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推計４０万人、乱用深刻な脱法ハーブ 厚労省の緊急指定、実効性ある規制目指す
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産経新聞 2014.7.15 14:56
東京・池袋の車暴走事故を受け厚生労働省が１５日、脱法ハーブから検出さ
れた未規制の化学物質２種類を指定薬物に緊急指定した。同省研究班の推計で
はハーブを含む脱法ドラッグ使用経験者は国内で約４０万人に上ると推計され、
若者を中心に乱用が広がる。規制の実効性が問われており厚労省は対策強化
を目指す。
脱法ハーブによる事故が相次いでいる実情を踏まえ田村憲久厚労相は会見で、
「（事故に巻き込まれた）被害者が本当に気の毒。社会的な影響を考え特例
指定した」と述べた。審議会での議論などの手続きを省略しての措置は、かな
り踏み込んだ対応といえる。
研究班が昨年１０月、５千人を対象に実施した調査では脱法ドラッグを使っ
たことがあると答えたのは０．４％。シンナー（１．９％）、大麻（１．１％）、
覚せい剤（０．５％）より低かったものの、脱法ドラッグ使用経験者の平
均年齢は３３．８歳で、若い世代での乱用がうかがえる。データを基に使用経
験者は約４０万人に上ると推計した。