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ゴボウの袋詰めで指切断 精神障害との因果関係認め、労災認定 京都地裁
2014.7.3 21:16
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ゴボウの袋詰め作業中に機械で指を切断したことで心的外傷後ストレス障害（ＰＴＳＤ）を発症したのに、
国が療養補償給付を支給しなかったのは違法として、京都市内の女性（６６）が国などに対し、
不支給処分の取り消しなどを求めた訴訟の判決が３日、京都地裁であった。
栂村（つがむら）明剛（あきよし）裁判長は、事故の状況などから
女性がＰＴＳＤではなく適応障害を発症したとする一方、事故との因果関係は認め、療養補償の給付を命じた。
栂村裁判長は判決理由で、「事故以外に適応障害を発症する要因は見当たらない」と指摘。
「ストレスに過剰に反応した」などとする被告側の主張を退け、「処分は違法」と結論づけた。
判決によると、女性は青果物の包装などをする会社に勤務していた平成２１年、
ゴボウの袋詰め作業中に左手の人さし指を切断し、事故の状況がフラッシュバックしたり、
不眠や精神的に不安定になるなどの症状を発症。京都下労働基準監督署に
療養補償給付などを２度請求したが、同年１１月～２２年１１月に不支給とする決定を受けた。
厚生労働省労働基準局は「判決内容を確認・精査のうえ、関係機関と協議していきたい」としている。