お兄様、【妄想】生殺し妹文学館【暴走】6ですわ…at ASCII2Dお兄様、【妄想】生殺し妹文学館【暴走】6ですわ… - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト163:名無したん(;´Д`)ハァハァ 04/03/06 18:08 s3B4e10S 2 暖かかった車内と反対にホームは厳しい寒さに包まれていた。 激しく降りしきる雨がより一層寒さを厳しくさせている。 「まいったな……傘なんか持ってねえよなあ、俺」 溜息と同時に吐き出して、とりあえずカバンの中を漁ってみた。 しかし、入れた覚えのないものは入っているわけが無い。 「あるわけ、ないか」 雨は止む気配など微塵も感じさせず、むしろますます激しさを増していた。 「仕方ない。ビニール傘でも買うしかないな」 諦めて売店に向かった俺だったが、売店の前ではさらにショッキングな出来事が俺を待ち構えていたのだ。 ――売り切れ。 164:名無したん(;´Д`)ハァハァ 04/03/06 18:09 s3B4e10S 3 無常に貼られたその紙を俺は眺めることしか出来なくて。 外を見ても止む気配は全く無い。 この大雨の中、いよいよ走って帰らなければならないのかと、覚悟を決めたその時だった。 ポケットに入れた携帯から、軽やかなメロディが辺りに響きわたる。 急いで携帯を取り出した。 このメロディは俺の一番のお気に入りの曲だった。 他の奴と違うと、かかってきた時にすぐわかるように設定している。 着信設定をしていることをひょんなことから妹の百合に知られた時、お兄ちゃんは普段大雑把なのにへんな所だけマメなんだね、と笑われた。 別に全ての番号の着信を設定してるわけじゃない。 おまえのだけだからマメでもなんでもない、とはさすがに言えなかった。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch