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なぜカセットテープはノスタルジーを喚起させるのか?
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近年、音楽の視聴方法はもっぱらダウンロードが主流。かつてはCDやMD(ミニディスク)など
いろんな記憶媒体が使われていたが、今は携帯やiPodを使う人が圧倒的多数だろう。
ただ、そんななかで最近、CDよりも前に「混じりっ気なしの大主流」であったカセットテープが改めて注目されているという。
以前、日刊SPA!の記事でも、カセットテープについて取り上げると注目度爆発(※)。
カセットでのリリースに力を入れているインディーズレーベル「ZOMBIE FOREVER」の森幸司氏は、
「アメリカのインディーズレーベルやバンドが、カセットテープにダウンロードコードを付けて売る方法が流行っていて、
日本でも音楽好きの人の間で徐々に注目が高まっている」と語っていたが、
ユーザー側からも「カセットってやっぱり、“あのころ”を思い出すアイテムなんです。
友達から借りたCDをテープに録音したり、車で流すために自分だけのテープを作ったり。
いまだにカセットを見るとそんな思い出が蘇る」(40代・男性)などの声が
。もちろん、音質などはデジタルに比べて劣るのだろうが、カセットの持つノスタルジックな魅力はそれを補って余りあるモノなのだろう。
ミュージシャンである西寺郷太氏と、お笑い芸人の水道橋博士氏も、
そんなカセットテープの魅力に傾倒する人物だ。西寺氏は幼少期に購入した
洋楽のカセットテープなど数百本を、今でも大切に保管しているという。
(中略)
そんな2人はカセットテープの“うんちく”でさらに盛り上がる。
水道橋「昔、ナマズのロゴが目印だった“FMレコパル”に付いていたカセットレーベルを切り取ってレタリングとかしてたなぁ
西寺「金とエンジ色という『maxell UD II』のカラーリングが、同じ年の3か月くらい前に登場したファミリーコンピュータの
カラーリングと似てるんですよ。『これファミコンやん!』って。あと、今年ソロアルバムをリリースしてサイン会をしたとき、
maxellの方がサイン会に来てくれて、会社に残っていたUD IIの最後の1本を渡してくれました。あれは嬉しかったですね」
ちなみに、西寺は6月25日に発売された初の描き下ろし長編小説『噂のメロディ・メイカー』内でも、
物語の中核にカセットテープを絡めている。「ワム!のある曲に隠された
日本人ゴーストライターの噂を追う」という物語であり、表紙カバーには「maxell UD II」が燦然と輝いている。
西寺「この本のテーマは“ワム!の偉大さを再確認すること”なんですが、80年代当時、
僕がワム!のことを知ったのは、まさしく『maxell UD II』のCMでした。
彼らの曲、『バッド・ボーイズ』が流れるなか、テレビ画面の左右両端から黒と赤の
スーツを着たふたりが宙を浮いて飛んでくる……。ワム!の物語を一冊の本にまとめ、
maxellさんから協力をいただいてUD IIのデザインをこの本のカバーに入れられたのは、ほんとに嬉しいです」
実はこの物語、そもそもは水道橋博士が編集長を務める「水道橋博士のメルマ旬報」の
連載から生まれたもの。もちろん単行本用に大幅な加筆修正や追加取材が加えられてはいるものの、
1年にわたってメルマガで連載されていたこの物語の最初の読者は、ほかならぬ水道橋編集長だった。
すでに本作を読み終えた水道橋博士は「最後のほうで書かれている、カセットテープを巻き戻して、
キュルキュルという音と過去の記憶の『巻き戻し』をオーバーラップさせるシーン。あそこはいいシーンだよね」と改めて感想を話す。
西寺「今って『巻戻し』って言わないんですよね。『早戻し』なんだそうですよ。音も鳴らないし、
テープを巻き戻さないから。『早送り』『早戻し』というそうです。『巻き戻し』はカセットだからこそできた言葉。
あの、キュルキュルキュルっていう嫌な巻き戻し音は、聞くたびに懐かしく優しい気持ちになれますよね」
実家の押入れなどに当時のカセットテープを保存してあったなら、ときには再生し、
当時の音と思い出を蘇らせてはいかがだろうか? <取材・文/日刊SPA!取材班 撮影/水野嘉之>
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