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「漢國にては。女の血系をば。系ともなき如く云めれど。皇國は神世よりして。女の系をも系と立て。へだつる事
なきぞ。神随なる道なる。そは掛巻くも畏き。天皇の御大祖の。女神に御坐すをもて知るべし。但し。是につきて
心得べき事あり。 そは家の女子に聟とりて繼たるは。然る事なれど。家の男子娵を迎へたるは。尋常の事にて。
右の道理とは異なり。思ひ混ふべからず」 (玉襷 九之巻) 平田篤胤
平田篤胤は皇統を双系継承と認識していた。
皇統男系説が誕生したのは近代になってからで、江戸時代以前に「皇統の男系概念」が存在したことを裏付ける資料は
存在しない。