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ROB TAYLOR 2014 年 6 月 12 日 10:49 JST ウォール・ストリート・ジャーナル URLリンク(on.wsj.com)
原文(英語)Australia Seeks Access to Japanese Submarine Technology
【キャンベラ(オーストラリア)】オーストラリアと日本は、南シナ海と東シナ海で中国と周辺諸国との緊張が高まる中、
安全保障関係を強化しようと動いている。とりわけ豪政府は日本のステルス潜水艦技術へのアクセスを求めており、建造を計画している
新型の潜水艦隊にその技術を活用する可能性がある。
訪日中のジョンストン豪国防相は、横須賀海上自衛隊基地に停泊している新型「そうりゅう」級潜水艦を小野寺五典防衛相と一緒に
異例の訪問をした。同国防相はその後、日本政府と豪政府は防衛技術面で「補完的な強さと、共有する関心」を持っていると語った。
ジョンストン国防相は11日、ウォール・ストリート・ジャーナルに電子メールでコメントを寄せ、「われわれは業界関係を深化させるため、
この分野で相互協定の利点を話し合っている」と語った。
排水量4200トンのそうりゅう(「蒼い龍」の意)型潜水艦は世界最大のディーゼル・エレクトリック推進潜水艦で、
三菱重工業と川崎重工業によって建造された。超静粛な非大気依存推進(AIP)システムで駆動し、水中でほぼ2週間活動できる。
小野寺防衛相は今週、豪政府との防衛協議に先立ち、これまでセンシティブだった潜水艦技術の移転が可能になったのは、
安倍晋三首相が日本の防衛を強化する努力の一環として、4月に50年間に及ぶ武器輸出原則の緩和に動いたからだと述べた。
オーストラリアは今なお選択肢を探っているが、少なくとも350億豪ドル(約3兆3660億円)を注ぎ込んで建造する一層大型の在来型潜水艦の
新艦隊向けに日本の推進システムを採用することを検討している。
(中略)
オーストラリアは、排水量3400トンのコリンズ級潜水艦よりも大型でレンジ(距離)の長い新型潜水艦を希望している。
同国の領海レンジの規模が広く、アジアにおける係争水域を横切る船舶の航海ルートを防衛する必要があるためだ。
アジア水域では中国がベトナムやフィリピンなど近隣諸国との間で小競り合いを続けている。
オーストラリアは排水量4000トンないしそれ以上の潜水艦を想定しており、陸上攻撃用の潜水艦発射巡航ミサイルを搭載し、
特殊部隊の兵士を展開する能力を併せ持つ潜水艦を検討している。これだと、そうりゅう型潜水艦をそっくり購入するよりも、
ドイツの造船大手ホーワルツウェルケ・ドイチェ・ウェルフト(HDW)のTYPE416のような欧州のハル・デザイン(船体設計)が、
オーストラリアの要求項目を取り込んだものとして有利になる。
ジョンストン国防相はそうりゅう型潜水艦を視察後、「わたしがここを訪れたのは、豪日間の実際的な防衛協力深化のための生産的な協議に
上乗せされるものだ」と述べた。同相の視察はまた、安倍首相が中国の地域的な進出拡大に対応して日本の武器輸出を広めようとしていることも
背景にある。
一方、小野寺防衛相は記者団に対・・以下略