14/12/08 10:12:32.92 B/1T22b10
―第２話からＥＤが入ってきますが、最初に地球をつかもうとする手が印象的ですね。
長崎：あそこのシーンは、地球の次に出てくるトロフィーを掴もうとする手に重ねた演出なんです、セイは父タケシに憧れを持っていることも表現したくて、
トロフィーはそういった父への憧れとも重ねてあります。ちなみにトロフィーの形は、プロップデザインも担当されている海老川さんと二人で考えました。
ちなみに月に手を伸ばしているシーンがある『∀』ＯＰのオマージュではないんです。
―その後に「ＭＳ少年」風のセイとレイジ、ユウキが出てきます。あそこは初見でとても面白かったのですが、どのような経緯でああなったのですか？
長崎：この三人、特に生徒勇気が、どれほどガンプラが大好きな丘っていうニュアンスを見せたくて考えたアイデアです。そんなにガンプラが好きなら、
もうお前ら、ガンプラになっちゃえよっていう感じでイメージして、コンテを切りました。セイやユウキはノリノリなんだけど、チナはよく見ると
少し恥ずかしがっているんですよ（笑）。楽しい雰囲気と「こいつらガンプラがホントに好きなんだな」ってニュアンスが
出せればいいなって思って演出した場面ですね。セイには鯉のぼりなんかを合わせて「子供の日」っぽくしてあります。
「ガンダムと鯉のぼり」っていう異色の組み合わせが、面白いんじゃないかなと思いまして。ＧＢＦだからできる要素を詰め込んでありますね。
―第１４話からの第二期のＥＤのコンテも担当されていますよね。
長崎：最初のＥＤはＧＢＦの物語に沿った時間軸のイメージなんです。それに対してこの二つ目のＥＤは、
もっと先の時間軸から考えた切り口で生まれています。つまり、大人になったセイが回想しているようなテイストなんですよね。
ちょっと懐かしさを感じられるものをイメージしています。あれからわりに時間が過ぎてしまったけれど、
少年期の夢を今もずっと追いかけている……というようなニュアンスを出したかったんですよ。好きなものをずっと好きなままでいること、
いられることのすばらしさ、というような部分を表現したかったんです。それでいて少しポップな局長に会った雰囲気も入れてあります。
最後は夕暮れと、そのあとに訪れる夜空で（成長のために避けられない）「別離」というイメージも取り込んだつもりです。