14/07/04 04:15:02.63 AqB2oOi+0
集団的自衛権でシーレーン防衛といっても、そもそも南シナ海を封鎖されても別のルートがあるので何も困らないという現実。
マラッカ・バシー海峡は、「死活的」であるか?
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確かにマラッカ海峡-南シナ海-バシー海峡は日本にとって重要な航路である。
だが、不可欠な航路ではない。仮に通航不可となったとしても、迂回によって問題は解決する。
平沢さんが指摘しているマカッサル方面への迂回である。
中東からの石油も、ヨーロッパとのコンテナ輸送にしても、迂回によって問題は解決する。
中東からの石油輸送は、マカッサル迂回があっても、タンカーの輸送コスト・稼航率にはそれほど影響はしない。
ホルムズ海峡から東京までの距離を比較しても、マカッサル経由では距離は1割程度増えるに留まる。
グーグルマップで距離を測定すると、ホルムズ海峡から東京湾口までの距離は
・ 南シナ海経由 約12000km マラッカ-南シナ海-バシー経由
・ マカッサル経由 約13000km ロンボク-マカッサル経由 (+8.5%)
と1000km程度、8.5%の増しか生じない。
原油輸入価格に占める輸送コストは5%以下であり、しかも半分は船舶減価償却や荷物の積み下ろしコストである。
マカッサル迂回により、船舶運航の燃料費や人件費が8.5%程度上昇したとしても、輸送コストは5%程度しか上昇しない。
現在の原油価格からすれば、原油輸入価格の0.25%の上昇に留まる。
コストとして無視してもよい。
また、航海日数も片道20日が22日になる程度である。これも稼航率上、無視してよい。
そして、実際に、マカッサルを経由しているタンカーも存在する。タンカーの中には、水深の関係からマラッカ海峡を通峡できない船もある。そのような船はすでにマカッサルを迂回している。
このマカッサル迂回により、タンカー運用に死活的な影響は出ていない。