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【和歌山】 盗難仏像 持ち主見つけた…県立博物館学芸員 [読売新聞]
2010~11年にかけ、県内の寺院から仏像などが約160点盗まれた事件を巡り、容疑者の逮捕後に回収され、県立博物
館(和歌山市)に保管されていた「阿弥陀あみだ三尊像」の所蔵者がわかり、返却されることになった。判明のきっかけは、丹
念に文化財調査の記録を調べた職員の熱意だった。(畑本明義)
三尊像は江戸時代の作成とみられる木造の仏像。阿弥陀如来、観音菩薩、勢至菩薩の3体で構成され、いずれも金箔き
んぱくで仕上げられている。
1年以上前から盗品の持ち主を捜すため、資料を調べていた同館の大河内智之・主査学芸員が今年3月、紀の川市桃山
町にある安楽寺を04年に合併前の同町教委(当時)と調査した際に撮影した三尊像の写真と、似ていることに気付いた。
当時の調査資料に記されていた仏像の大きさもほぼ一致。同寺では10年11月に本堂にあった三尊像と不動明王像が盗
まれており、所蔵者と特定した。
同寺総代の岡中進さん(65)は「年1回の祭りの時に見る程度だった。写真が残っていないとわからなかったと思う」と話す。
今後、窃盗の被害に遭わないよう同博物館と保管方法について検討するという。
一連の事件では11年4月に容疑者が逮捕され、盗まれた仏像の一部は大阪の古物商に売り払われるなどしていたが、県
警などが回収。持ち主がわかった仏像は返却された。所蔵者不明のものは、県警などで保管されていたが、期限が過ぎた1
3年2月、三尊像を含む43点が同博物館に引き継がれた。
同博物館は昨春、盗難の被害に遭った43点の仏像を展示する企画展を開催。さらにホームページでも写真を添えて紹介
し、持ち主の手がかりを捜していたが、これまで判明したものはなかった。まだ、仏像の中には平安中期のものとみられる阿
弥陀如来坐像など、価値の高い仏像もある。
大河内学芸員は「今も仏像は高値で取引されており、窃盗の被害に遭う可能性はある。文化財の記録としても価値がある
ので写真を撮っておいてほしい」と話している。
同博物館は7月13日まで、「盗難被害仏像の所蔵者判明!」で三尊像を展示。夏休みの企画展(7月19日~8月31日)で
も公開する。その後、安楽寺に返却する予定という。
入館料は一般280円、大学生170円、高校生以下と65歳以上は無料。問い合わせは、同博物館。
2014年06月30日 Copyright The Yomiuri Shimbun
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