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6月11日、反レイシズムの風が東京・千代田区の明治大学に吹き寄せた。差別を扇動するヘイトスピーチに対抗する団体
「のりこえねっと」主催で「のりこえシンポ」が開かれ、主に首都圏で活動するメンバーなどが一堂に会した。
のりこえねっとの辛淑玉・共同代表は冒頭で、のりこえねっとが確認できただけで昨年のヘイトデモ件数は360件以上に
のぼったと報告。ただ、「360件でおさまったのは、たくさんの人たちがカウンター活動をしたから」とした。
第1部では各団体からの活動報告、今後の展望が示された。「レイシストをしばき隊」を母体にしてできたC.R.A.C.
(Counter-Racist Action Collective)の野間易通さんは、ヘイトデモに反対するカウンターの動きに関し、「これまでとの違いは、
集まる人のほとんどがマジョリティーである日本人」と話した。ヘイトスピーチの蔓延は「民主主義の危機」との認識だ。
「超圧力」で在特会(在日特権を許さない市民の会)のヘイトデモを止めていくと意気込む男組の高橋直輝さんは、「今後は
地方にウエートを置いた活動をします」とした。カウンター活動の周知に力を入れる女組の山下歩さんは、4カ国語で書かれた
宣伝のカードを紹介。6、7月には都内で展示会を開く予定だ。差別反対東京アクションの石野雅之さんは、「人種差別撤廃
都市宣言を都議会で採択させたい」と、今後の見通しを語った。
第2部では石坂啓・本誌編集委員、寺脇研・京都造形芸術大学教授、ラテン歌手でジャーナリストの八木啓代さんが鼎談。
八木さんは、「セクハラ、パワハラはいけないというコンセンサスができてきたように、今後は(レイシズムに対して)レイハラは
恥ずかしいという認識を作っていくべき」と主張。寺脇さんは「誤読と曲解でデタラメなことを言う人たちに対抗するためには、
対抗する側ももっと学ぶべきことがある」とした。
ソース(週刊金曜日) URLリンク(www.kinyobi.co.jp)
写真=左から八木啓代、石坂啓、寺脇研の各氏と、司会の辛淑玉氏。4月末に出版した『ヘイトスピーチってなに?
レイシズムってどんなこと?』をテーマに鼎談。
URLリンク(www.kinyobi.co.jp)
のりこえシンポ 2014.6.11
URLリンク(www.youtube.com)