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ほい
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1999/03/20 支配の構造 - アメリカ(1)
(抜粋)
[アメリカ合衆国の支配の実態]
この国には建国以来、政治的な建前として「自由と民主主義」というイデオロギーがあり、この建前が多民族か
つ多宗教(宗派)からなる複雑な国家構造の枠組みを強く支えてきたのである。このイデオロギーは
また資本主義の発展の強力な推進力ともなったのである。現在、日本はこのアメリカの属国であり、
アメリカの支配下におかれていると言っても過言ではない。われわれ日本人は日本のこれからのあ
るべき姿を模索していく際にアメリカという国家の支配構造を明確に把握しておく必要がある。
現代のアメリカはWASPと呼ばれる人々が国家を支配しているのではなく、WASPを含めたある一群
の人々がアメリカという国家を巧妙に支配しているのである。このことはあとで詳しく論じることにする。
現在、アメリカでは約2億6500万人の国民が生活している。このうち数十万人のアメリカインディアンの子孫
を除いては、すべて外部から流入した移民の子孫達である。彼らは徹底した民族教育を受け、アメリカ式ルー
ルのもとで「世界で最も豊かな国の国民」という誇りと自負をもって生活しているのである。しかしその実態は
表向きの繁栄とは異なり、社会階層の上位1%の人間が全国民の総資産の60%を所有する極端に不平等
な階層社会となっている。そしてかって存在した古き良きアメリカを代表する健全で陽気なアメリカの中産階級
は1970年代を境に没落の一途をたどり、今やどこにもその姿を見ることができなくなった。アメリカ建国当初、
WASPの祖先が理想とした自由と平等と博愛を実現するアメリカの姿はもはやそこにはなく、それに代わって
1%の超富裕階級が残りのすべて国民を収奪し支配する寄生国家アメリカの姿がそこにはある。われわれ
日本人には想像もつかないことだが、今のアメリカでは200万人の億万長者が豊かさの極致を謳歌している
反面、2000万人を越える明日の食事にもありつけない極貧の生活を送るアメリカ国民が存在するのである。