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6月30日 4時25分
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東京女子医科大学病院でことし2月、当時2歳の男の子が人工呼吸器を付けた子どもへの使用が原則、禁止されて
いる鎮静薬を投与され死亡した医療事故で、医師らは男の子の異変に気づかず4日間にわたって薬の投与を続け
ていたことが、病院の関係者への取材で分かりました。
東京・新宿区の東京女子医科大学病院ではことし2月、首の腫瘍の手術を受けた当時2歳の男の子が、人工呼吸
器を付け、集中治療が行われている子どもへの使用が原則、禁止されている鎮静薬「プロポフォール」を投与され死
亡し、警視庁が業務上過失致死の疑いで捜査を進めています。
病院の関係者によりますと、男の子には手術が終了したおよそ50分後から安静を保つためにプロポフォールが投
与されましたが、翌日の午後から複数回男の子の心電図の波形に異常が現れていたことが分かりました。
しかし、医師らは当時、男の子の異変に気付かず薬の投与を続けていたということです。
さらに、医師は、薬の累積の投与量を把握しておらず、薬剤師も初めは薬の投与量が多いと指摘したものの、その
後は医師の判断に任せていたということで、薬の投与は男の子が亡くなった日の朝まで4日間にわたって続けられて
いました。
これについて東京女子医科大学病院は、「多くの職種が関わる集中治療室ではスタッフの連携やコミュニケーション
が非常に重要だがうまくいかなかった」と説明しています。
また、男の子の母親は「子どもの状態を誰も把握していなかったことがショックです。病院には何が起きたのか真相
を明らかにしてほしい」と話しています。
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