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2014年06月10日 15時09分
建築工事の入札が不調に終わり、着工が遅れていた東京都墨田区の「すみだ北斎美術館」（亀沢２）について、山崎昇
区長は９日の定例記者会見で、５月３０日に入札が成立し、請負業者が決まったと発表した。
区は１２日に開会する区議会に契約に関する議案４件を提出。承認が得られれば、７月に工事を着工し、２０１６年度中
の開館を目指す。
区によると、建築工事を落札したのは、ゼネコン大手の大林組（港区）と区内の東武谷内田やちだ建設（押上２）の共同
企業体（ＪＶ）で、落札価格は２２億１０７６万円。電気工事と空調設備工事も、それぞれ２億６２４４万円と２億７０００万円
で別のＪＶが落札した。給排水工事などについては、７月に入札を行う予定。
同美術館を巡っては、昨年７月に最初の入札が行われたが、応札を検討した二つのＪＶが「採算が合わない」などとして
辞退。翌月には、再度入札手続きを開始したが、途中で建設予定地に土壌汚染の可能性があることがわかり、区が入札
を打ち切った。このため、昨年１０月の着工と１５年度中の開館という予定に遅れが生じていた。
土壌汚染については、今回の工事の際、汚染土を廃棄処分にするという。
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