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滋賀知事選 自民敗北…首の皮一枚残ったこの国の民主主義
万歳する三日月氏(中央)と嘉田知事(中央左)/(C)日刊ゲンダイ
自分の地位や権利をカサに着る者は必ず凋落する。驕りたかぶる安倍政権の終わりが見えてきたの
ではないか。
13日投開票が行われた滋賀県知事選は与党の完敗だった。当初は与党候補の圧勝ムードだったが、
自公が推薦した元経産官僚の小鑓隆史氏(47)はみるみる失速。事実上の一騎打ちは、元民主党衆
院議員の三日月大造氏(43)が約1万3000票差で制した。この結果には安倍首相も真っ青にな
ったはずだ。普通の首長選とは重みがまるで違うからだ。
「安倍政権が閣議決定で憲法解釈を変え、集団的自衛権の行使を容認した直後の大型選挙ということ
で注目されていました。滋賀県は、嘉田由紀子現知事が脱原発の先頭に立ってきたという土地柄でも
ある。その嘉田知事から後継指名を受けた三日月氏か、原発を推進する経産省出身の小鑓氏かという
争点もありました。国政選挙がしばらくない中で、安倍首相が進める政策に対する信任投票の意味合
いがあり、選挙結果は国政に直結する。自民党にとっては、絶対に負けられない選挙だったのです」
(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)
だから、自民党はシャカリキだった。組織をフル回転させ、石破幹事長や菅官房長官のほか、多く
の閣僚や人気者の小泉進次郎議員、政権幹部など大物が次々と現地入り。国政選挙並みの態勢で臨ん
だのだが、それでこの結果だ。
現地で取材を続けたジャーナリストの横田一氏が言う。
「石破幹事長は3回も現地入りし、巨額の公共事業バラマキをチラつかせたり、企業を個別に回って
『応援しないと大変なことになる』と脅しをかけたり、アメとムチで票を固めていました。しかし、
集団的自衛権の閣議決定を境に、ガラリと空気が変わりましたね。安倍政権の強引な手法に対する怒
りや不安が有権者を突き動かした。滋賀の良識層の声が『反・安倍政治』でまとまり、自公の組織選
挙を打ち負かしたのです」
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