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「ロボット手術室」開発へ…精密メスなど連動
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読売新聞 2014年06月29日 06時44分
日立製作所やパナソニック、東芝などの企業と大学、政府が、「ロボット手
術室」の共同開発に乗り出す。
精密な手術を可能にするほか、MRI(磁気共鳴画像装置)などで患者の体
内の様子を確認しながら手術を進めることができる。10年以内の実用化を図
る。すでに普及し始めている米国製に対抗し、世界的な医療機器の開発競争で
主導権を握ることを目指す。
日本勢が開発する「ロボット手術室」では、電気メスを備え人間より精密な
動きが可能なロボットアームや、MRIなどの機器を相互に接続して、データ
をやり取りできるようにする。現在、MRIなどの装置は手術前の検査で利用
されるのが一般的だが、新しい手術室では、手術中にMRIを使い、腫瘍の広
がりなどを確認しながら手術できる。これによって、がんを取り残していない
かどうか、より正確に分かるようになる。さらに、がんかどうかが短時間で分
かる装置も連動させることで、摘出の必要性の判断がしやすくなる。モニター
に映し出された患部や検査結果で、刻一刻と変わる患者の状況を把握しながら、
執刀医は手術を進める。