12/10/29 07:06:58.95 snrpMN4s
>>237
けれども「私」成立以前の記憶は「私」には思い出せないのだから原因がわからないのです。
そこで幼少時のおそらく改変済みの映像や気分をもとにネガティブな物語を創作するのです。
特にBPDやNPDにおいては、そのような事実がなかったり、誤解も非常に多いですから
真実と思い込んでいる自分史を冷静に振り返ることが、とても重要な作業になってきます。
とは言っても、愛されなかったというネガティブな事実があったかどうかについての真偽は
「私」成立以後の記憶と養育者の証言によるしかなく、曖昧さが残らざるを得ないでしょう。
また赤ちゃんは未知の存在であり、他者のどのような振る舞いがどのように影響するのかは
一般論は言えても、すべての赤ちゃんに一般論が通用するのかどうかはわからないのです。
客観的評価としての愛されて育ったかどうかでは、赤ちゃんの経験は決定できないからです。
ネガティブな事実とネガティブな感情は連動します。(その事実が実際にあったかどうかではなく)
ネガティブな事実を許せることと生きて存在することへの肯定を自らの基盤にすることは連動します。
また生きて存在することへの肯定を基盤にしないかぎり、それを基盤にした自分が成立しないことと
それを基盤にした他者が現れない(自他の境界がないというよりも他者がいない)ことは連動します。
(私が書いている「許す」についての説明ですので、論点ボケはお許しを)