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厚生労働省が公表した最新の調査では、100歳以上の日本人(百寿者)は5万4397人(昨年9月1日時点)に上る。
調査がスタートした1963年の153人と比べると、およそ半世紀で350倍以上に急増したことになる。
しかも今年3月までに100歳になる高齢者は2万8169人と見込まれていた。実に3万人に迫る勢いだ。
高齢ゆえ亡くなる方も少なくないが、今後も増加傾向がやむ気配はない。
百寿者の履歴書に目を通して気付くのは“職業欄”の偏りである。
東京都健康長寿医療センターの研究員・稲垣宏樹氏が説明する。
「東京都在住の百寿者男性が30代だった頃の職業分布を調査したのですが、農業や林業などの第一次産業より、
第三次産業の従事者が多いことが分かりました。なかでも、教員の割合が際立って高い。
昭和5年当時、30~34歳で教職に就いていた方の割合は全体の1%に満たないのですが、百寿者に限ると12%に上る。
大学や高等女学校への進学率も、百寿者とそれ以外の方々とでは大きな開きがあります」
約2000人の百寿者を調査した「健康・体力づくり事業財団」元常務理事の荻原隆二氏が分析するには、
「戦前の教員は尊敬の対象で、生徒にとっては絶対的な存在でした。
このところ話題のモンスターペアレンツなんていませんから、ストレスとも無縁だった」
家庭環境や収入に恵まれ、高い水準の医療や食生活を享受できたことも、長寿に繋がった理由と考えられる。
他方、東京都健康長寿医療センターの増井幸恵研究員によると、
「調査の結果、百寿者の多くは高学歴やホワイトカラー層でした。彼らに経済的な余裕があったことはもちろんですが、
仕事の内容も長寿に関係していると思われます。たとえば、経理や企画立案、交渉などに携る仕事は、
脳の活性化を促して高齢になっても認知機能が維持されやすいと考えられる。また、元気な百寿者には好奇心旺盛で社交的なタイプも目立ちました」
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