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オランダで、日本に警戒感を持つ人々が目立ち始めた。
もともと、反日感情を抱く人が少なくない国だ。太平洋戦争中、
オランダの植民地だったインドネシアを日本軍が占領。捕虜を強制労働に駆り出したほか、
オランダ系の民間人を抑留したり、慰安婦にしたりした歴史がある。戦後69年。
両国間で和解の努力が進められてきたが、河野談話の検証作業などで、疑念が生まれている。
■突然の「コノヤロウ」「バカヤロウ」
オランダ南西部、北海沿岸に位置するハーグ。
雨の中、アーサー・レオナルド・ファン・マーセフェィンさん(88)が、自転車にまたがり、
日本大使館の前にやってきた。「日本から来た記者です」。そう伝えると、いきなり叫んだ。
「コノヤロウ」「バカヤロウ」「イチ、ニイ、サン……」
あっけにとられていると、大きな目をギロリとこちらに向けた。オランダ語で「覚えている日本語だよ」とニタリ。
インドネシアで生まれ、現地で日本軍に抑留された。17歳だった。殴られるたびに投げつけられた言葉が、いまも記憶から消えない。
大使館の前には、70代、80代の元捕虜や民間抑留者が続々と集まってくる。マーセフェインさんが、英語の横断幕を掲げた。
「真珠湾攻撃がなければ、『ヒロシマ』はなかった」「原爆は、私の命を救った」
オランダ人の元捕虜らが慰謝料を求めて、日本政府を提訴したのをきっかけに、
ちょうど20年前から続く大使館前でのデモ。主催するのは、日本政府に
戦時中の日本軍の行為に対する公式謝罪と補償を求める「対日道義的債務基金」だ。
毎月第2火曜に小1時間、横断幕を掲げ、代表が大使に面会して嘆願書を提出。
賛美歌を歌って散会する。記者が取材した日は、約50人が集まった。
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