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日本統治時代、台湾南部初の百貨店として台南市の中心部に開業した「ハヤシ百貨店」が14日、
「林百貨」としてリニューアルオープンし、大勢の人が詰め掛けた。
この建物は戦後警察などに使用された後、長年空ビルとなっていたが、台南市と文化部が
8000万台湾元(約2億7000万円)かけて修復した。開幕式典には頼清徳・台南市長(写真=左4)と
ハヤシ百貨店創始者林方一氏の息子の妻・林千恵子さん(左3)なども参加。6時半に真新しい百貨店の
玄関ドアが開けられ、数百メートルにわたる長い列を並べていた人々を迎え入れた。
頼市長は、ハヤシ百貨店は台南で初めてエレベーターが設置された建物だと強調。
同市初の文化クリエイティブ百貨店として、新しいランドマークや文化観光拠点になればと期待を
寄せたほか、市民の歴史文化資産を重視する姿勢や、文化首都としての地位の確立をアピールした。
文化部文化資産局の粘振裕副局長は、3年余りにわたる工期を経て再出発した林百貨を通じて、
年配の市民に昔の盛況振りを懐かしんでもらい、若い人には普段とは異なる文化の雰囲気を味わって
もらえればと語った。
ハヤシ百貨店は日本統治時代の1932(昭和7)年に開業。台湾デパート業の先駆けとなり、
当時は台南で最も高いモダンな建築として、地元市民の間では「五層楼仔」(五階建てゴーツァンラウアー)の
愛称で親しまれた。
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