらごめん。

桝/野/浩/一「君/の/鳥/は/歌/を/歌/え/る」より。

あの/夏の
数/限り/ない
君に/なら
殺され/たって
いいと/思った

バ/ト/ロ/ワを見て詠んだ歌らしいが、ひと夏しか一緒にいられなかったマイカプと
重ねて萌え泣いた。

116:風と木の名無しさん
07/09/11 22:45:26 7y0q0neHO
ぱらぱら読んでたら萌えまくった。

わたくしが青ぐらい修羅をあるいてゐるとき
おまへはじぶんにさだめられたみちを
ひとりさびしく往かうとするか
宮/沢/賢/治 無声/慟哭

全編だと別の意味になるけど、ここだけだと、やむを得ぬ事情で決別しても未だ相手を思っている二人を想像してしまう。


117:風と木の名無しさん
07/09/12 01:00:56 ObsdGbPt0
作者も元の詩も正確な訳詩も忘れたんだけど漢詩だったことだけ覚えてる奴
「大通りまで追っかけて、あなたのお手に取りすがり、
わたしを嫌ってくださるな、二人は古い間柄、
たやすく見捨ててくださるな」みたいなの。
もっと長かったしものすごく萌えたんだけど忘れてしまった

118:風と木の名無しさん
07/09/24 01:01:49 8lj64cCU0
何かそれ読んだことあるような気がする。
思い出せそうで思い出せない……

保守がてら、萌えた唐詩を。
漢詩は友情と別れだらけで、しかも地理的に一度別れたら
二度と会えなさそうなのがいい。

あの霧がかってる辺りがお前の次の任地か
別れがつらいのは俺も同じだ
お互いどさ回り役人だもんな
でも世界の中に自分を理解してくれる人間がいると思えば
天地の果ても隣近所みたいなもんじゃないか
だからそう分かれ道に突っ立って
子供みたいにハンカチぐしょぐしょにするのはやめろよ
(王.勃/送.杜.少.府.之.任.蜀.州)

119:風と木の名無しさん
07/09/30 00:58:10 vigLNBei0
保守がてら

漢詩で

水を渡り復た水を渡り 花を看還た花を看る
春風江上の路 覚えず君が家に到る

春に、川沿いの道を、川を渡り花を見ながら歩いていたら、
ふと気付いたらあなたの家についていました。
って詩らしい。「君」っていうのは、作者高啓の友人の隠者ってのがいい。


120:風と木の名無しさん
07/10/02 12:47:05 5dAwThL90
うお、なつかしー
はまってたんだよな

121:風と木の名無しさん
07/10/09 20:02:58 dIDKozlC0
しばらくこなかったうちに漢詩投下きてたんで便乗してみる
韋応物が親友との交情をうたった詩。

【書き下し文】
君を懐(おも)いて秋夜に属す 散歩して涼天に詠ず
山空しくして松子落つ 幽人応(まさ)に未だ眠らざるべし

【通釈】
この秋の夜にあたって、君のことが懐かしく思われる。そこで私はぶらりと散歩しながらこの詩を吟じているのだよ。山は人の気配もなくひっそりと静まり返って、松かさの落ちる音が聞こえるほどだ。俗世間を避けて暮らしている君も、きっと私のようにまだ眠っていないだろう。

【妄想801訳】
寝ないで君のこと考えてるよ。君も物思いに耽っててまだ寝てないよね?(´∀`)


親友も韋応物のことを寝ないで考えてるに違いない。

122:風と木の名無しさん
07/10/14 12:23:18 tgtDXmOBO
ああ、このスレまだあった。良かった。

>119 >121
萌える! プラトニックの王道だ。

123:風と木の名無しさん
07/10/17 21:26:28 4jFpab8hO
保守を兼ねて。

放課後の暗き階段を上りゐし一人の学生はいづこに行かむ
柴/生田 稔

彼一語 我一語 秋深みかも
高/浜虚/子



想像を広げたくなるようなほのかな萌えがある。

124:風と木の名無しさん
07/10/21 03:33:49 fxeSybgM0
万葉集の防人の歌より、防人の任に就くことになった男の歌。

道の辺の茨の末に延(は)ほ豆のからまる君をはかれか行かむ

【歌意】道のほとりの茨の枝先に、豆が這い登ってからまりついているように、私にすがりついて離れない貴方とどうして別れて行けようか

―――――――――――
(夫から妻に対しての歌という解釈もあるらしいけど)
妻に対して「君」と呼びかける例はないので、この「君」は若さまのことであって、歌の作者は若様のお守役をしていたのだという説があると本に書いてあって萌えた。
若さま思いの誠実な従者…!
万葉時代の東国に咲いた主従愛…!

125:風と木の名無しさん
07/10/22 05:27:08 mZ9RBPqy0
萌え!年上従者かな

126:風と木の名無しさん
07/10/23 16:56:42 d+uDIJDe0
ホシュage

127:風と木の名無しさん
07/10/25 20:22:25 YQMVJHcGO
きぬぎぬや あまりかぼそくあてやかに
風邪ひきたまふ声のうるはし

前半が芭/蕉・後半が芭/蕉の門人越/人作の連句。
※あてやか=雅やか ≠艶やか


普通に考えれば男女のことだけど、王朝物801と思うと萌える。
特に後半がいい。

128:風と木の名無しさん
07/10/27 00:43:46 MCEmmuSK0
風邪声萌えとは…なかなか通ですな

129:風と木の名無しさん
07/10/29 13:17:54 oBBndxYO0
籐椅子にならびて掛けて恋ならず 富.安.風.生

恋なんかじゃないと意識してしまう所から、既に何かが始まっているわけで。


130:風と木の名無しさん
07/10/30 03:01:07 49fgcZXN0
>>129を見てなぜか昭和浪漫という言葉が浮かんだ

131:風と木の名無しさん
07/10/30 19:29:11 sYutS4mJO
なんか片思いシチュのイメージ。
隣に座っている人は自分を友人としか思っていないとわかっていて
恋ならず と封じた感情を墓まで抱いていこうと考えている。

132:風と木の名無しさん
07/11/01 15:10:59 0/dFvYPcO
勝手に転載スマソ

606 風と木の名無しさん sage 2007/10/31(水) 15:59:38 ID:GdyAAScs0
永田耕衣の句は、得体の知れない禅味があって好きだ。
けれどもこれは流石に得体が知れなさすぎる。

荒野菊身の穴穴に挿して行く 

奥ゆかしくもアバンギャルドという感想しか抱けないのは
私が修行不足だからだろうか。



133:風と木の名無しさん
07/11/02 01:44:04 kPc5gE4/0
なんという人間花瓶

134:風と木の名無しさん
07/11/03 11:47:40 0lX2M+h30
穴と菊というキーワードになんだそのつい反応してしまうw



135:風と木の名無しさん
07/11/06 23:09:57 0fhJQJQLO
馬を洗はば馬のたましひ冴ゆるまで人恋はば人あやむるこころ

塚/本邦/雄

あやむ=殺む


こういう烈しい歌って好きだ

136:長文、申し訳ありません。
07/11/08 03:15:21 9l1aTKaJ0
【風流】~都々逸で801~【萌え】
スレリンク(801板)
上記のスレにてこのスレの存在を知りました。

信じられないかもしれませんが、上記の都々逸スレを立てた1です。
レス数が801を超えたあたりから、いつか来るだろう1000を取る日のための都々逸をずっと準備してたのですが
見ての通り、今回の突撃でなんだかよくわからない結末を迎えてしまいました。

ただでさえまったりとしたスレだったので、
もう一度スレを立てて1000まで行くのは気の長い話だなと。
そこで相談なのですが、都々逸スレの最後の方のレスでも言われてるのですが
ここにしばらく都々逸も仲間に加えてやってはもらえないでしょうか?
そしてここを消費し終わったら都々逸、俳句、川柳などを統一してスレ立てしたいのですが。
いかがでしょうか?

スレ内での次スレの相談も終わる前に1000を迎えてしまい
もしかしたら、住人もかぶっているかと思いここにレスさせて頂きました。
勝手なお願いで申し訳ありません。
みなさんの意見をお聞かせください。

137:風と木の名無しさん
07/11/08 03:21:53 9l1aTKaJ0
上のだけじゃなんなので最萌の谷川俊太郎の詩を一つ投下w

【嫉妬】

私は王となってあなたという領土の
小川や町はずれのすみずみまで
あまねく支配したいと願うのだが
実をいうとまだ地図一枚もってはいない
通いなれた道を歩いているつもりで
突然見た事もない美しい牧場に出たりすると
私は凍ったように立ちすくみ
むしろそこが砂漠である事を
心ひそかに望んだりもするのだ
支配はおろか探検すら果たせずに
私はあなたの森に踏み迷い
やがては野垂れ死にするのかもしれぬが
そんな私のために歌われるあなたの挽歌こそ
他の誰の耳にもとどかぬものであってほしい

138:風と木の名無しさん
07/11/08 13:31:45 Ikd/Gnoj0
元々都々逸スレのことは知らないで立てられたスレだから
>>1にも都々逸も、って入っているし、
その上で>>3-4みたいな流れがあるので問題ないと思うなあ。
ここも素晴らしくまったりしたスレだし。
あちらの住人さんにおかれましては、突撃されてお疲れ様でした。

ではこれからの季節に沿う句や個人的に耽美だと思う句などを置いていきます。

病む人へ麗日待ちて文を書く 古賀まり子
風花してロザリオ痛きまで光る 加藤知世子
寒紅をひきて女形の顔となる 中山秋月
不知火を見てなほくらき方へゆく 伊藤通明
恋猫の人語に似たるゆゑ憎む 金子伊昔紅
野火哮る くらやみに帯解きをれば 中村苑子
外套の裏は緋なりき明治の雪 山口青邨

139:風と木の名無しさん
07/11/08 15:02:33 nx2ORFp1O
>>136

都々逸スレ、変な終わり方になってしまって残念でしたね。
統合には賛成です。詩歌総合スレとしてこれからも萌え楽しみましょう。

>>137
なんという萌え詩!
すごすぎる。

140:風と木の名無しさん
07/11/09 14:25:27 LWFisgtXO
このスレ好きなのでもう少し盛り上がって欲しいな。
ぶっちゃけ住民三人くらいしかいないんじゃないかと心配してるw


萌え短歌を投下。
森鴎外のこの歌に感じるときめきはシチュエーション萌えってやつだろうか。

今来ぬと呼べばくるりとこち向きぬ回転椅子に掛けたるままに


もう一首同じく鴎外

狂ほしき考(かんがへ)浮かぶ 夜の町にふと燃え出づる火事のごとくに


141:風と木の名無しさん
07/11/10 08:38:24 cbJOVrU/0
独々逸スレ落ちてたのか…残念
復旧されなさそうだし私もこっちに統合でいいと思うよ
このスレは今まで自作は出てなかったけど、これから増えるといいな

142:風と木の名無しさん
07/11/11 03:53:53 STPn4+NO0
>>140
どっちも萌えた。さすが文豪だわ

143:一回浮上
07/11/11 07:45:05 a/rDuQQcO

まづ我の若きひとみを射て後にしづかに我を抱きける君
中.村三.郎

ストレート萌え。

144:風と木の名無しさん
07/11/11 09:25:00 QQM/eGYg0
初めてこのスレ来て最初から全部読んでしまった。
新境地を開拓したよ。ありがとう姐さん方。

145:風と木の名無しさん
07/11/11 14:16:04 ICUVkDkH0
椿一枝ぬつと差出し挙手の礼嚇(おど)かすなこの風流野郎 
天使魚の瑠璃のしかばねさるにても彼奴(きゃつ)より先に死んでたまるか

耽美だったりツンデレだったりガチムチだったり、塚/本邦/雄は味わい深い。

146:風と木の名無しさん
07/11/11 23:50:00 T9wXHobW0
>>145
凄い!
なんだこれなんだこれ燃え上がった
乱暴で男臭い口調がたまらん

147:風と木の名無しさん
07/11/12 05:31:35 wQWOrvTtO
>>145

ヌゲーほんとに一言一句萌える。

148:風と木の名無しさん
07/11/13 15:00:41 b9RV8NJFO
塚も動け 我が泣く声は秋の風

芭蕉が門人の死を悼んで読んだ句。
直球過ぎる表現が慟哭の深さを物語って泣ける。

149:風と木の名無しさん
07/11/13 17:33:54 EEXwmHMW0
ああ…。芭蕉さんてそういう直球感情的な句は少ないから
よけい悲しみがわかるよね。
この人が弟子に向けた句って愛情深さをうかがわせて萌える。
大勢の門人に慕われたわけだなーと。

150:風と木の名無しさん
07/11/14 06:58:57 IUOJuen3O
非常に有名な漢詩だけど

和漢朗詠集・白居易の『春夜』から二節抜粋

燭(ともしび)を背けては共に憐れむ深夜の月
花を踏んでは同じく惜しむ少年の春



耽美な少年愛の雰囲気



151:風と木の名無しさん
07/11/15 23:33:29 xetF9J8b0
耽美萌えるよ耽美



152:風と木の名無しさん
07/11/16 12:28:16 mn0FyKJl0
都々逸の新スレ立ってるね
こっちに統合って話は都々逸の1さんの提案であって、住民の総意ではなかったってことなのか

153:風と木の名無しさん
07/11/16 14:06:14 Hc6Anx48O
都々逸スレとこのスレって、そんなに住民かぶってないんじゃないかという気がしなくもない。
まあこれまで通りまったり楽しみたいですね。


短歌を一首

寂しさに堪へゐるひとの眼(まなこ)見て用なきに吾れは言葉かけたり
吉田正.俊

A×B←CなシチュでCの人の詠んだ歌みたい。

154:風と木の名無しさん
07/11/17 21:35:25 sZjSjAk00
有名なのにまで出てないようなので。
主従の辞世の句。義経記より

六道の道のちまたで待てよ君 後れ先立つ習いありとも     武蔵坊弁慶
冥界の分岐点である六道の辻で、どうか待っていてください。一方が先に死に、もう一方が生き残るという習いはあり、どちらが先に死ぬかはわかりませんが、六道の辻で待ち合わせをしましょう。

後の世もまた後の世もめぐりあへ染む紫の雲の上まで      源義経
あの世でもその後の世でも、何度でもお前とは巡り逢いたいものだ。叶うなら、戦いの無い紫雲の上の極楽で。

155:風と木の名無しさん
07/11/18 07:18:02 7ndAJkL5O
これはいい…! 燃えた。そして萌えた。

156:風と木の名無しさん
07/11/18 13:16:36 P72zpb4L0
>154
たまらん!

157:風と木の名無しさん
07/11/20 18:58:05 D/pe7ZJZO
上にも出てるけど中.村三.郎の歌を並べてみる。
泥沼の憎み愛。


悔の上にさらに罪あり罪の上にさらに悔ありすべなきかおのれ
ことごとく信ずることを失ひし汝をかなしと心かたぶく
坐るさへ得たへぬ汝を見たりけり死ねとは我の言ひ得ざりけり
この心ほふらんとしつうなだれしいましの姿われ忘れめや


158:風と木の名無しさん
07/11/21 01:39:55 VhH8po1vO
日本語って泥沼愛憎を表現するのに良い言葉だよな…

自分からも一つ。
愛しあっても攻めの子どもを産めはしない受けの悲しみ。

生らぬ徒花 真白に見えて 憂き中垣の夕顔や

生らぬ徒花=咲いても実を結ばない花
憂き中垣=憂き仲との掛詞

中世の小唄です。
別に男色の事じゃないんだけどね

159:風と木の名無しさん
07/11/22 01:16:39 LTXWBw/J0
こんな雅なスレがあったとは…!
いろんな萌えに出会えて嬉しいです。

では、一つ。
白居易「殷協律に寄す」より二文抜粋。


琴詩酒友皆抛我(琴詩酒の友は皆我を抛つ)
雪月花時最憶君(雪月花の時最も君を憶ふ)

『琴や詩や酒の上での友達はみな私から離れていってしまった。
雪や月や花の美しい時には遠くに離れている君のことを思い出している』



そんな、美しいものを見て元部下(殷協律)を思い出すって…。
二人の間にいったいナニが…!と激しく萌えた。



160:風と木の名無しさん
07/11/22 16:18:27 DPoMdXw7O
>>159
ようこそ。

>雪月花の時最も君を憶ふ
情熱的。
ただの部下に向けた言葉じゃないよね

161:風と木の名無しさん
07/11/23 20:54:26 mdPfBUmOO
ネタないけどスレ乱立してるから保守っとく。

むべびっぱーを嵐と言ふらん

162:風と木の名無しさん
07/11/25 20:04:50 GvOTplK2O
ブコフで立ち読みした本に載ってた唐詩に萌えたんだけど、既にうろ覚えw
あの本買っとけば良かった。確か出だしが

 佳人を携えて山道を下る
 所思多くして歩み遅々たり

だったか…。「佳人」は必ずしも女と解釈しないとあって萌えた。
自分の801脳に残っている詩意はこんな感じ。
【801訳】
君と手をつないで山道を下る
複雑な感情に胸がつまり、足取りは重い
二人の上に月が出ている
月はいつでも見られるが
次に君と会えるのはいつの日だろう


その本で、亡き友人を悼む詩も良かった…けどやはりうろ覚え。
あなたと旅衣を交換して別れたあの道半ばの町に、今また一人で来た
山も河も変わらないのにあなただけがどこにもいない
街道は交わるが、生死の道が交わらないのはなぜだろうか
みたいな感じだった。
うろ覚えばっかですまん…。

163:風と木の名無しさん
07/11/28 20:05:30 KkKtHFJZO
過疎スレを保守るぞ寂しさまさりける
人目もレスもかれぬと思えば


一回上げます

164:風と木の名無しさん
07/11/30 14:07:32 +YLQ+ecI0
>>162
中国語Wikisourceにそれっぽい詩があったのでどうぞ。

「下山歌」宋之問
下嵩山兮多所思   
携佳人兮歩遅遅   
松間明月長如此   
君再遊兮復何時   

「還至端州驛前與高六別處」張説
舊館分江日 悽然望落暉
相逢傳旅食 臨別換征衣
昔記山川是 今傷人代非
往來皆此路 生死不同歸

165:風と木の名無しさん
07/11/30 17:19:34 N3pTakcm0
>>162ではないけど、おおー。凄い!よく見つけたなぁ

166:風と木の名無しさん
07/11/30 18:26:30 DOhrPEz+O
162です。
>>164
まさにそれですよ! 本当にうろ覚えで書いた上に間違ってたのに
よくぞ見つけてくださいました。
ありがとう。

167:風と木の名無しさん
07/11/30 21:50:37 sDIP4ZYt0
たしか801板のどこかで紹介されていたもの。

俺の言葉に泣いた奴が一人 
俺を怨んでる奴が一人
それでも本当に俺を忘れないで いてくれる奴が一人
オレが死んだらくちなしの花を飾ってくれる奴が一人
みんな合わせて、たった一人
                      - 特攻隊員の詩 ?



168:風と木の名無しさん
07/12/01 02:18:37 HoeC169FO
良スレ発見!

>>167
素直に感動した。
ただの友情でも恋愛でもない強い関係って憧れる。
801やっててよかった。

169:風と木の名無しさん
07/12/01 17:58:44 urYl4cBM0
スレ立て一周年おめ
しかし一年でレス数が約170か…
なんというまったりスレ

170:風と木の名無しさん
07/12/01 23:15:08 utUanjbuO
一周年おめ
このスレのおかげで新しい萌えの世界が開けました。
二周年も迎えられるといいね。

171:風と木の名無しさん
07/12/05 22:49:43 MG2Vdtx20
良いスレだ…よし自分もひとつ。
寺田/寅/彦。亡き師夏目/漱/石を悼んで。
・先生と対(むか)ひてあれば腹立たしき世とも思わず小春の日向
・此の憂誰に語らん語るべき一人の君を失ひし憂

172:風と木の名無しさん
07/12/06 15:48:18 XNzbJ/or0
モエス

173:風と木の名無しさん
07/12/07 00:39:34 bo5B21Of0
じゃあ夏目漱石つながりで、漱石の爺萌えの詩「童謡」を。


源兵衛が 練馬村から
大根を  馬の背につけ
お歳暮に 持て来てくれた
 
源兵衛が 手拭でもて
股引の  埃をはたき
台どこに 腰をおろしてる
 
源兵衛が 烟草をふかす
遠慮なく 臭いのをふかす
すぱすぱと 平気でふかす
 
源兵衛に どうだと聞いたら
さうでがす 相変らずで
こん年も  寒いと言った
 
源兵衛が 烟草のむまに
源兵衛の 馬が垣根の
白と赤の 山茶花を食った
 
源兵衛の  烟草あ臭いが
源兵衛は  好きなぢゝいだ
源兵衛の  馬は悪馬だ

174:風と木の名無しさん
07/12/07 18:03:05 r5E4IyEE0
うおお!これはいいなぁw
なんか素直で、最後の一行とか笑ってしまうw

175:風と木の名無しさん
07/12/08 10:17:03 MKQ8gmOX0
好きな同人作家さんの本には
作品内容にあった自作短歌が添えられてて萌えるんだよな
紹介できないのが残念

昨日鍋食ってて思い出した一句

「寄鍋に額よせあひて妻ならず」 西/山春/文

教えてくれた教授が
「不倫の句と短絡的に思うのもいいが
 僕はこれ、親友との光景ではないかと思います
 妻以外の人とこんなに親密な距離になって
 おおらかな気分でいられるのは男同士だからじゃないかな」
てなことを言ってて吹いた


176:風と木の名無しさん
07/12/08 13:27:59 yd2f+qZ60
林/あまり。
どの夜もわたしの右で寝てほしい 週五日しか会わない人よ

リーマンものを想像した。相手は既婚か…?


177:風と木の名無しさん
07/12/08 13:29:21 8PkFufq80
鍋か。和むw

178:電波王 ◆DD..3DyuKs
07/12/08 14:53:12 CpyzbK040
ちんこ

179:風と木の名無しさん
07/12/09 11:59:58 QvlZ77IMO
古今集より紀友則の歌。
「梅の花を折りて人に贈りにける」と詞書して
 君ならで誰にか見せん梅の花 色をも香をも知る人ぞ知る

【この梅の花を見せたい相手が君を置いて他にいるだろうか。
私と感動を等しくしてくれるのは、ものの美しさを解する君ただ一人だもの】
また別の解釈
【この梅の色も香りも、(私の他には)君だけが知っているんだよ】

恋歌のようにも読めるが、恋の巻ではなく春の巻上に収録されているため
同性に贈った歌と解釈されるらしい。
普通に「見て見て、綺麗な梅だろう」と友達に花を贈るのも萌えるし
梅の花=紀友則の心 と深読みするのも楽しい。

180:風と木の名無しさん
07/12/11 11:54:40 zLC6dPEtO
携帯からスマソ

恋といへば 薄きことなり 然れども
我は忘れじ 恋は死ぬとも (作者未詳)

【「恋」とは、たとえそれがどんなに深い想いであっても
口に出してしまえばたちまち薄っぺらなものに変わってしまう
(だから、「君に恋をしている」なんて簡単に言ってはいけないのだ)
この恋に焦がれて死ぬことがあっても、私は君を忘れないでいよう】

本当は女→男視点の歌らしいけど
801視点から見たら無口で堅物な純情男が親友を想って詠んだ歌としか思えない…

181:①
07/12/11 15:29:05 Orish3ik0
>>179-180 友情から恋愛へっていうのが大好きなので萌えた。179の友則の誘いっぷりもいいし、180の切ない片思いもいいね。


某スレの過去ログ漁ってたらなんかホロリとしたので貼ってみる

683 彼氏いない歴774年 New! 2005/09/21(水) 14:45:57 ID:/snQFAdk
>>682
ごめんなさい
気付かなかったよ
もうだめぽ
 
あたしもさ
ネットもリアルも
もうだめぽ
 
あ/い/の/り/の
ア/ヤ/よりオクテで
もうだめぽ
 
男の子
石投げないでね
もうだめぽ
 
いたたたた
ペットボトルも
投げないで
 
謝るから
笑顔がキモくて
ごめんなさい

182:②
07/12/11 15:32:43 Orish3ik0
大丈夫?
気遣う兄の
大きな手

キモがらず
接してくれるの
兄だけだ

ヤバすぎる
兄に対する
この気持ち
 
横顔が
華奢な背中が
低い声が
 
そんな兄も
もうすぐ結婚
もうだめぽ

横顔も
涙でぼやけて
もうだめぽ

連投で
ウザかったかな
おれネカマ
(´・ω∴::..

183:風と木の名無しさん
07/12/12 18:38:05 hCiP2TIPO
>181-182
あたりまえのように最初から男性の作だと思ってたから
最後のネカマで逆に驚いたw
そうか、女の子のふりをしているつもりだったのか。

紀貫之の精神的子孫だね。

184:風と木の名無しさん
07/12/13 19:33:42 9rsCWfMH0
見し恋の児(ちご)練り出でよ堂供養     与謝蕪村

かねてから恋焦がれていた稚児よ、練り歩くその姿を見せてくれ。

お寺の堂供養のためその周囲を美しく装って稚児行道する美少年を、群衆の中で美少年に恋する男がwktk待ってる様子を詠んだもの。
まるでアイドルのおっかけのようだw

185:風と木の名無しさん
07/12/14 22:22:48 zj3IrbZGO
明治以前の日本って本当にワンダーランドだよなw

186:風と木の名無しさん
07/12/15 10:24:59 XQF9czP00
おかしさは和尚腕に陰間の名

しかめっつらしく説教をしている和尚さんの腕が僧衣の裾からちらりとのぞいた。可笑しいことに、なんとその腕には陰間の名前が彫ってあったのだ!びっくり!
という内容の江戸時代の川柳。
和尚さんテラワロス。どんだけその陰間に惚れてるんだとw

187:風と木の名無しさん
07/12/15 13:47:15 knbjGvtZ0
ジュウシマツ住職の腕(羽根?)に彫ってある姿を想像してしまった

これだけではなんなので

水疲れしてはや首夏の美少年  三/橋/敏/雄  真冬にスマソ

188:風と木の名無しさん
07/12/15 15:13:41 PfBqiJ1/0
>186
和尚(*´Д`)

189:風と木の名無しさん
07/12/16 12:05:23 HDXuOVjZO
>>187

> 水疲れしてはや首
までの意味がわかりません><と思ってぐぐったら
首夏=初夏 陰暦四月の異称と出た。
自分が無知なだけだけど、日本語の語彙の多さを改めてしりました。
水疲れして は泳ぎ疲れてと解釈で良いのかな。

190:風と木の名無しさん
07/12/17 13:37:58 TZ8LYFZxO

少年は少年とねむる うす青き水仙の葉のごとく並びて
葛.原妙.子



水仙といったら美少年の象徴

191:風と木の名無しさん
07/12/17 22:03:24 YKfPbnlp0
ナルキッソスだっけ
なんて耽美な歌だ。juneの香りがする

192:風と木の名無しさん
07/12/19 12:11:08 YCqM4CLTO
閑吟集から二つ

・思へども思はぬふりをして しゃっとしてやるこそ底は深けれ

ほんとそうですね。


・来ぬも可なり 夢の間の露の身の 逢ふとも宵の稲妻
(来なくてもいいよ。人の一生は夢や露のように儚いと思えば、
逢っている時間なんてさらに稲妻みたいに一瞬のことなんだから)

達観なのか強がりなのか…。

193:風と木の名無しさん
07/12/20 23:09:21 3r7ajp8b0
オヤジ受けの達観とみた

194:風と木の名無しさん
07/12/21 00:37:31 C7Juipo40
理系インテリ(宇宙物理学系)の強がりだと思った

195:風と木の名無しさん
07/12/21 14:27:04 5Bdxv1D+O
万葉集より
聖武天皇時代の官人高丘河内(たかおかこうち)の歌

吾が背子と二人し居れば山高み里には月は照らずともよし

【君と二人でいるから、高い山にさえぎられて月の光が届かなくても、ちっとも構わないよ】
※作者が女の場合、背子=夫・恋人だが
男性が使う場合は親しい間柄の同性を指す。


むしろ暗いほうが好都合だよ…なんてね(・∀・)

196:風と木の名無しさん
07/12/23 14:15:07 ZWfgjGKl0
友達にそんな歌を贈られた方はさぞどきっとしただろうなw

197:風と木の名無しさん
07/12/24 19:58:53 jKZKvrQMO
ネット上で見つけた歌
一般の人の御作なのでちょっと伏せつつ。


「ご.め.ん.俺.い.ま.金.なくて」六.畳のコ.タ.ツのツ.リーのコ.コ.アの聖.夜

つ.よ.が.りのト.ナ.カ.イだから赤.鼻の奥ツ.ンと.さ.せ涙.飲.み.込.む

198:風と木の名無しさん
07/12/24 23:07:02 LijMXyXw0
なんかこうキュンとくる歌だね。可愛い

199:風と木の名無しさん
07/12/26 13:44:48 0msxNPwF0
ほしゅ

200:風と木の名無しさん
07/12/26 14:29:21 p6gbl1U+0
保守

201:風と木の名無しさん
07/12/26 14:48:47 vF+xYCdC0
保守

202:風と木の名無しさん
07/12/26 14:48:56 RUKOwJZr0
保守

203:風と木の名無しさん
07/12/26 14:49:12 8v2LEuquO


204:風と木の名無しさん
07/12/26 15:09:55 vF+xYCdC0
保守

205:風と木の名無しさん
07/12/26 15:10:51 p6gbl1U+0
保守

206:風と木の名無しさん
07/12/26 15:29:44 AlIvYCMn0


207:風と木の名無しさん
07/12/26 15:31:37 cC0GSfwl0
保守

208:風と木の名無しさん
07/12/26 15:32:53 oC6FUVDZ0
            i"ヽ/"i          i"ヽヘ
         ヽ ハ ノ          ヽ ハ ノ
         (*゚ー゚)┌───┐(゚Д゚,,)
           ノ v"フ |  保  守  |と  ヽ
          C(,,ηη└───┘(ヽ,,,,,η

209:風と木の名無しさん
07/12/26 15:54:58 pA6K1v2h0
ほしゅ

210:風と木の名無しさん
07/12/26 15:56:07 cpmucLoTO
保守

211:風と木の名無しさん
07/12/26 16:28:12 f4F+0uaw0
好きなスレが すごいはやさで サガっていく

212:風と木の名無しさん
07/12/26 16:28:21 QVd86Xwz0
保守

213:風と木の名無しさん
07/12/26 16:43:26 f4F+0uaw0
スレ数1000いってるよ

214:風と木の名無しさん
07/12/26 17:03:45 pA6K1v2h0
現在スクリプト荒らしが発生し、多くのスレが埋め立てられています。
新スレを立てるのは一時見合わせて下さい。
新スレを立てるとスクリプトがサーバーに負担をかけ、他の板にまで迷惑が及び
最悪pie鯖のログが全て消えてしまいます。

詳細はこちら
【801板】ローカルルール【自治スレ】
スレリンク(801板)

避難所@801
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)

215:風と木の名無しさん
07/12/26 17:03:57 /6L+mCOXO
保守

216:風と木の名無しさん
07/12/26 17:04:43 jFwNhsyo0
ホス

217:風と木の名無しさん
07/12/26 17:28:56 y0vlvFdrO
保守

218:風と木の名無しさん
07/12/26 17:29:07 XxDxVFpR0



219:風と木の名無しさん
07/12/26 17:31:00 pA6K1v2h0
現在スクリプト荒らしが発生し、多くのスレが埋め立てられています。
新スレを立てるのは一時見合わせて下さい。
新スレを立てるとスクリプトがサーバーに負担をかけ、他の板にまで迷惑が及び
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【801板】ローカルルール【自治スレ】
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220:風と木の名無しさん
07/12/26 17:46:07 XxDxVFpR0
ほし

221:風と木の名無しさん
07/12/26 17:46:28 4+QuiMGh0
保守

222:風と木の名無しさん
07/12/26 17:46:31 tvGFA/Kb0
現在、BBSPINKの仕様議論から規制側でトラブル発生。
荒らしに対する規制が無効化されたため
スクリプトによるスレ立て荒らしが発生しています。
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詳細は【801板】ローカルルール【自治スレ】スレリンク(801板)
↑が落ちている場合はスレタイで検索してください。

避難所@801
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落ちてしまったスレの報告は相談所へ
【801板】スレ質問&案内・スレ立て相談所13
スレリンク(801板)

爆撃の状況把握はPINKヘッドラインで
PINKheadline
URLリンク(headline.bbspink.com)

223:風と木の名無しさん
07/12/26 17:46:32 gVqK4L000
保守


224:風と木の名無しさん
07/12/26 18:03:05 4+QuiMGh0
ほしゅ

225:風と木の名無しさん
07/12/26 18:19:56 inL2hXZ80
保守

226:風と木の名無しさん
07/12/26 18:24:39 vyECofII0
age

227:風と木の名無しさん
07/12/26 18:42:20 vyECofII0
保守

228:風と木の名無しさん
07/12/26 18:42:22 dFOqtGLA0
age

229:風と木の名無しさん
07/12/26 19:05:37 EpTxP/GR0
ほしゅ

230:風と木の名無しさん
07/12/26 19:15:00 JLTp+onHO
保守

231:風と木の名無しさん
07/12/26 19:40:58 4BdQRbga0
保守

232:風と木の名無しさん
07/12/26 19:44:22 cpmucLoTO
なんだこの事態は。びっくりした。
保守ついでに、好きな詩人歌人俳人を挙げてみるのはどうだろうか。

いっぱいいて選べないけど思いつくまま
北原白秋 山川登美子
正岡子規 宮沢賢治
塚本邦雄 堀口大学
李白
松尾芭蕉 野沢凡兆
紀友則 藤原敏行
…キリがないな。

233:風と木の名無しさん
07/12/26 19:49:06 5oCOio4h0
北原白秋 高村光太郎 中原中也


234:風と木の名無しさん
07/12/26 19:52:04 GclXXey60
シャクチョークー先生ガチですが

235:風と木の名無しさん
07/12/26 20:11:53 cpmucLoTO
歴史が古くなりゃガチで衆道な人はいっぱいいるしな~
ガチでもノンケでもこのスレで紹介された詩歌がどれも素晴らしく、
萌えるってことに変わりはない。

236:風と木の名無しさん
07/12/26 22:17:33 lNu0UY++0
高村光太郎好きだな
生まれて初めて買った詩集はこの人のだった

237:風と木の名無しさん
07/12/26 22:40:29 p6gbl1U+0
保守

238:風と木の名無しさん
07/12/26 23:30:23 p6gbl1U+0
保守

239:風と木の名無しさん
07/12/27 01:45:32 3z7I/2VBO
自ジャンルきっかけで読んだ閑吟集は萌えどころ多かったな保守
若衆との関係を歌ってたり…

240:風と木の名無しさん
07/12/27 02:44:45 ZpMmXAax0
爆撃が来るまで保守はいいよ可愛いハニたち。
爆撃が来たら1回だけageようね。レスが900を超えるほうが恐ろしいんだよ。
次のスレを立てられないからね。
400付近に落ちてからageるのが効率いいみたいだよ

運用情報はここ。
何があったか分からない受けさんはここに来てね。
スレリンク(801板)

上のが落ちたらここ。 規制されてても見ることが出来れば大丈夫。
このスレが落ちたら、下のスレで移転先を案内するよ。
スレリンク(nanmin板)

優しい攻めさんがうpろだを作ってくれたよ。お礼を言ってご奉仕しようね。
datファイルなんかをうpしようね。ハニの裸体写真はここにうpしちゃだめだよ。
URLリンク(pink801.s308.xrea.com)

何もかもが落ちてしまったときのための避難所の避難所。
万が一のためにブクマしておこうね。
URLリンク(yy58.60.kg)

241:風と木の名無しさん
07/12/27 03:10:23 NBw/qdqj0
テンプレが少しずつ変わっています
----------------------------------
爆撃が来るまで保守はいいよ可愛いハニたち。
爆撃が来たら1回だけageようね。レスが900を超えるほうが恐ろしいんだよ。
次のスレを立てられないからね。
400付近に落ちてからageるのが効率いいみたいだよ
スレが落ちて悲しいのは分かるけど、今はスレ立てを控えてローカルルールスレに行こうね。


運用情報はここ。
何があったか分からない受けさんはここに来てね。
スレリンク(801板)

上のが落ちたらここ。 規制されてても見ることが出来れば大丈夫。
このスレが落ちたら、下のスレで移転先を案内するよ。
スレリンク(nanmin板)

優しい攻めさんがうpろだを作ってくれたよ。お礼を言ってご奉仕しようね。
datファイルなんかをうpしようね。ハニの裸体写真はここにうpしちゃだめだよ。
URLリンク(pink801.s308.xrea.com)

何もかもが落ちてしまったときのための避難所の避難所。
万が一のためにブクマしておこうね。
URLリンク(yy58.60.kg)

242:風と木の名無しさん
07/12/27 03:39:57 Lk2X//ow0
400より下がったのであげます

243:風と木の名無しさん
07/12/27 03:41:11 /hDmjlkA0
ほしゅ

244:風と木の名無しさん
07/12/27 03:55:50 H2xN2Bj40
保守

245:風と木の名無しさん
07/12/27 05:31:28 ZpMmXAax0
よいこのハニたちへ

26日~27日にかけてBBSPINKの全規制が解除されてしまったので
いくらでもスレを立てられるようになってしまいました。
スレ立てスクリプトによる荒らしが横行したので、順次保守したよ。
いっぱい書き込んでびっくりさせてごめんね。

今は規制が元に戻ったんだけど、801板の圧縮があるかもしれないんだ。
スレ番号が450より下になっていたらメール欄に何も書き込まずにレスして
スレを上げてもらえると、そのスレがなくなることはないよ。
自分のいつもいるスレ以外でも、助けあいだと思って上げてくれると嬉しいな。

落ちてしまったスレを立てたいときは、同じことを考えている人と
相談するためにここに来てね。
スレリンク(801板)

何があったか知りたいハニはここに来てね。
まだ完全に自体が収束していないので、ここ以外で聞いても正確な情報が得られないからね。
スレリンク(801板)

246:風と木の名無しさん
07/12/27 06:21:44 IpKdS92eO
保守

247:風と木の名無しさん
07/12/27 06:22:28 R8/Fy3O+0
保守

248:風と木の名無しさん
07/12/27 07:21:38 +/Aiqy5G0
 

249:風と木の名無しさん
07/12/27 07:29:17 zNMwtr3YO

人少なきスレにも守(も)り手のあるを見てあな頼もしき八百一板かな
 保守人さんありがとう。お疲れ様です。

あしびきのながながし夜もいつにかは明けぬるものと思ほゆるかな
 明けない夜はない。

ほのぼのと朝(あした)の光に顔合わせむべ山風と言ふこともがな
 まだ完全に収束はしてないみたいだけど。
 ひどい嵐だったねぇ、と笑い話にできる日がくるといいね。

250:風と木の名無しさん
07/12/27 07:55:24 zNMwtr3YO
>>249
しまった。あしびきの、が枕になってないや。
二首目初五句をぬばたまの、に訂正。難しいorz

251:風と木の名無しさん
07/12/29 17:13:58 DvomqqWeO
さっきふとこのスレの存在を思い出して飛んできた。
本当によかった、ここは爆撃から逃れきったか。
物凄く亀だがお疲れさまでした。

252:風と木の名無しさん
07/12/30 01:45:45 2OrtDB0WO
それでは改めて
『貫之集』から凡河内躬恒と紀貫之の贈答歌を。

躬恒より
草も木も吹けばかれぬる秋風に咲きのみまさる物思いの花

返し
ことしげき心より咲く物思いの花の枝をばつらづゑにつく

歌意
(秋風が吹いて草も木も枯れました。あなたの心にも飽き風が吹いたのか、
訪ねて来てくれませんね。咲くのは物思いの花ばかりです。 躬恒)

(その花は気の多いあなたの心が咲かせたもの。
私のせいではありませんよ、あなたが頬杖をついて物思いしているのは。 貫之)
※ことしげき=多情な、浮気な


躬恒が宇多天皇寵愛の歌人として活躍めざましかった頃のやりとり。
貫之の返しは「最近お忙しそうですね」と、親しみを込めた軽いからかいだと
解説にあって、それも萌えるんだが、「ことしげき」なんて語をわざわざ
使うあたり、何かあって貫之が拗ねているとしか思えない。

253:風と木の名無しさん
07/12/30 11:50:16 E4ZWNtb20
結構保守してくれるおねえさん方いたんだね

254:風と木の名無しさん
07/12/30 14:22:43 lxlXquLR0
皆さん、保守お疲れ~

>>252
ナチュラルに恋人同士の歌かと思ったww

255:風と木の名無しさん
07/12/31 04:35:54 g4XqS53p0
大掃除してたら高校の時の国語の教科書が出て来た

青春のなみだ口惜しく 脱衣所のはだかの群れに刺さる陽の雨 福/島/泰/樹
サキサキとセロリ噛みいてあどけなき汝を愛する理由はいらず 佐/佐/木/幸/綱
たとヘば君 ガサッと落葉すくふやうに私をさらつて行つてはくれぬか 河/野/裕/子

高/村/光/太/郎の「その年私の十六が来た」も載ってて、タイトルだけでも萌えてしまった

256:風と木の名無しさん
07/12/31 18:52:34 wLt9vWliO
教科書、資料集って結構萌えの宝庫だよね
いまだにとってある

257:風と木の名無しさん
08/01/02 22:58:43 6kb1hkGS0
江戸時代に関する本を読んでたら、三代将軍徳川家光が寵愛していた酒井重澄に短冊に歌を書いて与えた、というエピソードが載ってた

山かつの 折かけ垣の かた思い いくたひゆふも こなたよりして

解説には「自分を「山がつ」にたとえ、重澄に片思いをしていて、重澄が応えてくれないという恨みを詠んだもので、家光の思いが窺える」とあった。ちなみに山がつというのは山中に住む賤しい身分の人なんだそうな。
それにしても家光ってガチだったのかー!知らなかったよ
やっぱり男同士でも歌を詠み合ったりしてたんだなぁ

258:風と木の名無しさん
08/01/03 12:08:16 X3WdZUbu0
ガチだよ、大奥でやってたもん

259:風と木の名無しさん
08/01/03 18:40:36 cVLgtkaYO
それでなかなか世継ぎができなかったんだっけか>三代将軍

何年か前にホモビアスレ?で紹介されてた古川柳を思い出したので投下。

 その時は五臓に迷ふ陰間の屁

出口をふさがれてるんじゃ屁の行き場がないだろうなあ、という…
江戸時代って素晴らしいw

260:風と木の名無しさん
08/01/03 20:25:35 SexzSyUN0
吹いたwww
萎えスレに出てきそうなシーンだな

261:風と木の名無しさん
08/01/04 12:42:49 uGOw6LycO
陰間はおならなんかしません><

262:風と木の名無しさん
08/01/04 13:35:37 USEn8ZlY0
こらえきるのはプロの矜持か
奥床しい健気さか

どっちも萌える

263:風と木の名無しさん
08/01/04 14:00:42 /x2Kpr5t0
ケツでチナラは鳴らないのかな?
おならじゃないよ!空気が入っただけ!
で誤魔化せばいいのでは

264:風と木の名無しさん
08/01/05 00:55:50 EOIlhW5p0
にほひでバレるがな

265:風と木の名無しさん
08/01/05 09:10:20 xTBp9R6nO
>>255
その一人め、だいぶ昔だけど創作教わった。
浪速の□ッキーの大ファンでセコンド経験もあり、引退した時に受け持ち生徒全員に復活嘆願ポエム書かせて送りつけたガチ住職。
□ッキーが更衣室で口元に滲ませていた血が紅い椿のようで、床にぽたりと落ちて花開くさまを幻視した、と恍惚と語られたのを鮮やかに思い出した。
当時はガチムチ属性がなかったからスルーしてたが今思えばあれは萌えナマ物件。
授業で二冊ほど買わされたポエム集を邪魔だからと捨ててしまったのが悔やまれる。

266:風と木の名無しさん
08/01/05 12:39:26 OWmQSNSfO
>>265

おお、まじで?
貴重な経験談ありがとう。

267:風と木の名無しさん
08/01/05 18:41:33 OWmQSNSfO

あの夏の数かぎりなきそしてまたたつたひとつの表情をせよ

小.野.茂.樹
この歌人が三十四歳の若さで亡くなられたとは、残念でならない

五線紙にのりさうだなと聞いてゐる遠き電話に弾むきみの声
感動を暗算し終て風が吹くぼくを出てきみにきみを出てぼくに

268:風と木の名無しさん
08/01/05 20:40:34 aBRV+9AW0
>>267
115の本歌だね。
どちらもせつない。

269:1
08/01/06 12:47:30 nZdhpryU0
文学スレから誘導されてきました。さっそくですが、堀l口l大l学『月i下iのi一i群』から。
長いので分けます。

訪-問   シャ.ル.ル・ヴィ.ル.ド.ラッ.ク


彼は机の前に座っていた。
彼の夢想は甘やかに
ランプの光の輪の中に集まっていた、
彼は窓に来て突き当る
脆い吹雪の突貫をきいてゐた。

その時ふと彼は思ひ出した、
長いこと逢はずにゐる
知合ひの一人の男のことを。
それと同時に喉のことろに
何かしらつかへるやうな
なにかしら悲しみと恥とで出来てる塊を感じた。

彼はその男が、心持も
言葉つきも謹厳なことを知つてゐた、
また何処にも人を引きつけるやうなところは持たず、
また荒野の中の木立のやうに
一人で生きていることを知つてゐた。

彼は数月以来、度々この男に対して
訪問を約束したことをおぼえてゐた。
その度毎にこの男は
いちいち約束を信じるやうな顔つきをして
丁寧に礼を云つたものだつた。

内心からの命令が

270:風と木の名無しさん
08/01/06 12:52:29 nZdhpryU0
(第五連続きから。)

たちまち彼をわななかせた、
彼の喉は自由になつた、
さうして彼の目はよろこばしく笑つてゐた。

急いで彼は支度をした、
彼は家を出た、
吹雪の中を
その男の家の方へ向つて歩いた。

(※旧仮名遣いを常用漢字に直してます)

----------------------------

プラトニックな愛情を感じて禿げ萌えー!でした。
ちなみに、『月,下,の,一,群』にはこの他に2作品ありました。
どれもほもかったです(w

271:風と木の名無しさん
08/01/06 14:58:50 lEvF0BWY0
>>117
亀すぎて申し訳ないですが・・
詩.経(鄭.風)のなかの「遵.大.路」という題の詩だと思います。
「大路に遵(したが)いて、 子の?(きょ)を?執(さんしつ)す
我を悪(にく)むことなかれ、 故(こ)をまぬかざればなり」
「大路に遵(したが)いて、 子の?(きょ)を?執(さんしつ)す
我を醜しとなすなかれ、 好をまぬかざればなり」
(大通りを歩む、あんたの袖を引っ張る
 おれのこと嫌いになっちゃやだよ、どうして最近ご無沙汰なんだよ
 大通りを歩む、あんたの袖を引っ張る
 みっともないなんて言うもんじゃないよ、なぜ俺に惚れない」

私は酒.見.賢.一の「陋.巷.に.在.り」で知りました。
手元に本がないので蝶適当な読み下し&数字的味付けをほどこした意訳です。
お詳しい方はツッコミ願います・・

272:風と木の名無しさん
08/01/06 18:54:30 DydBHKYrO
>>269-270
誘導した者ですがありがとう! 萌えた。プラトニックはイイ
吹雪の夜に思い出してそのまま訪ねていっちゃうってどんだけ好きなんだw
堀.口.大.學の訳がまた良いなぁ

>>117,271
情けなカワイイへたれ攻めをイメージした。

273:風と木の名無しさん
08/01/08 12:25:54 ugexFwYy0
>>269-270
「彼」と「男」の間には一体どんな過去があるんだよwと言いたくなるな

274:風と木の名無しさん
08/01/09 07:05:47 MhdkPzZ1O

鳥のない鳥籠となり永遠を日ごと夜ごとに味わうがいい   植.松.大.雄


愛するあまり束縛しすぎて相手を失った(失おうとしている)男の
痛みを込めた自嘲、相手は自分の存在意義そのものであったのに。

275:風と木の名無しさん
08/01/12 10:26:22 ZwjnySB80
どっちも強烈だね
下のは鬼畜攻めの独白っぽいw


276:風と木の名無しさん
08/01/12 11:51:23 s1hLfl/e0
>274
たたたたたたたまんねええええええええええ
よすぐる

277:風と木の名無しさん
08/01/12 17:50:17 FV65qziP0
あの胸が岬のように遠かった。畜生! いつまで俺の少年  永.田.和.宏.
傷つけばなべて美し蓄薇疹も打撲のあとの鈍き紫紺も  春.日.井.健.

---------------------------
上 ヘタレオッサン×小悪魔少年
下 テラSMwwwwww


ふと触れた湿れる肌に驚きて開きし距離を青嵐過ぐ
恋も罪もなべて隠せる夕闇にふたり手指を交わしていました
清廉に人を教えし彼の人も荒々とひとを抱いた夜がある
---------------------------
一般の人の歌
上 付き合いたてホヤホヤのカポーっぽいwww
中 闇に隠れて手を繋ぐ。罪って言ってるから不倫とか?
下 堅物先生←生徒


278:風と木の名無しさん
08/01/12 21:07:29 JUx+xOSqO
>>277

一番下の歌すごい萌えた! なんだかドキドキした。


春.日.井.建といえばこれも好きだ。

着るためといふより脱ぐために選ぶべし秋めきて白き絹袖(タッサー)のシャツ

279:風と木の名無しさん
08/01/13 02:13:55 NzZPSRzm0
春.日.井.建いいよなー

童貞のするどき指に房もげば葡萄のみどりしたたるばかり
旅にきて魅かれてやまぬ青年もうつくしければ悪霊の弟子
狼少年の森恋ふ白歯のつめたさを薄明にめざめたる時われも待つ

歌集のタイトルが「未青年」ってとこがまたたまらん


280:風と木の名無しさん
08/01/13 22:03:30 aclfK7o/O
中学の国語便覧に載ってた詩でほのぼの萌えてしまった。

見えない配達夫  茨.木.の.り.子

三月 桃の花はひらき
五月 藤の花々はいっせいに乱れ
九月 葡萄の棚に葡萄は重く
十一月 青い蜜柑は熟れはじめる
地の下には少しまぬけな配達夫がいて
帽子をあみだにペダルをふんでいるのだろう
かれらは伝える 根から根へ
逝きやすい季節の心を
世界中の桃の木に 世界中のレモンの木に
すべての植物たちのもとに
どっさりの手紙 どっさりの指令
かれらもまごつく とりわけ春と秋には
えんどうの花の咲くときや
どんぐりの実の落ちるときが
北と南で少しずつずれたりするのも
きっとそのせいにちがいない
秋のしだいに深まってゆく朝
いちぢくをもいでいると
古参の配達夫に叱られている
へまなアルバイト達の気配があった

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
地面の下にそんな可愛い妖精さんがいたらいいなぁ
脳天気アルバイト(達)×苦労性古参でぜひ

281:風と木の名無しさん
08/01/13 22:14:57 JgWgpmpM0
ノリコさんはええのう……

282:風と木の名無しさん
08/01/14 10:45:06 RUJRmxlA0
湖/上 中/原/中/也

ポッカリ月が出ましたら、
船を浮べて出掛けませう。
波はヒタヒタ打つでせう、
風も少しはあるでせう。

沖に出たらば暗いでせう、
櫂から滴垂る水の音は
昵懇しいものに聞こえませう。
─あなたの言葉の杜切れ間を。

月は聞き耳立てるでせう。
すこしは降りても来るでせう、
われら接唇する時に
月は頭上にあるでせう。

あなたはなほも、語るでせう、
よしないことや拗言や、
洩らさず私は聴くでせう、
─けれど漕ぐ手はやめないで。

ポッカリ月が出ましたら、
舟を浮べて出掛けませう、
波はヒタヒタ打つでせう、
風も少しはあるでせう。

*****
この詩が男ふたりの極めてエロスな詩に思えてならない
追いつめられたふたりが月夜の舟で最後の情を交わす、心中のような雰囲気というか
「月だけがみていた」というか

283:風と木の名無しさん
08/01/14 11:37:00 5uE/yxpB0
>>280
可愛いね。すごく和む
苦労性古参は生真面目で面倒見のいい人(妖精?)っぽいw

>>282
自分もこの詩好きだ。夜の静謐な雰囲気の中の恋人の2人。
そして「月が見てる…」「見せつけてやろうぜ」を連想してしまうw

284:風と木の名無しさん
08/01/14 12:38:55 PjC3CcpEO
>>282

テラ月が見てるw しかも聞き耳立ててるw

だがへぼんに堕ちないのがさすがだなあ。

285:風と木の名無しさん
08/01/15 19:06:45 Xb74iFlPO
松尾芭蕉関連の資料を読んでいたら、なんだかパッションがたぎってしまった。
有名な話なので知っている人には今更だろう。長文でごめんなさい。

芭蕉の最愛の弟子、と言われるのが名古屋の米商人坪井杜国で、
二人は男色関係だったという説もある。色々読んでたら、そういう説が
唱えられるのもやむなしというか、こりゃガチだろ…と思えてきた。
師弟の歳の差12歳。杜国はけっこうな美青年だったそうな。

 杜国におくる
・白芥子や羽もぐ蝶の形見かな
『野ざらし紀行』に随行した杜国と別れる時の送別句。
白芥子を杜国に、蝶を芭蕉自身になぞらえているんだそうな。
羽をもいで形見に置いていきたいくらい別れがつらいということなのか。
しかし弟子を白芥子って芭蕉さんすげー。

この年、杜国は詐欺的商売をしたという罪に問われ名古屋を追放される。
が、芭蕉は杜国を追放先から連れ出してまた一緒に旅行しちゃう。
違法すれすれ。
このときの旅行記が後に『笈の小文』と呼ばれるもので、被っていく笠の裏に
同行二人と書付をした、という記述がある。本来は仏様と二人連れという
意味の巡礼の常套句なのだがそれを杜国と二人、という意に掛けた。
・吉野にて桜見せうぞ檜笠
【久しぶりの吉野だ、笠よ、お前にもあの名高い桜を見せてやるぞ】
これに対する杜国の返句
・吉野にてわれも見せうぞ檜笠
【それでは、ご一緒する私も、私の笠に吉野の桜を見せてやりましょう】
↑仲良さそう。はしゃぐ師匠に弟子のほうがむしろ落ち着いていて、
でも嬉しそうにニコニコしている図が浮かんでくる。

286:風と木の名無しさん
08/01/15 19:10:43 Xb74iFlPO
時間的に前後するのだが、実はこの旅は同行三人だった。
越智越人という門人も随行してたのだ。
越人は杜国と同い年で、流刑中の杜国の後見的立場にある。
芭蕉は越人と一緒に杜国のもとへ→合流して三人旅という流れ。
杜国と再会する前の段階で、芭蕉は越人に句を与えた。
・寒けれど二人寝る夜の頼もしき
…二股?
ものの本にはこの句の解説を「杜国との再会を前に浮き立った気分が表れている」
と書いてあって、じゃあおのろけの句ともとれるなと思った。
こんなのろけ方されたら苦笑するしかないだろな。

渥美半島の伊良子岬にも行った。ここは鷹の名産地らしい。
・鷹一つ見つけて嬉し伊良子崎
・夢よりも現(うつつ)の鷹ぞ頼もしき
・伊良子崎似るものもなし鷹の声
似るものもなし=比類ないオンリーワン、の意
もちろんこれは、鷹に託して杜国に会えた嬉しさを詠んでいる。
このときも一緒に行動していた越人超おいてきぼりの二人の世界。

笈の小文の翌年、芭蕉は越人に句を送った。
・二人見し去年の雪は降りけるか
越人の立場を考えると、これも杜国が意識にあるのかもしれない。
去年の旅で一緒に見た雪はまた降っているか。杜国は配所のあばら屋で
雪に苦しんでいるのではないだろうか。

杜国は34歳で師に先立って死去する。

287:風と木の名無しさん
08/01/15 19:14:56 Xb74iFlPO
杜国の死の翌年、芭蕉はこんな日記を書いている。
句じゃないのに長い引用ですまん。

夢に杜国が事をいひ出して、悌泣して覚む。(中略)
終日妄想錯乱の氣、夜陰夢又然り。誠に此ものを夢見る事、所謂念夢也。
我に志深く伊陽旧里に迄したひ来りて、夜は床を同じう起臥、行脚の労を
ともにたすけて、百日が程かげのごとくにしたがふ。ある時はたはぶれ、
ある時は悲しび、其志我心裏に染て、忘るゝ事なければなるべし。
覚て又袂をしぼる。

杜国の夢を見て、泣きながら目を覚ました。(中略)
一日中杜国の事を思い出して心乱れていたから、夢にまで出てきたのだ。
(杜国は)私をとても慕ってくれ、故郷の伊賀にまで旅の供をしてくれた。
一緒に寝起きし、私を助けて百日ほど影のように付き従ってくれたのだった。
苦楽をともにした彼の心ばえは、私の心に染み付いて忘れる事がないので、
いまだにこうして夢に見るのであろう。目覚めてからまたひとしきり涙を流した。

最後に春日井建の短歌をひとつ。

わが杜国わが鷹の不在ひさしきに壮(さかん)なる雲立つ伊良湖岬



288:風と木の名無しさん
08/01/15 23:02:09 FnOB6AQS0
『笈の小文』ってそんな成立事情があったんかw
やっぱりいちゃいちゃしながら旅してたんだろうか。男×男カポーの旅ってことでなんとなく東海道中膝栗毛を思い出した。
日記の文章もぐっとくるね

289:風と木の名無しさん
08/01/16 20:31:58 fgihpuCpO
>>287

>床を同じう起臥
で目玉がどっか行った。
同じおふとんで寝たと解釈してもよろしいのかこれは。

そして春.日.井.建はやはりジュネ的な歌人なんだなと思った。



290:風と木の名無しさん
08/01/16 20:41:58 t1QDcLyS0
杜国って確か万菊丸という呼び名もあるんだよね。なんか稚児にぴったりな(?)名前だ。
==========================

だめでせう
とまりませんな
がぶがぶ湧いてゐるですからな
ゆふべからねむらず血も出つづけなもんですから
そこらは青くしんしんとして
どうも間もなく死にさうです
けれどもなんといゝ風でせう
もう清明が近いので
あんなに青ぞらがもりあがって湧くやうに
きれいな風が来るですな
もみぢの嫩芽と毛のやうな花に
秋草のやうな波をたて
焼痕のある藺草のむしろも青いです
あなたは医学会のお帰りか何かは知りませんが
黒いフロックコートを召して
こんなに本気でいろいろ手あてもしていたゞけば
これで死んでもまづは文句もありません
血がでてゐるにかゝはらず
こんなにのんきで苦しくないのは
魂魄なかばからだをはなれたのですかな
たゞどうも血のために
それを云へないがひどいです
あなたの方からみたらずゐぶんさんたんたるけしきでせうが
わたくしから見えるのは
やっぱりきれいな青ぞらと
すきとほった風ばかりです。

-------------------
宮沢賢治の「眼にて云ふ」。このタイトルもいいよなぁ。死にかけの人←フロックコート。

291:風と木の名無しさん
08/01/16 21:35:50 AG53TQ+p0
すげえなあ
たまらんなあ

292:風と木の名無しさん
08/01/17 18:03:17 wNSOq7vcO
ああー萌える
フロックコートが必死になって手当てして
でも医者としてもう手の尽くしようがないってわかってしまって
取り乱してくれるといい


293:風と木の名無しさん
08/01/17 21:03:55 0+N0nkowO
宮l沢l賢l二も松l尾l芭l蕉も春.日.井.健も萌えすぐる
つかここんとこ新しい萌えが広がってウハウハ(死語)だw

しかし天才ってすげえなあ
文字がぜんぶ情景になって迫ってくるよ

294:風と木の名無しさん
08/01/18 18:58:37 sawogYRQO

返信に恋句書きさし掻き消せる彼奴(きゃつ)のほほゑましき勇み足
塚.本.邦.雄


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
私もこのスレに出会わなければ近現代の短歌には興味持たなかっただろうと思う。
最近本気で塚.本.邦.雄の歌集が欲しくなってきた。
歌集のタイトルがまた萌えるんだよな~、
水.葬.物.語とか感.幻.楽とか青.き.菊.の.主.題とか…

295:風と木の名無しさん
08/01/19 00:48:48 5uk+vLdt0
>>285の白芥子の句に萌えたことがきっかけで
国文学科に入ってしまったあふぉが通りますよ。
でも毎日が萌えだらけでひそかに幸せをかみしめてるw

これだけではなんなので。
「公達に狐化たり宵の春 蕪村」

個人的な妄想(NGだったら申し訳ない)になってしまうけれど、
春の宵の色めかしい雰囲気が漂う京都の路地裏をすっと横切る
狐が化けたかのような妖しい美しさを持つ貴公子の面影と、
一瞬でそれに魅了されて叶わぬ恋に身を焦がす男を想像して
授業中に一人悶えてた思い出がある。
「公達」が「上臈」(当時は男にも使った言葉)になってる本もあって、
本来はもちろん身分の高い人物って意味で解釈すべきなんだけど、
そこは801脳だから性的な要素も加味できる!とか考えて、ますます萌えた。

チラ裏すまそ。

296:風と木の名無しさん
08/01/21 00:07:54 4k9lNdrf0
春/日/井/建の弟子(黒/瀬/珂/瀾)の歌二首。

違ふ世にあらば覇王となるはずの彼と僕とが観覧車にゐる
からみあふぼくらを常に抱く死とは絶巓(ゼッテン)にして意外と近し

297:風と木の名無しさん
08/01/21 00:32:53 iYR397aOO
>>295
その句自分も好きだ。

万葉集から、大伴家持が自邸の宴に大伴池主を招いた時のやりとり。
池主がおみやげに花を摘んで来たらしい。

家持
秋の田の穂向き身がてり我が背子がふさ手おり来るをみなえしかも
(君が田んぼの稲の様子を見がてら、摘んで来てくれた女郎花だね)

池主
をみなえし咲きたる野辺を行きたどり君を思ひ出たもとほり来ぬ
(女郎花が咲いている野原をうろうろと、
あなた様を思い出しながら歩き回って摘んでまいりました)

池主「田んぼを見ついでではありません、あなたに
差し上げるために一生懸命探して来た女郎花です」
という感じだろうか。
家持と池主は親族かつ上司と部下なんだ。萌える。


298:風と木の名無しさん
08/01/22 21:40:51 vXgKXAWe0
春/日/井/建の歌集買いに行ったらなかった
ウェブでは在庫ありになってたのに
もしやこのスレの住人かとふと思ったw

塚/本/邦/雄、少年から老年まで4首。
・少年の戀、かさねあふてのひらに光る忘れな草の種子など
・愛する時も然らざる夜も靑年の肩にひるがほほどのくぼみ
・夜の紫陽花黑くしたたり孤獨なる二人むすばれて二人の孤獨
・固きカラーに擦れし咽喉輪のくれなゐのさらばとは永久(とは)に男の言葉

プラトニック少年期→闇に濡れる青年期→別離?→
孤独とともに永久に彼のひとを思うダンディズム老年期
と勝手に妄想。特に最後の句の潔さと強さが好きだ。

299:風と木の名無しさん
08/01/23 21:14:50 eeuhz7ld0
>>298が買えなかったのは、このスレで春/日/井/建と塚/本/邦/雄を知って歌集買った私のせいかもしれないw
こんなに文字数少ないのに萌えるなんて詩歌って不思議だね
やっぱりあれか、短い分強烈で妄想の余地が多大にあるからかな

300:風と木の名無しさん
08/01/25 02:18:25 7dphzP0Q0
(傷つくことでしか確かめられないひとと)
(傷つけることでしか確かめられないひとと)
ゆるされすぎてくるしいのなら
もっとゆるすから
もっとくるしむといい

吉/原/幸/子『鞭』抜粋
--------------------------------------
どうしてもしあわせにはなれない、不憫スパイラルな関係性がたまらん

301:風と木の名無しさん
08/01/25 07:03:09 Q0oIdpPMO
昨日の晩御飯にした茶碗蒸しの袋(wに掲載されていました。

第六回万葉の里短歌募集 あなたを想う恋のうた

<優秀賞>

ペン先の1ミリ手前でゆれうごく 想いのなかにうかぶひともじ
A4のコピーB5でとるように 君の心が全部読めない
消しゴムと反比例して大きくなる 教科書越しの君への視線


萌えるし笑えるし恥ずかしいしでnrnrしました。可愛いなあ。

302:風と木の名無しさん
08/01/26 22:46:24 JhT7c605O
萌えた

303:風と木の名無しさん
08/01/26 23:27:41 BWBkIiQv0
新聞で紹介されていたものですが

寂しきは 終の棲家と我の言う 心の奥土 友は知らずも

どんなに中の良い友人でも、最後に私自身がいる心の奥まで知る事は無いのだ。それがとても悲しい
という解釈がついていて、友人に片思いしてる人の歌じゃなかろうかと思った


304:風と木の名無しさん
08/01/27 00:30:29 p1yBXi1lO
>>303

いいねぇ
なんとなく、奥土は奥津城の間違いかなと思ったんだが原文ママだったらごめん。


305:風と木の名無しさん
08/01/27 01:23:26 ztSjRevI0
>>300
苦しみを媒介に繋がってる救われなさに萌えた
自カプに結構当てはまるわ…

306:風と木の名無しさん
08/01/29 09:20:10 89g+HpMS0
鞭っていうのがエロいんだが

307:風と木の名無しさん
08/01/29 18:08:45 +eFircyRO
 冬の日のわがそら耳にあらざりき男といへど哭くことのある
 傳(かしづ)きし唇赤き少年を打ちしことありやレオナルド・ダ・ビンチ
 葛.原.妙.子

耽美で幻想的で好きだ。


 平原にぽつんぽつんとあることの泣きたいような男の乳首
 渡.辺.松.男

この人の歌はやたら睾丸とかペニスとか出てくるw


308:風と木の名無しさん
08/01/31 00:59:59 mrQ7pZpX0
男が男の乳首に注目したり意識するする心情って興味あるなぁ

309:風と木の名無しさん
08/02/02 12:21:45 sC8ewnpqO
すつきりと筑前博多の帯をしめ忍び来し夜の白ゆりの花
北.原.白.秋

自分の中で博多帯=男帯のイメージが強くて、801萌えを感じた。

310:風と木の名無しさん
08/02/03 23:38:02 niEDda720
節分の鬼愛されてしまひけり 宮.坂.静.生

ほのぼのした中に下克上の勢い。


311:風と木の名無しさん
08/02/04 14:19:42 5MCSRGHdO
愛されてしまったのか…!
愛されてしまったのかー!w

312:風と木の名無しさん
08/02/05 12:37:00 ++i2hKiAO
万葉集から、大伴家持が越中守の任期を終えて都に帰るとき、
現地の部下のひとりに贈った歌。

我が背子は玉にもがもな手に巻きて見つつ行かむを置きて行かば惜し
(お前が玉の首飾りなら良いのに。
そうしたら手に巻き付けて眺めながら都まで連れて行くのに。
置いて行かなければならないとは惜しいことだ…)


ウホッ 良いますらをぶり…!

313:風と木の名無しさん
08/02/09 20:14:41 ksk27NZbO
江戸時代の古川柳

<胸ぐらをとった方から涙ぐみ>

__________________
なんか想像が広がる。

314:風と木の名無しさん
08/02/10 19:36:27 OUzCua8hO
広がる…

315:風と木の名無しさん
08/02/17 15:19:36 LhJJhfKmO
保守

316:風と木の名無しさん
08/02/18 17:50:15 RVBwItif0
俳句雑誌読んでたら載ってた

マフラーを二巻きす顎上げさせて

顎上げさせてっていうのが何か好きだ
ほっこり萌えた

317:風と木の名無しさん
08/02/19 12:38:57 piTnnLjAO
いいね。萌える。

318:風と木の名無しさん
08/02/19 23:04:18 Sp/oJwQa0
いいなあ。世話焼きか、チューか…

319:風と木の名無しさん
08/02/22 18:12:39 xDWEqP210
谷/川/俊/太/郎の『あ/さ/の/絵/本』より抜粋

おひさまのてがふれるとよるははずかしがってあかくなる

------------------------------
お日様×夜。かわいすぐる

320:風と木の名無しさん
08/02/22 19:25:53 CZmmiJjGO
先週くらいにラジオで耳にした川柳。
お題は「呼ぶ」

寝て呼ぶな 俺はお前の妻じゃねえ

何気なく聞き流して、後からじわじわきた。

321:風と木の名無しさん
08/02/22 20:47:50 5aTvAlcA0
萌wwwwえwwwwwたwwwwwww

322:風と木の名無しさん
08/02/23 23:28:08 QMHMs55s0
藤原義孝
君がため惜しからざりし命さへ長くもがなと思ひぬるかな
(惜しくはないと思った我が命でさえ、貴方を知った今は少しでも長くありたいと思った。)

在原業平:病に弱り果てた時に詠んだ辞世の句。
つひにゆく道とはかねて聞きしかど昨日けふとは思はざりしを
(いつか最後に通る道とは聞いていたけれど、まさか昨日今日になろうとは思いもしなかった。【今一度貴方に会えるだろうか。】)

訳はアバウトなものなので間違ってたら申し訳ない。
一人テンションの上がる魔法の句でした。

323:風と木の名無しさん
08/02/24 00:34:39 /Q6loXtf0
上の句、いい…。
享楽に耽って刹那的に生きてきた男が、
生まれて初めて共にありたい存在に出会うんだな。

324:風と木の名無しさん
08/02/26 14:33:57 11x5VR+uO
保守がわりに携帯から投下。

   吸血鬼  ボードレール

汝(な)をなみし、わが自由とり戻さんと、
さやばしる剣に乞いつ、
わが気弱、たすけよと、
不実なる毒薬(どく)に求めつ。


あな哀れ!毒薬(どく)も剣も、さげすみて、われに応えき、
《汝(なれ)が身に、その価なし、
呪われの奴隷の身より、救うべき価い汝(な)になし。


愚者、汝!われら、努めて、
哀れなる地獄より、汝(なれ)を救うも、
汝(なれ)が情痴の口づけは、また蘇らせん、
自らの血を吸う鬼の、なきがらを!》

******************************

吸血鬼×ハンター(神父?)とか妄想して萌えました。

325:風と木の名無しさん
08/02/29 17:52:35 EF5K+4Um0
保守ついでに目レアグロスの詩を。
さすが古代ギリシャはガチだな…

未だ欲望に傷つけられたことのない僕の胸を
ミュイスコスは目で射抜いてこう言った
「尊大な奴め、ついに捕まえてやった
 王者の知恵を抱くかのような眼をしているが 
 見ろ、そのプライドも今や俺に踏みにじられているわけだ」
僕は喘ぎつつ言い返す
「愛しい友よ、それが何か?
 エロスはゼウスをもオリュンポスから引きずり下ろすのさ」

326:風と木の名無しさん
08/03/01 09:09:40 weo5nF6EO
>>325
一瞬、エロス(クピド)×ゼウスなのかと勘違いして朝マック吹いたwww

327:風と木の名無しさん
08/03/03 14:11:35 pNtE9gqrO
このスレで紹介されたすべてに対して言えることだけど
詩ってすごいね。言葉の力ってすごいなあ。
なんでこんなに萌えたり笑ったり切なくなったりするんだろう。

328:風と木の名無しさん
08/03/07 00:14:32 gJlWzVcH0
保守がわりになるかな?

「恋の山には孔子の倒れ」
どんなに立派な人も誤ることがあるって諺らしいけど一瞬で萌えた
なんで恋なのさコーキューセンセー

329:風と木の名無しさん
08/03/11 01:04:36 xt+4uLHS0
保守。ついでに塚/本/邦/雄投下。

いざなひの苦きほほゑみ手探りに鐵壁の胸の釦をはづす

直球すぎやしませんか…!


330:風と木の名無しさん
08/03/11 04:14:42 cZ7cHazIO
夢みたものは一つの幸福 願ったものは一つの愛
山並みのあちらにも静かな村がある 明るい日曜日の青い空がある
日傘を差した田舎の娘らが着飾って歌を歌っている
大きな円い輪を描いて 田舎の娘らが踊りを踊っている
告げて歌っているのは青い翼の一羽の小鳥 低い枝で歌っている
夢みたものは一つの愛 願ったものは一つの幸福

それらはすべてここにある、と


立/原/道/造 夢みたものは……
合唱曲化されたが、詩を読む度・曲を聴く度最後に萌え死ぬ
詩自体はかなり古い物だと知ってびっくりした。



331:風と木の名無しさん
08/03/20 07:25:18 CxoBGoPfO
保守

332:風と木の名無しさん
08/03/22 00:46:39 voxCqg290
棒高跳の青年天(そら)につき刺さる一瞬のみづみづしき罰を

塚本の頭の中はどうなってるんだ

>>2
何年も前に新聞コラムで読んで以来ずっと気になってた歌がその西行の短歌かもしれない
後半のニュアンスしか覚えて無くて探しようが無かったんだ
こんな所で見つかるとは思わなかった、ありがとう

333:1/2
08/03/22 20:04:55 1zrC+iW7O
時期に合っているかと思うので。
古今集より凡河内躬恒。
時代的に女性が男性の家を訪ねることは考えにくいので、
歌を贈った相手は男性。個人的には紀貫之だと思ってる。

詞書
さくらの花の咲けりけるを見にまうできたりける人によみておくりける
【桜の花を見に来た人に(後から)詠んで贈った】

我が宿の花見がてらに来る人は散りなむのちぞ恋しかるべき
【うちの庭の桜を見るためにきた、なんて人のことは、
花が散った後にこそ恋しく思うのでしょうね】

要するに「あなたは桜がなければ来てくれないのですか?
花が散ってもまた来てくださいよ」
と言っている歌。

334:2/2
08/03/22 20:06:33 1zrC+iW7O
躬恒の家集『躬恒集』には、これと同発想の歌がいくつかある。

我が宿に花の便りに訪ふ人は散りなむ後にまことと思はむ
【花見のついでに訪ねてくるような人は、散った後に
また来てくれたら、その気持ちが本当なのだと思おう】

あぢきなく花の便りに訪はるれば我さへあだになりぬべらなり
【つまらないことに、花見のついでに訪問されて、
私まで桜のように移り気になりそうだ】

それでも、

訪はるるもあだにはあれど我が宿の花の便りぞうれしかりける
【…気まぐれな訪れだけれど、花見のついでにでも、やはり来てくれてうれしいよ】


なんて言うんだろう、健気というか可愛いというか。

335:風と木の名無しさん
08/03/22 20:54:28 PWksCAsP0
塚本も躬恒もすごいなぁ。萌える。

大岡信の万葉集に関する本を読んでたら「この時代は男同士でもまるで恋人同士のような歌を詠み合っているが~云々」と書いてあって、やっぱり研究者でもそう感じるのね、と思ったよ
>>333-334は万葉じゃなくて古今だけど、こっちも普通に恋人同士としても通用しそうな内容だ
どうでもいいけど躬恒の家にはお花見できるくらい見事な桜があったんだな。うらやましいです


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