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フランシスコ・ローマ法王が外交の舞台で目立っている。平和を願い、貧者に寄り添うひたむきな
姿勢は人々の心をつかみ、メッセージは世界に響く。大スター並みの人気を誇る法王には政治指導者が
相次いで面会、その存在感は国際政治に影響を及ぼしている。
かつて反共を唱えたヨハネ・パウロ2世が、東西冷戦の終結に重要な役割を演じたように、
世界で10億人を超える信者を抱えるカトリックの頂点に立つローマ法王の動向は注目されてきた。
フランシスコ法王もその例に漏れない。
「無益な軍事的解決を脇に置くよう切に願う」-。2013年9月にロシアのサンクトペテルブルクで
開かれた20カ国・地域(G20)首脳会議。米国が検討していた対シリア空爆が最終的に回避されたのは、
討論の途中で読み上げられた法王の書簡が寄与したとされる。
世界の政治指導者や大企業トップが集う今年1月のダボス会議では、「勝ち組」の陰で日々の食にも
困る「負け組」がいることを忘れてはならないと警告。有力者として米誌タイムの表紙を飾った法王は、
異例のメッセージで存在感を示した。
これまでにフランシスコ法王は地元である欧州各国の首脳、オバマ米大統領やロシアのプーチン大統領らと会談。
安倍晋三首相も6日に初めて面会した。米外交専門誌は、法王が外交で決定権は持たないまでも
「正義と平和の実現へ世界を導くことはできる」と分析する。(2014/06/09-17:11)
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