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小林よしのり
東京都議会でのセクハラ野次を曖昧にしてはいけない。
晩婚化対策について質問した女性都議に対して、
「自分が早く結婚しろ」「子供は産めないのか」などという野次が自民党議員から浴びせられたという。
驚くべきことに、この野次のあと、議場に笑い声が広まったというから、政治家の女性蔑視感覚は人並み外れている。
いや、フェミニズムの知識人が言うように、実際のところ、まだまだ日本社会は男尊女卑の野蛮な段階なのかもしれない。
わし自身が九州出身で、女性に甘やかされて育ち、男性優位の感覚を植え付けられて育ったと思う。
だから、わしの中に男尊女卑が残っているだろうことは否定しない。
だが同時に、女性を「性別」そのもので傷つけたり、差別したりしてはいけないという良識も、身につけてきたと思う。
女性には優しくしなければならないという感覚は、マチョイズムからいっても、持っていなければ恥だと思う。