04/03/22 01:04 GYOy5D9Z
ではここからはりまっす。
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―もういいかーい……
あどけない少女の声。一秒ごとに遠くなる。
「まあだ、だよ―」
正義は大きな声で少女に返す。息が苦しいが正義は走るのを止めない。
その間に、正義は、少女がいる大木からぐんぐんと距離を置くように木々をすりぬけ走り続けた。
再び少女が大きな声で問いかけてくる。
……い……か……ぃ……
少女の声はもう正義には届かない。
そこまで来て、正義はやっと立ち止まった。
心臓がどくどくと体内で吼えている。
手近な木にもたれて、ふうと一息つくと正義は笑った。