14/07/06 14:55:35.24 b/hdei0Q0
かつて、日本軍のみならず世界各国の軍隊を悩ませたのが脚気。
当時は原因もわからず、きちんと食事を取っていてもかかるため栄養が原因とは考えていられなかった。
日本海軍の軍医である高木兼寛は、所属部隊や軍艦によって起こる割合がかなり変わり、
また同じ船であっても、階級で発生率が変わるため、もしかしたら食事が原因で
脚気起きているのではと考えた。
そこで、試しに和食だけでなく洋食を取り入れたり、白米だけでなくパン・麦飯も食事に入れるようにしたところ
劇的な改善が見られた。当時はまだ栄養学というものが、まだまだ初歩的な分野であったため、
この高木の試行は日本国内のみならず世界で注目をされた。
脚気は日本のみならず世界中で死者が多く出る奇病として古くから問題になっていた。
もしかしたら、世界中で脚気で苦しむ人々の救いになるかもしれない。
そんな高木の、世界的な貢献に対して、真っ向から反対の立場を取り、
完全に潰しにきたのが東京大学だった。
東京大学の学者は脚気という病気が食事だけで改善されるのはあり得ない、
脚気が食事で治るなら結核なども食事で治るはずだと難癖付け、
あげくには軍部での出世が目的のでっちあげだとさえ言いのけた。
医学界での派閥争い、軍内部のいざこざなどもあり、高木の理論は
完全に沈黙することとなってしまった。
結果、再び日本軍では脚気が流行するようになってしまった。
それに対して東京大学の学者の言い分は、今まで脚気と診断されなかった者が
医学の進歩により脚気と診断されるようになったから。
あるいは、流行性の病であり、病原菌が原因であると高木の成果を
己の権威のために一切認めようとはしなかった。
時代が進み、ビタミンというものが認知されると高木兼寛のやったことは
正しかったと証明された。
そして、あのとき東京大学の学者どもがつまらないことをしなければ
どれだけの命が救われただろうかと言われている。
もちろん、日本のみならず世界でだ。