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米ニュースチャンネル『フォックス・ビジネス』とブルームバーグが安倍晋三首相を高く評価する文章を掲載している。フォックス・
ビジネスは「世界のリーダーたちは安倍首相のようにあるべき」という見出しをつけている。
【安倍首相は世界のリーダーに】
アメリカが国際的影響力を失った今、このまま世界のリーダーシップが不在というわけにはいかない、とフォックス・ビジネスは
報じている。誰かが脱落すれば、代わりの者が必要だ。ロシアのウラジミール・プーチン大統領はわめき散らすばかりで、国内が
おろそかだ。中国の習近平国家主席は、国内の不満と増加する中産階級を制御しようとしているがうまくいっていない。また経済
大国と言えるまでになってきてはいるが、まだまだ。
同メディアが世界の次期リーダーとして指名しているのは、日本の安倍首相だ。ドイツのアンゲラ・メルケル首相よりもはるかに
優れた能力を持ち、イギリスのデーヴィッド・キャメロン首相よりも重要な存在だという。
また、ドイツとイギリスの与党は力が弱まっているが、安倍首相の率いる自由民主党は、今現在勢いがあり、精力的に活動している。
これは何より安倍首相の活躍に負うところが大きいと指摘している。
【的確で素早い行動】
安倍首相の行動はとても迅速だ、とフォックス・ビジネスは評価している。着任後、経済問題にすぐさま取り組み、前任者たちが
抱えていた政治に関する悪評をそれ以上悪化しないように対策を講じている。
最近の例では、東京都議会での女性議員に対する自民党議員による「結婚しろ」などという野次への謝罪を首相自身が行った。
野次の発言者は辞職し、女性議員は謝罪を受け入れた。この素早く的確な行動がこれまでの政治家とは大きく違うのだという。
首相は、女性の雇用促進を訴えている。このことも今回の謝罪と関係があったかもしれない。日本企業の性差別は有名だ、と
ブルームバーグのコラムニスト、ノア・スミス氏は指摘している。多くの日本人女性が、能力を十分に活かしきれず、戦力外に
置かれている。伝統的に子育てに従事するのが女性の役目で、このような状況は出産率を下げる結果にもなっている、としている。
そして、安倍首相を「最もフェミニストな首相」だ、と評している。
【経済政策に積極的なリーダー】
首相は、日本企業の将来性を阻む脅威は、国外ではなく、国内からのものだと述べている(フォックス・ビジネス)。ニューヨーク・
タイムズ紙が指摘した、「株式市場の圧力から会社幹部を守るため、自社株を所有し合うという閉鎖性」から、企業を解放することを
すすめているという。企業への刺激策と貸出を促進し、雇用の拡大、株主の発言を促す。株主の権利を守り、その声に耳を貸す
経営者を評価することなどが、同首相をこれまでにない国際的リーダーとみる要因のひとつだという。
【これまでの日本の首相との違いに期待】
安倍首相は、自衛隊を地域の現状にあった組織として再編することを理由に、戦後の防衛に関する法の縛りを変更した。国外の
脅威に対し日本を脆弱なままにしてはおかないと誓った。
意図ははっきりしている。中国の活動が活発化しているためだ。中国政府は、武力で威嚇行為を行っており、日本はこれに同様の
手段で返答しようとしている。従来のように外交ルートを通じてだけ対応するという曖昧さを避けていることも、これまでの日本の首相
とは異なっている、とフォックス・ビジネスはみている。
スミス氏は、今まで日本の政治はSF映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(原題: Edge of Tomorrow)のようだったと書いている。
何度も同じことが繰り返され、結局は何も変わらない。小泉純一郎氏が首相になった時に一瞬煌きをみせただけだ。しかし、その
秘蔵っ子であった安倍首相がその仕事を引き継ぎ拡大させている、と今後に期待している。
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