14/07/15 13:26:18.09 0
劣化する情報リテラシー 視野の狭さがデマを拡散
URLリンク(www.nikkei.com)
信じられるのはネットと、ソーシャルメディアでつながっている友だちとのやり取りだけ―。
ネットの浸透で、子どもたちは情報を「コピペ」することに慣れ、それが正しいかどうか調べるスキルを失いつつある。
結果、ネットやソーシャルメディアの情報をうのみにし、誤った情報が仲間うちでどんどん広がっていく。
今や「不夜城」と化したソーシャルメディアから、子どもたちを守るにはどうしたらいいのか。その処方箋を、
元小学校教員でIT(情報通信)ジャーナリストの高橋暁子氏が解説する。今回は、ネットやソーシャルメディア上の情報との接し方について指南する
10代の若者がレポート作成時に、インターネット上の百科事典「Wikipedia」の文面をそのままコピーしたり、
Twitter(ツイッター)に流れるデマをそのまま受けて止めて周囲に拡散してしまったりする例は、枚挙にいとまがない。
ネット上の書き込みを信じ、難を逃れるために友だちに不幸のメールを送ったり、夜中におまじないをしたりして寝不足になる子もいる。
なぜ子どもたちはこのような行動をするのか。周囲の大人はそのような子どもたちに対してどのようなことを教えるべきだろうか。
■興味関心が「友だち」で止まっている
小学生の子どもへの教育は、子どもが実感できる身の回りから教え始めるようになっている。例えば社会科は、
一番小さく身近な社会的単位である「家族」から始まって、「市町村」「都道府県」「日本」「世界」と徐々に規模を広げていく。
子どもの興味関心対象は、子ども自身から家族や友だち、社会、世界へと広がっていくもので、それに合わせているのだ。
ところが最近の10代の子どもたちでは、興味関心の範囲が「友だち」で止まっているケースが見受けられる。
政治経済や社会的ニュースには興味がないが、クラス内のゴシップには興味津々だったりする。
総務省情報通信政策研究所の「平成25年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」からは
メディアが流す情報を信用する傾向が見えた。10代でそれぞれのメディアを「全部信頼できる」「大部分信頼できる」と回答した人の合計は、
「インターネット」が38.1%、「テレビ」が73.4%と、どちらも他の年代よりも高かった。
まだ発展途上という理由があるかもしれないが、10代は他の年代に比べてネットやテレビを信じる傾向にある
友だちが一番大切で、興味関心がそこに集中し、しかもインターネットを信頼できると考える10代の子どもたち。
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)やネットでの書き込みを簡単に信じてしまう傾向にある。
■ツイッターでのデマ拡散も根っこは同じ
ユーザー同士が情報を交換するソーシャルメディアには、デマが広がりやすい土壌がある。例えばTwitter(ツイッター)で
2011年3月11日の東日本大震災直後に「コスモ石油の爆発により有害な雨が降るので雨に濡れてはいけない」というデマが流れた。
実際、その日に千葉製油所で火災爆発事故が発生したが一部事実とは異なる情報が広がったため
コスモ石油はホームページでタンクに貯蔵されていたのは「LPガス」であり、そうした危険性は低いことを説明する対応に追われた
震災直後で様々な恐怖心にとらわれていた状況だったために、友だちからのツイートやメールを安易に転送してしまう人が相次いだ。
友人・知人を被害から守りたいという気持ちが働いたものだが、「ネットでのデマ拡散」が認識された例の一つとなった。
「LINEの有料化」にまつわるデマは、頻繁にSNS界隈を騒がせる話題の一つだ。
あるときは、ネタ記事を元に投稿されたものがリツイートされるうちに事実であるかのように一人歩きして、
Twitterのトレンド(話題に上ったキーワードを抽出/表示する機能)に入ってしまった。