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拒否できなかったのは親が前借り金を受け取っていたから
「荻上チキ・Session-22」(TBSラジオ、2013年6月13日(木)22:00-23:55)
秦 だから建前にしろ、建前にしろですね、人身売買ってのはだいたい
親が娘を売るわけですけれどもね、売ったという形にしないわけですよね。
要するに金を借り入れたと。で、それを返済するまでね、娘がね、これを年季奉公と言ったりなんかするんですけれどもね、
その間、性サービスをやらされるっていうことなんでね。
それで、娘には必ずしも実情が伝えられてないわけですよね。だからね、しかし、いわゆる身売りなんですね。
荻上 行ってみたら、こんなはずじゃなかったっていうような手記が残っているっていうのもあるわけですよねぇ。
秦 騙しと思う場合もあるでしょう。だから1936年の調査ってのがあるんですが、こういうその売春婦たちのですね、
調査をやったところ、「なぜなったか?」ということについてですね、「家庭の事情」というのが96%なんですよ。
つまりね、娘たちは、親が自分を売ったっていうことは思いたくないし、そうであってもですね、
これはその、言うに忍びない。これは朝鮮の場合も同じだと思います。
だから、そうするとね、娘たちは騙されたと感じるのもあるでしょう。親も言いそびれますよね。
荻上 はい……?
秦 だからね、これはね、んん……何て言うかな、これは自由意志か自由意志でないかっていうのは非常に難しいんですね。
家族のためにっていうことは、誰が判定するんですか?
吉見 いや、そこに明らかに金を払って女性の人身を拘束してるわけですから、それはもう人身売買って言う他ないじゃないですか?
(中略)
吉見 売春で借金を返済するという契約の下で??
秦 契約じゃないんですよ、それは。借入金を返済するってことですからね、大審院はね、逃げても構わないと、ね。
しかし、債務は残るということですからね、結局、辞められないんですよ。
吉見 いや、それは当時のですね、その判決自体に問題があるわけですよ。
秦 大審院の判決?
吉見 そうですね。
秦 だけど、みんな服さなきゃいかんですよ、当時の人間は。