04/03/31 22:18 q3Xpm/6Q
こんなあたしのワガママに、兄貴は困ったような顔をしてあたしの顔を見つめている。
「‥‥あたし、重たいからこのままじゃ、ダメ?」
「そんなコトないけど‥‥でも、エミ‥‥入ったままで、痛くないか?」
あたしは黙って首を振る。ホントはまだ痛いけど、この温もりを手放したくないから嘘をつく。
「ね、このまま一緒に寝よ‥‥兄貴があったかくて気持ちいいんだもん」
そう耳元で囁いて、軽く頬にキスをする。
「わかった‥‥俺も‥‥エミと一緒にいたいから‥‥このままで‥‥」
そう言って手探りで布団を引き寄せて、あたしの上に掛ける‥‥そして、あたしを抱きしめてくれる。
「あったかいよ‥‥兄貴‥‥これから毎日、こうやって一緒に寝たいな‥‥」
兄貴はこれには答えず、そっと髪を撫でてくれる。
「それじゃ、もう寝ようか‥‥おやすみ」
あたしは返事の代わりにもう一度、軽くキスをして、目をつぶって眠りについた‥‥